こんにちは、2022年入社の井上です。今回は、新卒研修と資格試験の関係、また資格試験を受けてみた感想について書いていきたいと思います。
新卒研修
サーバーワークスでは、約1年にわたって新卒研修が行われます。今年度の新卒研修のカリキュラムは、以下のとおりです。
4月~6月…… IT 基礎研修
7月…………… OJT 研修実施準備
8月~2月…… OJT 研修
3月~4月…… IE 課トレーニングカリキュラム
5月~………… 本配属
それぞれの研修の詳しい内容などについては、サバワク内の他の記事にも掲載されていますので、ぜひご覧ください。
サーバーワークスでは IT 未経験から情報系学部卒まで多様なバックグラウンドを持つ人が新卒で入社するため、メンバーそれぞれの IT スキルもバラバラです。しかしこれらの研修を通して、実務案件に携わることができるくらいまでその IT スキルを高めることができます。
資格試験
サーバーワークスでは、AWS 認定をはじめとした資格取得を推奨しています。もちろん新卒1年目のメンバーもその対象で、1年間の研修を通して「AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」を取得することを目標としています。少し難しくはありますが、AWS のベストプラクティスに従った構築について学ぶことができ、新卒研修の効果測定にはぴったりな資格だと個人的には思っています。
また AWS 認定以外にも、Google Cloud 認定資格、IPA の情報処理技術者試験や LinuC など IT 関係の様々な資格の取得がサポートされており、社員各々が自分のペースで資格の取得を目指しています。
新卒研修と資格試験の関係
さて、本題の新卒研修と資格試験の関係についてです。「新卒研修と資格試験の関係」などと銘打ってはいますが、実は「新卒研修における資格試験はこういう位置づけだよ」などといったガイダンスは特にされていません。ですが、私は資格試験を「研修で学んだことをアウトプットする場」として、意識的に資格を取得するようにしています。
上述したように、新卒研修では IT や AWS について、構築から運用まで様々なことを学びます。もちろん研修においては、インプット/アウトプットのサイクルが意識されています。会議の参加や調べものなどによるインプット、課題への取り組みや学習内容の資料作成・発表などによるアウトプットがあり、このサイクルは IT スキルの成長に大きく寄与していると感じています。
しかし、ここでのインプット/アウトプットのサイクルというのは社内で完結してしまっています。自分が研修を通して得たスキルはもしかしたら社内でしか通用しないものかもしれず、「どこでも通用するスキルである」という保証はありません。業界標準だと思っていたらただの社内慣習だった、習ったスキルは実はもう時代遅れだった……などは、IT 業界に限らずどこでも起こりうる話ではないかと思います。
そこで、「研修 = インプット、資格試験 = アウトプット」という社外を巻き込んだサイクルを考えてみると、自分が研修を通して得たスキルがきちんとどこでも通用することが証明できるのではないでしょうか。
この考えのもと、私はこの1年間で以下の資格試験を受験することにしました。
基本情報技術者試験 (4月)
AWS 認定クラウドプラクティショナー (7月)
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト (8月)
応用情報技術者試験 (10月)
AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト (2月)
AWS 認定デベロッパー – アソシエイト (3月)
では、これらの試験の感想について少しずつ書いてみようと思います。
資格試験を受けてみた感想
基本情報技術者試験 (4月)
私の場合は入社以前から、高くはないもののある程度の IT スキルを持っていたため、腕試しとして受けてみました。感想などについては私が書いた以下の記事がありますので、ぜひご覧ください!
AWS 認定クラウドプラクティショナー (7月)
AWS 認定においては最も基本的な試験ながら、覚えることも多くマイナーなサービスなども出てくるため、結構大変な試験です。AWS を触り始めた時期に受けたため、基本的な知識についてもあやふやな部分はありましたが、ギリギリ合格することができました。もし今受験すれば、さすがに高得点とれる……はずです……??
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト (8月)
AWS の基本的なサービスをベストプラクティスに沿って構築できるか、などが問われる試験です。覚えることはもちろんありますが、それよりもサービスをどう使うかに焦点が当てられているため、ある種パズルのような要素もあります。パズル好きと直感が功を奏し、余裕をもって合格できました。
応用情報技術者試験 (10月)
IPA の試験は様々な種類がありますが、専門特化型ではない共通の試験として IPA 内で最もレベルが高い試験が、応用情報技術者試験です。午前は選択形式ですが、午後は記述形式のため、しっかりとした知識と論理が求められます。応用情報技術者試験の参考書は難しくてなかなか読む気になれませんでしたが、新卒 IT 基礎研修で培ったスキルや思考回路を活かして、ばっちり合格することができました。
クラウドが関係するわけではないため、OJT 研修で得た AWS の知識が活かされる場面というのはあまりありませんでしたが、解きごたえもありいい試験でした。
AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト (2月)
構築後、運用や改修のシチュエーションをメインとした試験です。サービスとしては知っていても、なかなか手軽に検証できるわけではないものなども含めて問われるため、覚えることが多く大変です。
また、この試験には「ラボ試験」というものがあります。仮想環境上で AWS マネジメントコンソールを操作し、指示されたとおりに環境を構築するというものです。ラボ試験についてはこれまでの OJT 研修を通じて AWS にたくさん触れてきているため、特別な対策は必要ありませんでした。ただし指示があいまいな部分はあるため、出題の意図を組む必要はあると思います。この試験も OJT 研修の成果が実を結び、合格することができました。
AWS 認定デベロッパー – アソシエイト (3月)
クラウド上でのアプリケーションの開発やデプロイなどに関する試験です。現在、絶賛勉強中です。実は私が受けた OJT 研修はインフラ環境構築がメインであり、アプリケーション開発についてはほとんど経験がないため、苦戦しています。なんとか3月中には合格したいです…!
最後に
ここまで新卒研修と資格試験の関係、そして資格試験を受けてみた感想について書きました。自分としては資格試験を受けることでうまくインプット/アウトプットのサイクルを回すことができていると感じます。また、資格試験の対策をするうえで知識の再定着も図ることができます。
新卒研修はもうすぐ終わってしまいますが、研修が実務に置きかわってもこのサイクルは機能すると考えています。
皆さんも業務と資格のインプット/アウトプットサイクル、回してみてはいかがでしょうか?