新卒IT未経験が技術部署を2か月体験してみた

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こんにちは、サーバーワークスにて新人研修中の22卒村松です。 今回、IT未経験で入社した私が、サーバーワークスの技術部署=「クラウドインテグレーション部」(以降CI部)に2か月体験をしてみた感想や学びなどを記していこうと思います。

過去に先輩方が記した記事もあるので一緒にご覧いただければと思います。

sabawaku.serverworks.co.jp

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体験の経緯

OJT研修について

まずどのような経緯で体験に至ったかなのですが、 サーバーワークスの研修体制には8月から翌年2月に行われる、OJT研修というものが与えられています。 OJTは、「サーバーワークス内の各部署を回って体験することで、ビジネスプロセスを理解することを目的とした研修体制」です。

新卒社員は、それぞれ技術部署や営業部署、バックオフィスなどをいくつか体験し、来年度以降の配属を決めていきます。

私はそのOJTの一環として、CI部を回ることになりました。 私自身のOJTスケジュールは以下の通りです。

OJTスケジュール表。(9月30日現在)

現在はCI部の2か月のOJTが終了した段階です。

率直に言うと、「CI部楽しかった!」というのが簡単な感想なのですが、 CI部ってどんなところだったのか?何をしている?体験で何を感じた?などなど 新卒目線で語っていこうと思います!

CI部のイメージ

CI部にはいくつかの課があり、私が参加したのはCI2部の1課と2課でした。 教育を担当していた課のトレーナーの事情により、私は特別に1課と2課をまたいだ研修となりました。 2課での活動がメインでしたが、それぞれの課を比較することができたのも個人的には収穫となりました。

OJT前のイメージ

CI部は主にお客様のAWS環境構築案件を受け持ちます。契約によっては、問い合わせの対応や運用にも関わります。 当初のイメージとしては、サーバーワークスの中でも最も大きな部署なので、「技術に詳しい人だらけ」「花形の部署」といったイメージに加えて、「正直実際にどのような業務をやっているかは全然わからない」という印象を持っていました。

OJT前にCI部所属の先輩方にどんなことをやっているかを聞く機会は何度かありましたが、そもそもIT未経験な私は、「IT企業の技術部門が何をしているか」ということは想像する余地もないという感じで、具体的な業務は何もわかっていないという状況でした。

OJT後のイメージ

そんなこんなで、なにもわからずに体験をすることになりました。

結果として、CI部のイメージは、こんな風に変化しました。

  • みなさん優しいし手厚い
  • 業務内容は多岐に渡る
  • 技術に詳しい人は多いけど、苦手な分野を補っている
  • いずれの課も、課内のコミュニケーションを大事にしている

私が回った1課と2課、どちらも課内での雰囲気が非常によかったです。サーバーワークス自体の雰囲気もそうですが、課内での雰囲気もアットホームです。技術部署なので、堅苦しくパソコンをカタカタしているのかと言うとそんなこともなく、常に業務の共有を行いながらメリハリをつけて作業しているような印象でした。

次のセクションで、どういった業務がこれらのイメージにつながったのかを見ていきます。

CI部で行ったこと

CI部での私の主なタスク

CI部でのタスクは2つの課を通して主にこのようなものがありました。

  • Backlog課題
  • 案件定例参加・議事録作成
  • 作業体験・顧客QA対応

それぞれみていきましょう。

Backlog課題

Backlogというのは、サーバーワークス内で用いている課題管理ツールです。 お客様の案件によっては、このBacklogによって課題を起票することでお客様との情報共有を行うときもあります。

OJT期間中は、AWSのツールに慣れていこうということで、AWSの構築課題を設けてもらいました。 具体的には、CloudFormationと呼ばれるAWSのリソースをテンプレートにより自動で構築できるサービス(実際に現場で良く使われているサービスです)を使って、コードを書いてみるなど、技術的に手を動かす作業をBacklogにて行っていました。

「こういう構築やってみたい」とトレーナーに提案すると、「ではこういう課題やってみましょうか」というように柔軟に要望に応えてくださり、 実際に仮想案件のような課題も用意してもらいました。若手でも意見を言いやすいというサーバーワークスの環境の良さがここでも発揮されているなと感じました。

案件定例参加・議事録作成

CI部のOJT期間中に最も多かった予定(体感)が「案件定例(お客様との定例ミーティング)」でした。私が体験した1課や2課は複数の顧客を受け持つ課だったため、定例の回数が多くありました。 定例は隔週・毎週など、顧客の契約によって頻度は異なりますが、その予定が被った日には定例だけで午後のスケジュールが埋まることもありました。

その定例では、顧客と我々との間に認識齟齬が起こらないよう、定例で話したこと、決まったことなどをを聞き取って議事録をとります。OJT中ではこの議事録の作成を任されました。 私自身、議事録は書いたことはなく、最初に議事録を書いたときはとにかく会話に追いつくのに必死!何を話しているのかよくわからない…! 大学のレポートの書き方しかわからない!という状態なので、とりあえず会話をそのまま聞き取って書き込む…!!そんな感じで定例に参加していました。

もちろん、議事録をこのような半端な状態で残しておくわけにはいきません。OJTでは、議事録を先輩に見てもらい、言葉遣いやニュアンスの修正、書く上で注意することまで教わります。私自身かなり手厚くサポートしてもらえたと感じました。OJT期間中、議事録を何度も書いて、何度も指摘をもらうことで、だんだん会話の内容が理解できるようになります。定例の会話の中で、書くべきポイントとなる部分がなんとなくわかるようになり、議事録作成のスピードが上がりました。これは成長を感じた部分の1つです。

作業体験・顧客QA対応

先輩の持っている案件の中で、私が対応できそうな部分はゲリラ的ではありますが実際に携わらせてもらうことができました。 私が体験したのはQA対応といって、お客様自身が構築する際に生じた疑問にお答えするというものでした。 QA対応は正直、難しかった!お客様はなぜ質問してきたのか、どのようにお答えすればお客様の本質的な疑問の解決ができるのかなど、先輩からアドバイスをいただきながら行いました。時間はかかりながらではありましたが、多くの学びを得た体験でした。

QA対応だけではなく、例えば前述した案件定例で構築のヒアリングを行ったり、お客様の環境でエラーが出た際の原因調査など様々な案件に参加させてもらいました。こういった作業を通して感じたのは、少なくとも私が体験した2課では、並行して様々な作業を行っていること。私が体験した作業以外にも、課内で勉強会があったり、顧客定例に向けた社内定例ですり合わせを行ったりと、課内での業務は多岐に渡っているという印象を受けました。

CI部のスケジュール

これはOJT中のある日のスケジュールです。

  • 課会

スケジュールにある1時間半の課会は2課の課会を参考に記しています。課会は1週間に1回の頻度で行われ、連絡事項を確認するほかに、AWSのアップデート共有会を行います。 AWSは、今まで使えなかったサービスが使えるようになったり、画面上の挙動が更新されていたりなど、日々アップデートをしています。 ベストなサービスをお客様に提案するためにも、自分たちがアップデート状況を確認しておく必要があるので、課会の中で共有を行っています。 人によってネットワーク分野を得意としていたり、開発の経験があったりと、得意分野が異なります。アップデートを通して、「このサービスのアップデートってこういう認識であってる?」「これ私はあまり詳しくないんだけど実際にユースケースあった?」など、お互いの苦手な部分を補って理解を深めていく姿勢が感じられました。 新卒の私は、まだまだ知らないリソースが多くあるので、アップデート共有会はとても勉強になりました。

課会は、課によってかなりスタイルが異なります。1課も2課もアップデートの共有は行いましたが、1課の課会は課長からの情報共有や課員からの悩んでいることの共有などが多かった印象です。1課では、課員全体が同じ志を持って悩みを解決していこう、支えあおうという温かい雰囲気が感じられました。

同じCI部でも課ごとに掲げている目標も異なりますし、案件の数も異なります。どちらの課会も先輩後輩を問わず発言しやすい場ではあるものの、課内の雰囲気やスタイルには違いを感じました

  • 先輩との面談

OJT中のトレーナーと話す時間です。わからないことや悩んでいること、もっとこうしてほしいなどの共有を行います。堅苦しい面談ではなく、いつもフランクな場で、雑談で終わる日もありました(笑) トレーナ―以外にも、OJT先の課長との面談の機会もありました。「課長」というと少し恐れ多い印象を受けますが、私が体験したOJT先の課長はとっても親しみやすい!常に「元気~?」と気にかけてくださり、Slackでも課員と対等な会話をしています。課長という立場の方とも同じサーバーワークスの社員として、非常に距離の近いコミュニケーションができるというのが印象的でした。

  • その他の時間

空いた時間では、個人で休憩をとったり、前述したBacklog課題を進めます。 基本的にリモートワークですが、サーバーワークスで用いているバーチャルオフィスサービス「oVice」を使っていると、実際にオフィスで働いているかのように先輩方が話しかけてきてくれるので、コミュニケーションを絶やすことなく作業をすることができます。

まとめ

このように、いろいろな学びを得ながら2か月間のOJTを終えました。 率直な感想は楽しかった!1課も2課もコミュニケーションの場が多く、優しい先輩ばかりだったので、難しい対応をすることもありましたが、2か月楽しく業務を行うことができました。CI部は最もAWSに詳しくなれる場です。エンジニアになるためのステップとして、1つ素敵な居場所が見つかったような気がします。

村松美緒(執筆記事の一覧)

アプリケーションサービス部・ラーニングエクスペリエンス課

22卒の新入社員として日々研修に励んでいます。 最近の特技は餃子を上手に焼くことです。