~はじめに~
この記事が参加している Advent Calender は、「サーバーワークスのメンバーがAWSの技術をお届けする」という目的のもと作成されていますが、 今回の記事では「技術をお届けしている弊社メンバー "それ自身"」にフォーカスを当てられればと思っています。
以下、本編です
こんにちは。AS部DS2課のたがみです。
急にアルファベットで失礼しました。AS部は「アプリケーションサービス部」、DS2課は「ディベロップメントサービス2課」の略称です。
この長い部署名から少し連想されるかもしれないですが、普段はエンジニアとしてシステムの開発に関わらせていただいています。 普段DS2課を始めとし、いろんな人が働く姿を見ながら「この人って何を考えてその行動を取っているんだろう」「この人はどんな想いを持ってこれをやっているんだろう」など、その人の考えていること、これまで考えてきたことが私はよく気になってしまうので、実際に聞いてしまおう!と思った次第です。
「のぞき見サバトーク」というタイトルは、新卒1年目の社員向けに設けられている、社内コミュニケーション活性化制度「サバトークフレッシュ*1」をアレンジしたものです。
自分と会社のメンバーの会話をちらっとのぞいてみるような感覚で読んでいただけるといいなと思います。
この発信を通して、サーバーワークスにはどんな人が働いているのか知ってもらい、少しでも「この人面白いな」「話してみたいな」「かっこいいな」と心が動き、気になる人を見つけてもらえれば幸いです。
前置きが長くなりましたが、今回は同じDS2課に在籍されている平松さんにインタビューを行いました。
【平松 暢顕 ( ひらまつ・のぶあき )】 2022年新卒入社。学生時代はITにかかわる学部に在籍していたわけではなく、未経験で入社。現在はAS部DS2課に所属し、Amazon Connect を始めとした多様な開発案件に参画中。今年は ANGEL Dojo というAWS主催のトレーニング企画にも挑戦した。ガジェット集めとサイゼリヤの間違い探しには本気。こう見えて (?) 寺の子。なのでお経が読める。
ちなみに、本インタビューはリモートで実施したため、写真を撮影していません。
ですが文章だけの記事はちょっと味気ないなと思ったので…よくインタビュー記事に載っているような取材中の写真ではなく、インタビューと全然関係ない写真を入れさせていただきます!!!(勢い)
平松さんの人柄や雰囲気がなんとなくでも伝わればうれしいです^^
使う側から作る側へ
ー 本日はよろしくお願いします!
平松さんはIT未経験でSWXに入社されたとお聞きしていますが、ITに興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか?
平松:大学時代に動画編集を始めたことがきっかけです。
私が編集していたのは解説系の動画で、人が話している内容をすべてテロップにする必要がありました。
テロップを付けるという作業は結構大変で、たとえば10分の動画にテロップを付けるとなると、それだけで5~6時間かかるんですよね。
それをどうにか効率化しようと思い、自動文字起こしツールなどを使って編集していました。
そのうち、「こういう最適化や効率化のためのツール自体も、必ず誰かが作っているものだよな」という視点が生まれ、そういったツールを使う側ではなく作る側になることに興味が湧いてきました。
また、自分が試行錯誤しながら編集した動画を見てリアクションやコメントをしてくれる人がいることが嬉しく、「パソコンを使って物を作る」ことの楽しさも感じていました。
そこからプログラミングやITに関わる仕事に興味を持ちましたね。
ー 実際にITにかかわる仕事をしてみてどうですか?
平松:いや~……難しいと感じることがたくさんあります。
情報や知識が多様で尽きないので、技術面のキャッチアップをし切れずもどかしさを感じることも少なくないです。
ですが、自分は何か知らない物事に直面した時、最初に「なんとなく理解する」が得意だと思っているので、少しずつ細かいところの理解を深めていこうと思いながら仕事や勉強を進めています。
具体的には、調べたりドキュメントを読んだりして都度「大まかにはこういうことなんじゃないかな」という”仮説”のようなものを立てます。
その”仮説”に対して、別のドキュメントを読むことや先輩に質問することを繰り返しながらブラッシュアップを行い、徐々に正確な理解に近づけていくイメージです。
絶えず進化し続ける世界なので、それに伴って勉強もしていけば分かることもできることもどんどん増えていきます。それはIT業界の面白さかなと思います。
知らないことだらけの毎日
ー 現在はどんな案件をしていますか?
平松:サーバーワークスのいろんな部署が横断して参画し、スクラム開発を行っている案件に入っています。
この案件では、技術的なことはもちろんですがコミュニケーション面での大きい学びがありました。
スプリント(=チームが一定量の作業を完了させる際の、短く区切られた期間)が2週間に設定されていて、そのスプリントごとに「何をどこまで進めるか、成果物は何か」のゴールを明確にする必要があります。
このゴールをお客様としっかりすり合わせておかないと、お客様の期待値からずれたタスクを切り出してしまい、無駄な作業を自ら生んでしまう可能性があります。
なので、このスクラム開発案件を通じて、お客様との打ち合わせの中で相手のゴールや背景を把握することを、より意識するようになりました。
また、お客様だけでなく、社内メンバーに自分のタスクについて相談する際にも、そのタスクのゴールや、どんなことを相談したいのか(相談のゴールですね)、から話すことを意識するようになりました。
スクラム開発で進めていく案件には初めて入ったので、最初は慣れていくのが少し大変でしたが、
スプリント内で、定期的にお客様や社内メンバーと会話をする場が設けられているので、自分の成長を実感できる指標になっています。
案件は常に知らないことだらけで、発見と学びの毎日です。
経験不足を補う行動力
ー 平松さんは社内外問わず様々なことにすすんで手を挙げているイメージがあるのですが、その積極性はどこから来るのでしょうか?
平松:とにかく今は、まだまだ経験不足だと思っているので数をこなしつつ、理解を深める時間を大切にしたいと考えていろんなことに取り組んでいます。
ー 今年の ANGEL Dojoにも参加されていましたが、これもその想いのもと参加されたのでしょうか?
平松:そうですね。
ANGEL Dojoに関しては、サービスをゼロから企画し、それを実際に作るという、普段あまり携わらない部分まで触れることができる機会だったので、サービスや技術の理解をするのに貴重な経験だなと思い参加を決めました。
また、今回私たちのチームはサーバーワークスのメンバーだけでなく、他社の方との混合チームだったのですが、普段社外の人と顧客として以外で関わることはあまりないので新鮮でした。
普段やっている業務や触れている技術がお互いに異なれば、お互いが当たり前だと思っていることも異なる、ということを目の当たりにし、何気なく使っている言葉や認識のすり合わせは本当に大事なんだなと身を以って学びました。
ー そのほか、仕事に取り組む時に大切にしていることはありますか?
コミュニケーション面でいうと、少しでも気になることがあったら必ず発言するようにしています。
分からないことがあった時はもちろんですが、ほぼほぼ理解しているかなと思った時も確認込みで発言します。
まだまだ経験も浅いのに、何の疑問も持たない若手って先輩から見たら不安だと思うんです。あとは自分の発言によって、チームメンバー間の認識齟齬を無くせたらいいなという狙いもありますね。
勢いを増す挑戦心
ー 今後はどんなことをやっていきたいですか?
平松:う~ん……正直、何でもやりたいですね…(笑)
最近は、フロントエンド開発に興味があるので、今後案件に参加する予定です。今はその勉強をしています。
フロントエンド開発をやってみたいと思ったのは ANGEL Dojo の経験からで、サービスを実際に作っていくフェーズに入ったとき、一緒にチームを組んでいた他社のメンバーがフロントエンドの部分をやってくれたんです。その時に、自分もできたらいいな~と思いました。
やってみると、こんな風に新しい興味も生まれてきます。
まだ、「自分はこれが面白いからこれを一番やってみたい!」と言い切れるほど選択肢を絞る段階に立っていないと思っています。
これからもいろんなことをやってみて、経験積みたい!というのが今の気持ちですね。
編集後記
今回は平松さんに取材をしました。
私が特に印象的だったのは「なんとなく理解する」についての話です。
自分自身、知らないことに直面した時にざっくり理解するのが苦手で、周りはどうやっているのだろうと不思議に感じていました。
最初から精度の高い「これはこういうことじゃないか?」を求めようとするのではなく、たとえ最初は的外れな「こうじゃないか?」でも確認を繰り返すことで最終的に精度が高い状態になる、というのはとても勉強になりました。
「分からないことがあればすぐに質問する」の話では、そうする理由として己の成長のためだけではなく、周りへ及ぼす影響を考えたうえでの行動だと話していたり、「これからやってみたいこと」の話では今自分が立っているフェーズを理解して何をするべきか考えている視野の広さ、視座の高さに驚きました。
また、サーバーワークスが大切にしている行動指針の中に「スピード」「オーナーシップ」というものがあります。
【スピード】
・私は、何よりもスピードを優先します。私の身の周りに起きていることは、正解が無く、判断に必要な正確な情報が揃わないことが大半です。
・そうした中で結論を先延ばしにしたり検討に不必要な時間を割くのではなく、経験と知識に基づいて素早く的確に判断し行動します。
・時間が、人生において最も貴重な財産であることを知っています。そして、素早い行動によって得られるフィードバックを何よりも重視します。
【オーナーシップ】
・私は、目の前の課題の責任者です。目の前に課題ややるべきことがある場合、自分がその問題の原因の一部であることを理解しています。
・私は決して「それは私の仕事ではありません」と言いません。オーナーシップをもって、自分のために、会社のために、お客さまのために、その問題を解決します。
平松さんのお話を聞いている途中、ふとこの行動指針のことを思い出しました。
質問や調査を通して仮説の検証を素早く繰り返し、深い理解に繋げていたり(スピード)、周りへのメリットをも考えながら質問を行っていたり(オーナーシップ)、平松さんはこの行動指針の本質をとらえたようなアクションを自然に起こしているのではないか…?!すごいのでは……?!と感動しました。
今後も平松さんのご活躍をお祈りしています! ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
*1:入社後約1年を通して、毎週先輩を2人呼んで30分話す会。雑談や仕事の相談など内容はその人の自由で多岐にわたる
2021年新卒入社