こんにちは。たがみです。
今回も前回に引き続き、AS部DS2課のエンジニア、鎌田さんにお話を伺いました。
鎌田さんのITとの出会いは10年前まで遡ります。ITの仕事をしようと決断されるまでの過程、行動を起こす際に鎌田さんが考えている内面の部分をたくさん聞くことができ、とても面白かったです!
【鎌田 義章(かまだ・よしあき)】
2023年秋に中途入社し、AS部DS2課(アプリケーションサービス部ディベロップメントサービス2課)に所属。 案件遂行に伴う技術力はもちろん、丁寧な準備と事前検証によって生み出される分かりやすい説明や、相手のレベル感に合わせた会話力、調整力などを発揮し、社内外で信頼を構築している。ところで、よく見るとこの写真に猫がいるのですが、気づかないですよね。
ITとの出会い
ー まずは鎌田さんのこれまでについてお聞きしたいです。IT業界へ足を踏み入れた経緯を教えてください。
IT業界に身を置く前は、営業の仕事をしていました。
当時の自分は仕事自体にやりがいは感じていたものの、さほど将来のことをしっかり考えていたわけではなく、ふと「この先どうしよう」という焦燥感に駆られることがありました。
振り返ると、自分は仕事を通して何か成長できているのだろうか。そういった実感を持てた瞬間もあまりないことに気づき、もっと自分がモチベーションを持って向き合える仕事をしようと思い立ちました。
ー 自分がやりたいこと・仕事を見つけるためにどんなことをしたのでしょうか?
まずは自分が過去に経験してきたことや、好きだったことなどを思い出してみました。
私は小さい頃サッカーとゲームが好きだったのですが、一つの技を磨いたりして自分自身のテクニックなど、プレイングスキルを磨くことに面白さを感じていました。 そこから自分のやりがいは「自分の”好き”や”興味”を磨くこと」だな、と気付いて。
また、趣味でDIYをすることもあったので、モノづくりに関わることも良いな…とかも考えてましたね。
こんな感じで自分の好きなことの特徴を洗い出していき、先ほどのやりがいを持てることに加えて「手に職を付けられること」をしようと思いました。
そこで思いついたのがIT業界でした。
前から何となくITには興味があって、自分にも合っているような気がしたので、やってみようと思いました。
ー ちなみに、ITに興味を持ったきっかけはなんだったんですか?
と言いつつ、そこまで強い興味があったわけではないのですが…日常で意識するタイミングがありました。
オンラインゲームがきっかけで、パーツを買ってPCを自分で組み立ててみたり、PCの調子が悪い時に詳しい人に一緒に調査してもらったことがあったんです。
指示を受けながらコマンドプロンプトでコマンドを打ったりしていたのですが、その人のやっていることがなんだかかっこいいなと思ったんですよね。
そこでIT系の仕事の存在を意識し、漠然としつつも興味は持っていたと思います。
”ハマれた” ITの世界
ー 実際にIT業界で仕事をしてみて、どうでしたか?
本当に分からないことだらけで勉強続きでしたが、個人的にはそれが楽しいなと思いました。
ー 勉強続きが楽しいということは、もともと勉強が好きだったりするんでしょうか?
いやぁ………好きなのかと聞かれたら、そういうわけではないです(笑)
ですが、勉強をしていく中で、面白いと感じる分野は確かにあります。
面白いと感じる分野と、そうでもない分野があったので、やっていて「モチベーションが上がらないな~」「気分が停滞してきたな~」と思ったら面白いと思う部分に手を付けるなどしてバランスを取っていましたね。
あとは、ただがむしゃらに勉強していたわけではなく、仕事で必要になるから、とか社内の評価に関わるから、など「なぜ自分がこれをやっているのか」を明確にして取り組むようにしていました。
IT業界で仕事をするようになった1社目では、それまでの経験値も無く、契約社員という形で入社していました。正社員になる機会を逃さないようにと、若干追い込まれていたのかもしれないですが、目的意識を持つことで勉強への意欲も維持できていたと思います。
ー 数ある仕事の中でエンジニアという、楽しいと思えるような、鎌田さんにとって合った選択を一度でできたのはなぜでしょうか。自己理解が相当深くないとできないのでは?!と驚きました。
かなり考え抜いたというところはあるのかもしれないですが、正直運も良かったと思います。
自分自身にとことん向き合った結果やりたいことがこれなんじゃないかと思って、やってみたらハマれたという感じですね。
実際、IT業界に転職する前「自分は何をしたいのかな」と考えていた時に、私はパンが大好きなので、パン屋さんに興味もあって、パン職人になろうかなと本気で思ったこともあったんです!手に職も付きますし。
でも、最終的にITの仕事をしよう!と心が決まって今に至ります。
あの時パン職人の道を選んでいたらどうなっていたのか、全然違う人生になっていたと思うので、それはそれで気になりますね。
行動力の源とは
ー IT業界で働き始めて、AWSに出会った経緯、そこからサーバーワークスに入社した経緯について教えてください。
前職では、データセンターを持つお客様のもとに常駐していて、オンプレを主に扱っていました。
しかし、AWSの影響でデータセンターのサーバがみるみる減っていったり、AWSを利用しているお客様が多くなったりしたため、これはAWSを勉強したほうがいいなと思いキャッチアップを始めました。
実際にAWSを触ってみたらものすごく便利だなと、クラウドの可能性を感じましたね。
そこから、もっとAWSを実際に使える環境で仕事をしたいと思って転職を決め、サーバーワークスに入社しました。
ー ここまでお話を聞いていて、「次のステップに進みたい(他のことをやってみたい)」と思ってからの行動力がすごい…と思っていたのですが、結構勇気はいりませんか? 「今の状態でもうちょっと続けてみたら、何かが変わるかも」などと思ったりしないのでしょうか?
そうですね…いきなり転職をするのは確かにエネルギーが必要になるかもしれませんね。
自分は前の会社の中でもやりたいことがあったら部署を変えたりしていました。
今やっていることをもうちょっと続けてみようと思わないのか?については、「やっていてモチベーションが刺激される環境に身を置きたい」という考えを一貫して持つようになってから、そう思うと自然に動いちゃいますね。
特に転職の時に考えるかもしれませんが、環境を変えても、それまでの経験が無かったことになってしまうとは思っていなくて、必ず何らかの形で生きると信じています。
自分の経験上も無駄になっていないので大丈夫です!
例えば、もともとやっていた営業からIT業界に転職した時も、営業で鍛えられていた人とのコミュニケーションをうまく活用していました。正直自分で自信を持って「得意です!」と言えるほどではないと思っているのですが、周りの人から褒めてもらえることがあるので培ったものが活かされているのかなと感じています。
IT業界内での転職でも、サーバーワークスに入るまで開発の知識は浅かったですが、それまで行っていた運用で得た知識や経験は今も役に立っていると思いますね。
サーバーワークスに入社してから
ー サーバーワークスに入社して感じたことはありますか?(雰囲気や働き方でこれまでと違うなと感じる部分など)
簡単な言葉で表してしまうと、良い人が本当に多いです。
スピード感を持って互いを助け合う風潮がありますね。
例えば、質問したときにすぐに返事をもらえます。Slackでのコミュニケーションが円滑で浸透しているというのもあるかもしれません。
あとは案件に入る際、エンジニアは必ず二人以上いるように調整してもらえるので、必ずサポートし合える環境になりますね。
ー 仕事の中で気を付けていることはありますか?
お客様への説明を、分かりやすいものにするための準備は丁寧にしています。
理解しやすいアウトプットというのは、お客さんがどれくらいITに精通しているかによっても変わるので、そこを普段の会話などから見極めるようにしています。
また、ITのことをよく理解している方、そうでない方いずれに対しても、ドキュメントに書いていることをそのまま伝えるだけではなく、自分でかみ砕いた言葉を使うように心がけています。
ちなみに、先ほどの話に繋がりますが、この心がけにもこれまでの経験が活きているんじゃないかと思っています。
例えば昔コールセンターで働いていた時に、声のリアクションだけでお客さんの理解度を把握する必要がありました。
その時に鍛えられた、「汲み取りのアンテナ」は活きていると思います。
他にも営業の仕事をしていた時、訪問することがあったため、制限された時間と空間の中で相手により伝わる説明をしないといけないことが沢山ありました。
その経験も今のお客様との打ち合わせや、説明に生きているかもしれないです。
ー 色んな情報がある中で要点をちゃんと伝えるのはどんなコツがあるんですか?
正直複雑な内容を素早く理解することは得意ではないので、準備の段階で箇条書きに整理して自分が理解できるようにシンプルな形に変換してみています。
箇条書きは結構整理されていいですよ。
ー 今後サーバーワークスでやってみたいことはありますか?
「サービスを作る」ということをもっとやってみたいと思っているので、それができたら嬉しいですね!
ですが正直、今はやりたいことが沢山あります。
これまでの仕事を通して、「やりたいことをやりながら、スキルアップしている実感を持てる」ということが自分がやりがいを感じることの大部分を占めていると分かってきて、理想像も少しずつ見えてきました。
なので、それに向かって奔走しているフェーズかなと思います。
会社という組織に身を置くことで、様々な規模のプロジェクトに参画できたり、多様な人との関わりがあったり、そこでしか生まれない可能性ってたくさんあると思うんです。今はこの環境をフル活用して、自分の技術力と自信を培っていきたいです。
理想像については、まだはっきりとしているわけではないです。
だからこそ、色んな手札を持っておいて、明確になった時に選択できるようにしておきたいと考えています。
編集後記
今まで、私はキャリアチェンジに対して
「一念発起!人生のすべてをかける、大一番!」
「さあやるぞ!命を燃やしてやったるぞ!」
のようなイメージを持っていました。(訳:めちゃくちゃハードルが高いって思っていました。)
しかし、今回のインタビューでこれまで自分はキャリアチェンジの言葉の通り、「職を変える」という直接的なアクションにばかりスポットライトを当てていたということに気づき、イメージが覆りました。
もちろん大きい一歩を踏み出す場面もありますが、転職の前には部署を異動してみたり、勉強する分野を増やしてみたり、変えてみたり…と、小さな一歩がたくさんあり、その積み重ねがキャリアチェンジにおいてとても重要な要素なんだということを鎌田さんのお話を聞いて肌で感じました。 そして、これはキャリアチェンジだけではなく、どんな行動をするにしても通ずることだなと思いました。
また、鎌田さんは一貫して「やりたいことをやろう」というブレない軸を持たれていると感じました。言葉の構造はとてもシンプルですが、私はこれを簡単なことではないと思います。自分の目的や理想を確認しながら、少しずつ、でも着実に、時に軌道修正しながら道を切り拓いていく、という姿がとてもクールだなと思いました!!
最後までお読みくださりありがとうございました。
2021年新卒入社