【先輩社員インタビュー院卒編 #1】「Web教材を作ること」からIT業界に興味を持ちサーバーワークスへ|2021年入社 近藤さん

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こんにちは!新卒採用担当の菊池です。

今回から、「大学院を卒業後にサーバーワークスへ入社した社員」にフォーカスした社員インタビューシリーズを発信していきます。

大学院でさまざまな研究をしてきた人がなぜITを志望してサーバーワークスに入社をしたか?就活はどのように進めたのか?など

学生のみなさんの参考になるような内容をお伝えできたらと思います。

第1回目の今回は、2021年入社、アプリケーションサービス部の近藤さんにお話しを聞きました。

学生時代

ー まずは近藤さんの学生時代についてお聞きしたいです。大学院ではどんな研究をしていましたか?

次世代の発電手法として期待されている「核融合発電」にかかわる研究をしていました。

具体的に言うと、発電の燃料となるプラズマ状態の物質が作る磁場を非接触で計測し、位置や形状をリアルタイムで算出する計算手法についての研究をしていました。

ー そもそもなぜ大学院へ進もうと思ったのですか?

浪人時代にモンティホール問題という確率のパラドクスに出会い、自分の知らない世界に面白いことがあると気付きました。

そういうものに触れたい、自分でも見つけたいという思いが出てきて、大学院まで行くことを決めました。

ー 最初のきっかけは確率論だったのですね?

研究はエネルギー工学なので直結はしていませんが、確率論から広く「学問」というものに興味を持ったことがはじまりでした。

その他のパラドクスを調べていると、それらの説明数式で記述されていることから、数学を深く学びたいと思いました。

しかしちょっと真面目にキャリアについて考えたとき、数学だけで自分の生活を成り立たせていくイメージが持てず、実社会での実装により近いと感じられた物理や工学の道を考え始めました。

ー 研究以外でなにか活動はされてましたか?

研究も好きでしたが、元々は高校時代から教育の道に行きたいという思いがあったので、塾講師のアルバイトもやっていました。

教育業界で何かしてみたいと考えたときに、アプリで教材を作りたい思いがあったのでEdTech企業でのインターンにも参加してみました。

就職活動

ー 研究をしながらIT企業のインターンにも参加されていたというお話でしたが、就職活動はどのように進めていましたか?

就活の際に一般的に取り組まれる自己分析などはしていませんでした。

就活を始めた時期に一番興味があったのが「Web教材を作ること」だったので、ITという分野に興味を持ち、業界としても第一志望としていました。

ー 研究に関連していない業界を目指すことに不安はなかったのですか?

博士課程まで行くと、今やっていることを活かしたい、活かさないといけないと考える人も多い気がします。

実際に、同じ研究室の人は研究内容に近しいエネルギーや電力系に進む人も多くいましたが、学生時代にアプリ開発に入門していたこともあり、大きな不安は感じていませんでした。

ー 開発の面白さはどんなところでしょうか?

自分の想像を形にできることと、それをユーザーに提供できることです。

実際、これは研究においても同様のことが言えますが、私が感じた大きな違いの1つは、ユーザーが成果物を利用できるようになるまでの時間です。

私が取り組んだ核融合発電に関する研究は、商業的に利用されるまでに数十年を要すると言われています。

それと比較して、ある課題の解決策をスピード感を持って「開発」という手段で実装できることに魅力を感じたというのが正直な思いです。

ー IT業界を志望して、その中でもクラウド(AWS)にした理由はなんですか?

作りたいアプリを実現するために、YouTubeの動画やインフラエンジニアのためのコミュニティに参加して情報収集をしていました。その中で、AWSという言葉を知りました。

多くの人がAWSに興味を持っていることや、実際にクラウドサービスプロバイダーの中でも世界一位のシェアを持っていることを知り、まずはAWSに絞って学習をしようと考えました。

ーアプリ開発に興味があったのになぜインフラに進もうと思ったのですか?

Web開発の初歩として挙げられる、HTML, CSS, JavaScriptはWebで学習できる教材が充実しており、学習を開始する時点で大きな障壁を感じることはありませんでした。

そして実際に動くものを作り、仲間内や教育機関に試験的に使用してもらうことはできましたが、もっと多くの人にも使ってもらいたいと思ったときに、今のシステムの構成で問題となるところはどこなのかなどが分からず、インフラ面の知識が足りていないことを痛感しました。

サーバーワークスはAWSのインテグレーションに強みを持っており、当時私が足りないと痛感したインフラ領域の知識を習得できると考えました。

現在の仕事

ーサーバーワークスに入社して、現在はどのような部署にいるのでしょうか?

1年間の新卒研修やお客様向けにクラウドのトレーニングを行う部署を経て、今は アプリケーションサービス部 アジリティエクセレンス課という部署にいます。
説明が難しいのですが「価値を届けるまでの道筋を最適化するための活動を行っている部署」です。

現在だと、Retoolというローコードプラットフォームを用いたソリューションの提供を始めています。
その他にもAWS AmplifyやFigmaなど、特定のサービスに固執しないで様々な角度から最適なソリューションの可能性を探求しています。

ーその中で近藤さんはどんな役割なのでしょうか?

私自身も検証や土台作りをやっていますが、特にオーナーシップを持って行っているのがトレーニング基盤づくりです。

Retoolをお客様がなるべくスムーズに利用できるようにするための教材作りやトレーニング実施、技術サポートの基盤づくりを行っています。

ー現在に至るまでになにか苦労したことはありましたか?

何かを伝えたり、アウトプットすることが好きで、これまで講師経験があったことから、トレーニングもうまくできるだろうと思っていました。

でも実際は、実務的知識がまだ至らないと感じる場面があり、早く知識を蓄えなければいけないと痛感しました。

ー研究で学んできたことが社会に出てからも活かされてると思う場面はありますか?

大学院で学んできたことが直接関係しているわけではないですが、科学計算を通して経験したプログラミング、論文などの一次情報を収集するフローとその重要性の気づきは、研究と仕事で重なる部分もあるのではないかと思っています。

さいごに

ー最後に就活生へメッセージをお願いします。

私はまじめに自己分析など、就活の教科書的な行動をしていませんでした。意識していたのは等身大であるということです。
おこがましいですが、大学院時代に功績を上げたか否かはあまり関係ないと思います。

サーバーワークスの新卒採用は「個を理解することを大事にしている」と思っています。
それは、自身の行動で得られたものが功績と呼ばれるものではなかったとしても良い、ということです。

行動の結果が、自分のどのような思いや理由で得られたものか、等身大で語れることが重要だと考えています。
大学院で研究をしていた人であれば、研究内容を決めなければいけない、時には研究内容を変える選択をした人もいると思います。

これは社会におけるいわゆる課題設定と同じだと考えています。
サーバーワークスでは、この課題設定ができる・しやすいということもお伝えしておきます。
つまり、決められた業務を遂行するだけでなく、自分でやりたいことを見つけられるということです。
しかも、進んで課題を見つけ、行動をすることが求められています。
この環境は、大学院の研究生活の中で得た経験を十分に活かせると私は思っています。

みなさんが納得のいく就職活動になるよう、応援しています!



近藤さん、ありがとうございました!

※内容は取材時のものです

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