OJTレポート2021 ~HRM課 中途採用編~

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こんにちは。新卒1年目、現在OJT真っ只中のたがみです。

OJTとは、サーバーワークスの新卒が実施する入社後1年間の研修の一部です。入社後3か月の基礎研修期間を終え、7月から1か月半ずつ、5部署を回ります。回る部署は人によって異なりますが、必ず技術部門、営業部門、バックオフィスの3種類を回れるようになっています。

私は以下の部署でOJTを実施してきました。

  • AWSに関する技術的なお問い合わせへ文面で回答する「テクニカルサポート課」
  • サーバーレス開発を行う「ディベロップメントサービス課」
  • 新規のお客様へAWSを使ったシステム構築の提案をする「営業2課」

そして、2021年の11月中旬から12月の1か月半、HRマーケティング課に身を置き、中途採用にかかわるさまざまな業務を体験しました。

今回はその中で、中途採用の求人票を書き換える作業に携わった際の、作業内容や学びをレポートしたいと思います!

(以下、書き換え作業のことをリライトと記載します。)

What : 中途採用のリライトをやった

Greenという採用媒体に掲載されている募集要項を書き換えることになりました。リライト対象に決めたのは以下2つの職種です。

  • CI(クラウドインテグレーション)部の技術課配属になる「ソリューションアーキテクト」
  • 営業部のCS(カスタマーサクセス)課配属になる「カスタマーサクセスマネージャー」

Why : なぜリライトをするのか

現在、サーバーワークスは採用活動を強化しています。今回リライトを行うGreenのほかにも、OpenWorkなど、すでにさまざまな採用媒体に求人票を掲載しています。

求人票は、応募者にとってサーバワークスを知る大きなきっかけのひとつです。その求人票の内容がよりサーバーワークスについての理解を深められる内容になれば、応募したいと思えるのではないかと考えました。

そこで、転職を検討している方々が、サーバーワークスの仕事についてより理解できるような求人票に書き換えることになりました。ですが、理解を深めるというのは漠然としており、具体的にどうすれば深めていけるのかを考える必要があります。

ここからは、応募者の方により理解してもらえるように行ったことについて具体的に書いていきます。

How-1 : ヒアリングをした

まずは会社としてどのようなことを伝えるか、今どんな理由があって何がしたくて技術者を募集しているかを確認することにしました。 そのために、マネージャーへのヒアリングを行いました。

カスタマーサクセス課の求人票についてヒアリングしている中で、「カスタマーサクセスマネージャーって、名前を聞いても何をやっているか、いまいちわからないと思うんだよね…」という話になり、もっと読み手がどんなことをしているのかイメージしやすい求人票を作ろうというゴールができました。

会社視点のお話を聞けたところで、次は応募者視点の話も聞くことに。 ここ一年の間に入社された方へ、どんなポイントに注目して、魅力を感じて応募しようと思ったのかお話を聞きました。

お話のなかで、サーバーワークスの評価制度や行動指針の考え方に共感して応募を決めたという話や、面接を進めていくうちに会社や社員の人柄や考え方に魅力を感じているという声があったのです。

そこから、会社の働くことに対する考え方や空気感の伝わる文章にしたいという気持ちも生まれてきました。

How-2 : 実際に書いてみた

話を聞き、やりたいことがまとまってきたらいよいよリライトの実践に移ります。

今までインプットしてきた情報をアウトプットしたらいいんだよね、うん、いけるいける

…と調子に乗っていたのも束の間、これが非常に難しかったです。

既存の求人票を呼んでいると、徐々にそれに寄せていってしまうのです。 もともと書いていることが間違っているわけではないし、何回も読んでいるうちに文章の理解も進んでいます。どこが難しいか、わかりづらいか、次第に感覚が麻痺してきます。

そのうえ、「そういえばこの文章、自分よりもっと会社のことをわかっている人(人事部の先輩)が書いているしな…」などと邪念も出てきて、「この書き方はやりすぎかな…」「もうちょっと堅めな文章で書いたほうがいいかな…」という謎の弱腰モードに入りました。

結果、完成したのはもとある求人票の言葉尻をちょいちょいと変えただけの求人票でした。

ですが、その求人票を読んだトレーナーに「アウトプットが足りてないよ!今あるものは忘れていいよ!たがみさんらしくやっていいよ!もっと冒険しちゃいなよ!」とアドバイスをもらいました。

新卒1年目で、右も左もわかっていない者にとって、上司から「自分らしくやっていい」「冒険していい」という言葉をかけてもらえたのは、勝手に萎縮してひょろひょろになっていた心に栄養を付けてもらった気持ちでした。

それなりに強腰(?)になれた自分は改めて、リライトに取り組むことにしました。

そして、最終的に

  • 「今ここでは何について書かれているのか」が分かりやすい

  • より自分ごとに読み進められ、読み手になじみやすい雰囲気にできると思った

という二点から、求人票の業務内容の部分をQA形式に一新しました。

また、サバノミソニというカジュアル面談の場に参加した際、実際に応募者の方が社員に対して質問していた話題も盛り込み、最初よりもアウトプットが反映された求人票を作れました。

How-3 : レビューしてもらって完成…と思いきや

リライト原稿を一度書き上げたら、次はレビューをHRM課の先輩方とリライトした部署のマネージャーにお願いしました。が、いろいろあって(急に割愛)、あらためていろいろな人に話を聞き直さなければならない状況が生まれてしまいました。

「~しなければならない」というネガティブな言い回しにしたのは、当時自分が“人に聞く(質問・相談等々)”という行為に対してハードルの高さを感じていたからです。 質問することは大事だ、と頭ではわかっていても、自分にとってはずっと慣れない、怖い作業でした。

しかし、ここまで数週間のリライト・ヒアリング作業を通して「このタスクは人に聞かないと一生進まない」と気づきつつあった自分と、有無を言わさず「聞かなきゃどうにもならない」という追い込まれた状況が掛け合わさり、自分がオドオドしていることに対してばかばかしくなりました。

若干ヤケクソになりつつも、「なんでも質問しよう!」と決め、わからないことは質問しまくりました。

How-4 : 完成&掲載

人に聞きまくって相談しまくっていろいろやっていたら完成したので載せました。(急に雑)

レビューの際、「上から読み進めていったときにこの表現だとわかりづらい」という意見をいただきました。 自分でいろいろな部分を編集している中で、その段落や項目ごとの読みやすさを意識するあまり、一番上から読み進めるという前提を忘れてしまっていたと気づきました。

細かい部分、狭い部分に注目した後は必ず全体を見る必要があるという反省です。

OJTの収穫

このOJT期間中の収穫は、質問することに対して抵抗のなくなった自分です。

先述しましたが、今までは質問することに抵抗を感じていました。

いろいろな方に「大切なのは質問力だよ~」「困ったら何でも聞いてね~」などと言われてきて、頭で分かってはいても抵抗感が抜けませんでした。(HRマーケティング課の前に行っていた技術部門でのOJTでも意識していたのですが、当時は抜けきらず…)

これまで質問するときは「困ったな…えっこれ質問したほうがいい?しないとダメ?しないと進まないよね?…するか…よし、しよう」と力を振り絞り、やたら覚悟を決める必要がありました。けれども今は覚悟とか戸惑いとかそういうのは抜きにして「困ったから質問しよ。」と思えます。

正直、シンプルに数を打っているうちに慣れた感もあります。ですが数を打っているうちに、 人に質問すると知りたかった情報そのものだけではなく、そこに対する相手の考え方や、それに関する周辺知識もわかりやすく教えてもらえることを強く実感でき、腹に落とせたことが大きいと思っています。

例えば、辞書でクラウドと調べてもクラウドという単語の意味以上のことを得ることは難しいです。 けれど「クラウドって何ですか」と先輩に聞くと、クラウドの意味や役割から派生してオンプレミスとの違いをわかりやすい例えで教えてもらえたり、『クラウドのこういうところがすごいと思って、クラウド技術についてもっと知りたいと思ったんだよね~』といった、その人自身のおもしろい話も聞けたりするという感じです。

あの時間は自分にとってすごく価値のあるものだと思いました。これをきっかけに人に相談したり質問したりすることに抵抗がなくなってきました。

まとめ

人に聞くという行為は、ある種“自己開示”ともいえます。

自己開示は新しい自己を形成するきっかけになり、自分を成長させてくれる要素になると気付きました。

会社という、集団に所属してチームではたらく場においては、この自己開示が本当に重要なのだと痛感しました。

困った時やわからないときに、話したり問いかけたりすると、多くの人は直接的な解決方法だけでなく、ほかの物事にも応用できる考え方や理論の話をしてくれます。

教えてくれるし、気づくとそういう話になっていることが多いです(会社の傾向かもしれないですが)。しかも、その考え方は人それぞれの経験にもとづいているので、十人十色です。

人に聞く→ 今まで考えたこともなかった視点をもらえる→ そこから自分でいろいろやってみる→ 解決したらそれでいいし、解決できなかったら自分で調整しつつまた聞いてみる

…という感じでいろいろな人の経験に基づいた価値観を掛け合わせて、そこから新しい自分のやり方や価値観を見出していくことで成長につながるのではないか…と考えました。

今回のOJTの中で、リライトに限らず、面接やスカウトなど、中途採用にかかわるいろいろな仕事を体験できました。たくさんの人と話し、理論に基づいたアドバイスから人生経験に基づいたアドバイスまで、たくさんのインプットをした1か月半でした。

そのインプットの一つに、「今すぐに成長が見えていなくても、もっと時間が経って振り返った時、成長が見えていれば大丈夫。今できることを少しずつやっていくといいよ」というアドバイスがありました。

今までのOJTでは所属する1か月半の間に、とにかく何かできるようにならなければ…アウトプットをしっかりしなければ…と前のめりになっていました。しかし、焦らずインプットしたことはメモしておいて、今ある物事を着実に進めていこうと思いました。

Next OJT!

次のOJT先はプロセスエンジニアリング課という、社内システムの開発・保守を通して業務の効率化を図る、再び技術部門の部署へ行きます。

プログラミングやAWS、社内で使われているツールに触れ、「人に聞かなくても答えが出てくる、だけど人に聞いたほうが早いことが多い」という状況になるからこそ、今回の学びを生かすOJT最後の正念場かもしれません。

質問だけでなく、トレーナーへの現状報告をしながらタスク管理にも慣れていきたいと思います!

ちなみに、同じ期間一緒にHRマーケティング課でOJTをした同期の記事も掲載されているので、ぜひ読んでみてください。新卒採用に携わったあれこれが書いてあると思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

田上(執筆記事の一覧)

2021年新卒入社