はじめに
先日「中高生に聞いた、なりたい職業ランキング」の結果をみて、落胆と案の定そうかあという感情を抱いております。上位には「サラリーマン」がランクインしていて、男子に関しては1位という結果でした。このような"漠然とした"結果は現代ならではというよりは、元から日本が持っていた側面が色濃く出てきたのではないか、と思っています。
私自身中学・高校時代を(あまり乗り気はしないけれど)思い出してみると、何のために学校に通い、勉強をするのか、自分なりの回答をはっきり言えるほど考えていなかったし、考える機会がなかったなあと。
自己紹介
こんにちは。21卒新卒入社で Learning Experience (LX) チームに所属している近藤です。アンケートの結果に苦言を呈するところから始まった本ブログですが、私自身は単に世相を斬りたいのではなく、そのような課題を受け止めた上で自分には何かできないかなあと考えているような人間です。
そんな課題感を抱えていたので、サーバーワークスに入社する前に、インターン先で出会った人たちと地方で小さな学習スペースを立ち上げ、目的を見つけることに焦点を当てたサポートを中高生向けに行ってきました。その中の取り組みとして、学部や専攻でどんなことが学べるのかを知り、学生が将来を想像できるようなメディアを作ったり、日々の学習が効率的になるように UI にこだわった Web 学習教材を開発してきました。
非同期的に、また多くの人に利用してもらいたいという思いから、IT技術を手段として選び、意地でも形にしようとしていたら IT 技術自体にも興味がわいて(その他いろいろあるけれど)、サーバーワークスに入社を決めました。
LX チームとは
LX って言葉、聞き馴染みないですよね。Learning + Experience で LX です。実は私が配属するタイミングでこの名前になったんです。その前は Education Service (ES) 課でした。こちらの方が想像しやすいですよね。この課では社内・社外に対してAWSトレーニングの提供、コンテンツ作成や資格取得サポートなどを行っています。
確かにトレーニングを提供する業務を行っているのですが、単に知識や経験を得てもらうことを目標としていません。この課では、トレーニングを受けた人が「自己効力感」を得た状態になれることを大切にしています。私はこの概念を「"やったことがなくてもできるかも"と思える自信」と翻訳して理解しています。
単にトレーニングを提供するのではなく、トレーニングを通してトレーニーがどうなってほしいかを考えることを大切にしています。そして、自己効力感を得るにはどのような「学習体験 (LX)」を経たか、が重要になると考えており、仮説と検証が継続されています。
自分たちが必要だと思う概念を課の名前にするのって、悪くないですよね。
私が LX チームへの配属を希望した理由
「誰かの成長に関われる」ことと「自分のスキルを伸ばす」ことの両方ができると感じたからです。入社時は、この両方を良いバランスで同時に満たす業務ってないだろう、って思っていました。例えば、誰かに何かを伝えるとき、自分が持っている知識より大きいものを伝えることは困難ですよね。提供できるものを大きくするためには、まず自分自身の持っている知識や経験を蓄える必要があると思ったので、一旦は「誰かの成長に関わりたい」という気持ちを抑えて、自分のスキルアップに集中しようと考えていました。
しかし、LX チームの実態は想像と異なっていました。LX チームでトレーナーを務める人は現役のエンジニアです。これはどういうことかというと、単にトレーニングを提供するだけではなく、自分自身も案件に関わって開発を行う機会があるということです。
自分が欲していたもの両方満たせる、いわば欲張りができる課なのです。
入社後1年経って感じていること
皆さんはエンジニアに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。私は日の光も浴びずに暗い部屋で黒い画面を数時間眺め続ける(ことができる)人だと思っていました。
そういう側面もあると思うのですが、それだけではない、ちゃんと日の光も浴びている人が多いことが分かりました。例えば、息が詰まってきたら働く場所をスタバに変えてみたり、誰かと集まって猫の話をしたり、同じコードを複数人で共有して開発を進めたり等々、自ら働き方やペースを選択できます。
私自身まだ新人の部類にいるので、新しい情報が多かったり、わからないことを調べるのに時間を要したりするという事実があります。しかしそのような状況下でも、自分で働き方を選択して動けているな、今後も動いていけるな、と感じています。
最後に
もし、エンジニア職としての働き方が想像つかない・働き方を知りたいと思っている方がいれば、実際に現場の人に話を聞いてみると良いのではないでしょうか。例えば、説明会で質問を投げかけてみたり、アポを取って現役のエンジニアに話を聞いてみたり。自分が想像していなかった働き方が見つかるかもしれません。
サーバーワークスでは就活生向けに会社説明会を行っています。気になることがあれば、是非参加した際に気兼ねなく質問していただければと思います。私自身も話し手として参加することもあると思いますので、もし「近藤」という文字を見かけた際には「あ、あの苦言を呈していた人ね」と思い出して、声をかけて頂けると嬉しいです。