今週のひとことアーカイブ #4「Slackガイドラインを定める理由」

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こんにちは。広報のたがみです。

本日は、大石による「今週のひとこと」のレポート第4回目です!

サーバーワークスグループでは、毎週月曜日に行われる全社朝会の中で、大石がお話をする「今週のひとこと」というコーナーがあります。

その今週のひとことで取り上げられたトピックの中からいくつかピックアップしご紹介していくシリーズです。

大石が話しているイメージをしながら読んでいただけるとうれしいです。 また、実際にお話ししいている動画も合わせて掲載いたしますのでよろしければそちらもご確認ください!

第4回目は「Skackガイドラインを定める理由」についてです。

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~以下、大石のお話です~


今回は、サーバーワークスがSlackのガイドラインを作成した理由についてお話しします。

コミュニケーションにも種類がある

私が皆さんに共有したい、ガイドラインを作成した理由はこうです。

「口頭のコミュニケーションと文字のコミュニケーションは別物だから」

私は口頭のコミュニケーションと文字のコミュニケーションを、全くの別物と言っても良いくらいだと思っています。

比較できる表を用意したので、ご覧ください。

口頭 文章
メリット ・議論しやすい
  - 反対意見を建設的な内容に昇華させやすい
→ 会議やブレストに向いている
・正確性を担保しやすい
→ 議事録の作成や決定事項の共有などに向いている
デメリット ・揮発性が高く、正確な内容を長期保存できない
  - 言った言わない問題の発生
・反論やダメ出し等、ネガティブな内容を伝える際に不必要に攻撃的になる

まず、口頭のコミュニケーションは「揮発性が高い」という表現をよくします。

口から出した言葉は、蒸発して(物理的にそこに残らず消えて)しまいますよね。

内容が蒸発すると、議論がしやすくなるのです。

どういうことかと言うと、口頭のコミュニケーションでは、議論の場で出た反対意見を建設的な内容より良い意見に昇華させやすくなるということです。

また、文字のコミュニケーションには、正確性を担保しやすいというメリットがあります。

文字として内容がしっかり残るので、議事録や決定事項の共有に向いています。

ですが、それぞれデメリットや不向きな場面もあります。

口頭のコミュニケーションは、揮発性が高い分、正確な内容を長期保存できません。

そこから、「あの時言った」「言ってない」の問題が起きてしまうリスクが大きいです。

文字のコミュニケーションは、反論やダメ出しなどネガティブな内容を伝える時にどうしても、不必要に攻撃的になってしまうことがあります。

このように、コミュニケーションの種類にはそれぞれの特性があります。

一つで全ての問題を解決できる道具は世の中にありません。

何においても、必ず向き不向きがありますよね。

私たちはそれを理解して、適材適所で使い分けることが大切です。

ちなみに、サーバーワークスに新卒に入られた方は覚えていると思いますが…選考中に作文をしましたよね?

新卒採用では、最終面接前に作文を書いてもらう課題を用意しています。

面接は、口頭のコミュニケーションをレビューさせてもらうにはよくできた選考方法です。

しかし、私たちの企業文化を醸成する中では、文字のコミュニケーションが取れることもものすごく大事なんですよね。

ですので、文字のコミュニケーション能力もちゃんと高いレベルにあるかどうかというのを、作文(文章を書くこと)を通じてレビューさせてもらっています。

サーバーワークスに新卒で入社される方は、この二つの能力が極めて高いレベルにあるということです。

それくらい、サーバーワークスでは口頭のコミュニケーションと文字のコミュニケーション、それぞれを大事にしていて、しっかり使い分けられる能力が必要だと考えています。

ガイドラインではどう意識しているか?

ではここで、口頭と文字でのコミュニケーションの違いに気を付けて作成された私たちのSlackガイドラインの項目はどうなっているのか、3つ紹介します。

否定しない、叱責しない

一般的な議論であれば、意見の欠点や間違いを指摘することはありますよね。

これは一概に「否定」とは言えませんが、文字で同じことをやってしまうと指摘された側は指摘した側の感情が汲み取りづらく、攻撃的な印象を受けてしまうことがあります。

また、注意喚起や行動の修正を促す際にも同じことが言えます。

文字では「ダメだった」ところばかりに焦点があたり、「訂正を促す」というポジティブな意味合いは薄くなってしまいます。

文字での注意はずっとそれが残るので、目にするたびに思い出して、時にその「ダメだった」という認識から自責の思考がループしてしまうこともあると思っています。

そのような状態は精神衛生的にダメージが大きく、非常に良くないですよね。

2回で伝わらなければ Face to Face

先ほどお見せした表のとおり、文字コミュニケーションはそもそも議論に向きません。

ですので、2回やり取りが発生している時点でもうすでに、文字では伝わり切らない何かが生じていると考えています。

また、複数回のやり取りによって意図せず議論に発展している可能性もあります。

議論に向いているのが口頭のコミュニケーションだとするならば、面と向かって話す場を作ってしまったほうが良いですよね。

また、この「意図せず」という部分が特に注意を払うべきところで、やり取りをしている本人たちはその最中、議論に発展していることに気づけないことも多いです。

そのため、ガイドラインの項目として記載することで、防御線の役割も果たしています。

ガイドラインで使い分けを明確に

先述しましたが、道具にも適切な使いどころがあるように、コミュニケーションの取り方もメディアによって使い分けが必要です。

これから健全なコミュニケーションを推進していくために、、SWXグループ全体でガイドラインを適用していきたいと思っています。

ぜひ、特性をきちんと理解し、ガイドラインに則って、気持ち良いコミュニケーションを達成していきましょう!