今週のひとことアーカイブ #11「心のプリズム」

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こんにちは。広報のたがみです。

本記事は、「今週のひとこと」のレポート第11回目です!

今週のひとこと とは?

サーバーワークスグループでは、毎週月曜日に行われる全社朝会の中で、弊社社長の大石による「今週のひとこと」というコーナーがあります。

その今週のひとことで取り上げられたトピックの中からいくつかピックアップしご紹介していくシリーズです。朝会で実際に話している動画も併せて掲載いたしますので、よろしければそちらもご確認ください!

今回は「心のプリズム」についてです。

今週のひとこと 本編

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認知バイアス

先週、いらないものはちゃんと捨てよう、売ろうという話をしたと思うのですが、これについて、私の奥さんはよくこう言うんですよね。

「捨てたり売ったりすると、その途端に必要になるから捨てられない」

奥さんだけでなく、周りの人からもよく聞く声です。

・・・

週末、新潟に行っていました。その時天気予報が三日間ずっと雨の予報でした。でも実際には、三日目はカンカンに晴れて、汗だくになるほどでした。

みなさんにも、「天気予報って当たらないな~」という感覚、ありますか?

・・・

みなさんマーフィーの法則って聞いたことありますか?

  • 失敗する可能性のあるものは失敗する

  • 機械が動かないことを誰かに証明して見せようとすると、動き始める

  • バスはいつも予定時刻に来ないが、自分が遅れた時に限って定刻でやって来る

こういうこと…あるあるですよね。

さてみなさん、「捨てられない」「天気予報は当たらない」「マーフィーの法則」この三つの話に共通することって何かわかりますか?

これって多分、認知バイアスの問題だろうと思うんです。

認知バイアスとは、「自分の思い込みや周囲の環境などによって無意識のうちに合理的ではない判断をしてしまう心理現象」のことを言います。私たちの身の回りには認知バイアスがたくさんありますよね。

例えば天気予報。天気予報は、過去の的中率が出ています。83%でした。場所によって的中率は異なるみたいで、東京近辺は的中させるのが結構難しいみたいですね。というのも、例えば所沢、練馬、池袋あたりは池袋のビル群に風が当たる影響で上昇気流が起きて、そこから急に雨が降ったりするみたいです。池袋に限らず、高い建物があるところでは起きがちなようです。

捨てたら必要になる、の話についても同様です。多分皆さんも経験あると思うんですけど、皆さん、物は普段から捨てているじゃないですか。100捨てたうちの99くらいは本当に必要ないものなんですよ。 だけど、そのうちの一つに捨てなきゃよかったって思うことがあるんです。私たちの記憶って、そういう1回のエピソードを強く記憶しておくようになっているので、そこだけ覚えてしまうんです。

マーフィーの法則もそうですね。 動かない機械を人に見せたことが100回あったらそのうち99回は直ってないんですけど、1回直った時の記憶を、選んで強く記憶してしまうんですね。

心のプリズム

私が言いたいことは、認知バイアスは悪い!ということではありません。

認知バイアス(=思い込み)が無くて、どんな時でも100%ファクトの基づいて判断できるってある意味人間味がないですよね。私たちには認知バイアスがある前提なんです。そのバイアスにも強弱があると思いますが、私はそれをよく「心のプリズム」という言い方をしています。

プリズムって光を周波数によって分けるので、同じ光でもプリズムを通してみると異なる形に見える、というようなことです。

その心のプリズムや認知バイアスというものによって、人によってどういう風に見えるかが変わってくると思うんですよね。

認知バイアスとの向き合い方

このバイアスとどう向き合っていけばいいのかというと、まず事実を集められるもの、天気予報のようなものならば集めていきましょう。

何パーセントぐらいあたるんだっけ?という情報は事実とてして集められます。天気予報は8割当たるという事実を知っておけば、それを前提に行動すればいいわけですね。

事実にアクセスできるのならば、アクセスしましょう。でも事実を集めることが難しい場合も結構ありますよね。例えば物を捨てる数とか数えられないと思います。そういう時は、構造的に「なんでそう認識しているのか?」を客観的に考えて、心のプリズム自体を理解することがすごく大事なんじゃないかと思うんですね。

そして常に、自分の認識、自分の事実、自分の見ている世界にはバイアスがかかっているという前提に立つことが決定的に大事です。

私も思い込みや認知バイアスはめちゃくちゃあります。普段経営会議などでもツッコミを受けて気づくことがたくさんあるんですよね。よく「ダイバーシティ」と言いますが、やはりどうしても、同じ環境で同じ教育を受けて同じことをやっているとバイアスって似てきちゃうんですよね。

代表的な例だと、日本で生まれて日本で育つと血液型による性質を無条件信じちゃうとかですね。正直、他の国の方からすると日本人何やってるの?ってなると思いますね。自分には自分のバイアスがある、だからこそ色んなものの見方をする人がチームにいたほうが、より意思決定、事実認識が洗練されるということなんですよね。

繰り返しになりますが、認知バイアス自体は悪いことではないです。認知バイアスがまったく無いのはロボットと一緒です。その認知バイアス、心のプリズムの在り方が私たちのひとりひとりの個性を決めていると思うんですよね。 だからこれは無くそうという話ではありません。

思い込みやこだわりは個性の一つ。個性としては大事だけれど、意思決定には邪魔になることもあります。 自分には常に思い込みがあると思い続けることが大事なんじゃないかなと思いました。

ということで、今後も天気予報が当たることを祈って…これからも天気がどうなるか分かりませんが、健康に気を付けていきましょう!

田上(執筆記事の一覧)

2021年新卒入社