オンライン面接官がカメラ映えするためのコツとは

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こんにちは、サーバーワークス人事の中村です。

久しくオンライン以外の面接(旧ノーマルで言うフツーの面接です)をしていませんが、業種業界によっては「やっぱ面接は対面で!」という選考を実施している企業もまだあるようです。

そのため就職活動継続中の学生(今回は主に新卒採用を前提に書いてます)の方々に混乱と負担をかけてしまっているなと感じます。

逆にIT業界を始め、多くの企業が会社説明会、選考をオンラインで既に実施済みかと思います。今回は自分が5ヶ月以上オンライン面接を実施した上での「カメラ映え」を中心としたお話をします。

オンライン面接の心構え

その1.リアルとは把握できる情報量が違うことは割り切る

当たり前ですね、オンラインでは分からない!と思うのは当然ですし、実際に会うよりも情報量は少ないです。履歴書と一緒で会ってみたら想像以上に背が高かった、とかあると思います。最低限のビジネスマナーができているか分かりづらい、といった不安もあるでしょう。

でもその情報量の違いが採用活動をやらない理由になるんでしょうか?面接の際の一挙手一投足が入社後の成果に関係していると統計を見たことがありますか?

会社の未来を作るための採用なのに、今までの価値観に合わないからやらないのでは、変化への耐性がどんどん弱くなってしまうと思います。この辺はまた最後に記載します。

その2.学生はリアルとは把握できる情報量が違うことは割り切っている

前述と同じ言い回しですが、就職活動する側はオンラインではできない!と言っていられません。なのでいかに旧ノーマルでのリアルな感じをオンラインで出すか、企業側の努力が求められるわけです。

余談ですがサーバーワークスではありがたいことに、会社説明会に参加される学生数が関東地区以外を中心に激増し、説明会各回の参加人数が昨年比3倍〜4倍となりました。 リアルで開催していたら実施できる場所がなかった・・・(その後の面接人数も増え大変でしたが)

その反面、旧ノーマルでは移動時間や交通費を含め、会社説明会への参加を慎重に考慮していたのが、ニューノーマルでは空き時間に合わせられれば参加しよう、とハードルが下がった分、企業分析の仕方や質問がこれまでと少し違う(≒層が違う?)印象を受けました。

sabawaku.serverworks.co.jp

その3.面接本番の前に学生の通信状況と飲み物を確認する

何度かオンライン面接を実施した方であれば、学生の通信回線の状況がよろしくなく、音が切れてしまったり、最悪接続自体が失われてしまう経験をしたことがあるでしょう。

我々からすればあるあるですが、学生側は選考中の出来事ゆえ、必要以上に焦ってしまうものです。できれば面接5分くらい前に接続してもらい、通信回線の状況や音声のやり取り(参加する人全員が声を出して、全員が聞こえるかをチェックする)のテストをしましょう。

Wi-Fiルーターなどモバイル回線は日によって混雑状況に波があったりするので、回線が不調の際は無理をせず(せっかくの魅力がちゃんと伝わらない)、面接実施を別の日に改めるなどの対応も検討します。また水分補給は遠慮せず、的なことをお伝えします。

旧ノーマルと違って学生も勝手知ったる場所(だいたいお家)で準備し、知らないビルに来てトイレもどこにある分からない的な緊張感がないためか、体感値ですが以前よりはガチガチでしゃべれないよう環境ではないので、その点は学生にとっては利点ですね。

こちら側のアイスブレイクの時間短縮にもなります。

sabawaku.serverworks.co.jp

(本題の)カメラ映えを良くする

さて、ニューノーマル時代の画角について。この手のものはお金をかけようと思えばいくらでもお札を溶かせるジャンルになります。

サーバーワークスで映えNo.1と言えば松本氏ですね(以下の動画 3:39 辺りから登場)。機材は当然のことお部屋に防音材まで貼っているそうで、リアルタイムの配信クオリティはプロのYoutuberに勝てるレベル。ちなみに中学生のウチの娘は「え、これバーチャル背景でしょw?」って疑っていました。

youtu.be

しかし、

今この記事をご覧になっているほとんどの方は、趣味と実益がそこまで一致していないからこそ、ここを見ているのでしょうから(失礼)、お手軽にサクッと行きましょう。

【Before】フツーな面接官のあなた(学生視点) f:id:sabawaku:20201001152649p:plain

※ 実際面接の時はマスクを外せる場所に移動して実施

残念な面接官? いやまぁ、これでも十分ですよね(笑)

想定している状況は、サブディスプレイなしのノートPCのみ、(左下にイメージを載せましたが)PCの画面の左半分にオンライン面接の画面(Zoomとか、サーバーワークスではMeet)で赤い●が学生の顔、右半分を履歴書などの資料を配置した状態。

視線はカメラではなく画面に映る学生の顔(赤●)を見た場合です。学生から見ると私の目線は左右に動きますが、どっちで顔を見ているのか分かりづらい。身体も首から上くらいしか見えません。 (下の黒帯は修正ではなくキャプチャした実際のMeetの画面です)

【After】カメラ映えした面接官のあなた(学生視点) f:id:sabawaku:20201001152549p:plain

今度は100均でスマホ用三脚を購入し、スマホからオンライン面接のシステムに接続してみます。

どうでしょう? PCからの距離は最初の写真と同じですが、だいぶ広角っぽい雰囲気です。

左下にまたイメージを載せましたが、PCをフルに使え、スマホに映る学生の顔(赤●)に視線を合わすとスマホのインカメラに近いため、目線をほぼ合わすことができます。PCの画面を見ているときは学生から見ると明らかに視線がずれるので「資料を見てるんだな」と分かります。

そして身体はバストアップくらいのアングルになるため、「この人Tシャツなのね」とか、他にも「なんでR2D2が旗持ってるの?」とかサーバーワークスのリアルに近い情報?がちょっと多めに伝えられます。

スマホのカメラ性能によりますが、私の場合はPCのほぼ右にスマホを置いてこの画角になります。この辺は機材に合わせお好みで微調整しましょう。もし他にお手軽なワザがあればぜひ教えて下さい! なお、PCはMacbook Air 2019(カメラは真ん中の上部)、スマホはAQUOS sense3 lite(エントリーモデル)のインカメラで撮影しました。スマホをWebカメラにできるアプリもありますが、ちょっぴり上級者向け、PCのパワーに余力があればWebカメラを購入するのもオススメです。

メリットをまとめます

ほぼ目線を合わせられるのでじっくりと話を聞いている演出ができます

・少しだけこちらの背景の情報量を多く伝えることができます

・PCの画面がオンライン接続にとられずフルに使えます

・非力なPCの場合、オンライン接続をスマホに託すことで動作が軽快になります

一応デメリットと注意事項も書いておきます

・そもそもスマホでオンラインシステムに接続できないとムリ(情シスに頼み込む)

書類は紙があるし...の人はあまり恩恵がないです(紙の個人情報は取り扱いが大変)

・オンライン面接の最中に画面共有をするオペレーションがあると文字を読むのが難儀

・音声もスマホ経由なのでBluetoothヘッドセットなど通話性能が高いガジェットが必要 (スマホ付属のマイク付きイヤホンは結構環境音を拾うので、極力静かな場所で実施)

以上、ご参考になれば幸いです。普段、私はサブディスプレイも使い、学生の情報(ESや履歴書、前回の面接シート)はサブディスプレイに、自身の面接シートをPCの画面に映し入力するスタイルです。

サーバーワークスの2020年新卒も入社から3ヶ月のIT基礎研修期間中、一度も出社しませんでした。

面白いことに私を含め昭和の人間は本当にオンボーディングは大丈夫か、メンタル面も含めすごく若手の心配をしていたのですが、先日去年10月の内定式以来、(それこそ彼らが入社して初めて)超久々に会った際に「ヤングの適応力は半端ない」と実感しました。

まだ研修生とは言え、こんな環境下でもきっちりアウトプットができるサーバーワークスらしい新卒に成長していました。上で偉そうに書きましたが、実はオンラインで採用活動を実施することは全員が賛成ではなく、私も懐疑的でした。

採用に思い入れと拘りがあるからこそ、以前からテレワークに定評があるサーバーワークスでも「採用はリアルで会う」を続けてきました。

しかし、今はその拘りからパラダイムシフトせざるを得ない社会情勢であり、また予測不能な未来の計画を立てるよりもその時々の変化に柔軟に対応できる組織を志向するのがサーバーワークス。間もなくオンラインの採用活動に舵を切りました。

今年就職活動している学生はそんなしがらみとは関係なく(ある意味否応なく)ニューノーマルな採用活動を経験し、例年以上のヤングなアジリティを有して社会人のスタートを切るのかも知れません。

ではまた。