【社員インタビュー#012】常に未来を想像しながら状況判断や意思決定を|マネージャーに聞いてみた

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HRマーケティング課のおかです。

サーバーワークスではたらいているメンバーが

「どんなことをしているのか?」

「どんな思いをもってはたらいているのか?」

そんな部分に焦点を当てながら紹介していくインタビューです!

今回で第3回目となるマネージャーインタビューは、クラウドインテグレーション部のマネージャーの井関貴庸さんです。

【井関 貴庸(いせき・たかのぶ)】2017年9月入社。従えるメンバーやプロジェクト数は非常に多い中常に状況把握をし、必要な箇所では必ず助け舟を出してくれると評判。課のメンバーからは「いくつ目があるんだろう」と不思議がられている。営業活動やアプリ開発経験もあり、幅広い知見の持ち主。

(インタビュアー:岡・倉田、撮影:折口)

井関さんの経歴

ー本日はよろしくお願いいたします!それでは早速、井関さんのこれまでの経歴について教えてください。

井関:1979生まれ。まる20年くらいIT業界に勤めています。サーバーワークスが3社目です。

1社目では、プログラミングを中心に行っていました。実業務をやる人の生産性を上げるためのフレームワークを作成し、利用してもらうための教育などもしていました。社外向けというよりは比較的社内向けに教えるような仕事をしていました。 当時は、オフショア開発といって中国などの海外で開発する流れがあり、中国に行って教えていたりもしていました。

2社目の前半では、お客様のシステムを作ることがメインでした。徐々に自分自身でプロジェクトを担当するようになり、仕様を聞いて設計書に書き起こす、作る、導入するなどを経験し業務の幅が広がっていきました。 2社目の後半では、契約以外の受注活動から営業の範囲も含めて、設計、運用まで担当しました。

それまでは受託型開発といって、お客様にかなり寄り添って開発する必要があったので、やりたくないことも一部やらなければならない場合もありましたね。 なので「もう開発はいいかな」と思っていたときにサーバーワークスを見つけました。

もともとクラウドもAWSも未経験で、サーバーくらいは触ってましたがネットワークなどインフラと呼ばれるところまでは、本業としてやっていなかったのでほぼ未経験の状態で入社しました。

ークラウドやAWSは未経験のなか、どのような経緯でサーバーワークスを知られたんですか?

井関:転職を考えていた2016年くらいには、すでに「クラウド」というキーワードはあったんですよね。

IT業界に長く勤めている人はわかるかもしれないですが、大体ひとつの技術で20~30年も流行りが続くものはないので、せいぜい10年くらいだと思っています。 なので、当時はずっとJavaを使っていたのですが、転職活動しているときに「ずっとJavaを使っていてもな」と思っていて、「クラウド」というキーワードが注目され始めてきているなとも感じていました。

ちょうど社長の大石さんのブログで気になる記事をみつけたのがきっかけで、ブログから辿って、「サーバーワークスってどんなことをやっている会社なんだろう」と思ったら、丁度興味を持っていたクラウドを扱っている会社だということを知りました。

その流れで、大阪オフィスが現在の場所に移転したタイミングで開催された「サバノミソニ」に参加しました。

当時井関さんが見た「気になる記事」はこちら ceo.serverworks.co.jp

サバノミソニについて、詳しくはこちら https://herp.careers/v1/serverworks/1yMRfsbl2Z0Jherp.careers

自分が入社した後の雰囲気をイメージできた

ー入社の決め手を教えて下さい

井関:当時の転職活動ではサーバーワークスのみの応募だったのですが、中で働いている人の雰囲気を感じ取れたことが決め手だったと思います。

もともと「いいところがあれば転職しようかな」というモチベーションだったので、正直他社と細かく比較はしませんでした。

もちろん他にもクラウドを扱う企業もありましたが、当時のサーバーワークスは他社と比べて情報が見えていたので、自分が入社した後の雰囲気をイメージできました。 昔はサーバーワークスのコーポレートサイトで全社員の顔写真と名前が公開されていたことも印象的でしたね。

ー経歴を拝見すると1,2社目は大企業で、そこからベンチャー企業に転職という流れなんですね

井関:基本的に飽き性なので、どの会社にいてもやったことをないことをやるのが当たり前な感覚でした。

あと、言いづらいですが大きい会社ならではのやりにくさもありましたね(笑)

サーバーワークスは良くも悪くも何も定まっていないので、自由に、自分たちの力で作り上げていける環境にも惹かれました。

ーサーバーワークスに入社してから、今の役割に至るまでの経緯を教えて下さい

井関:2017年9月に入社しました。入社当時はクラウドの技術は全くありませんでした。

SIerの経験が長いのでお客様とコミュニケーションを取ることを武器としてはいましたが、キャッチアップは結構苦労しましたね。 転職当時はもう若手ではなかったので、「すぐに活躍しないと」と自分自身にプレッシャーをかけて、分からないながらにもメンバーとして一生懸命やっていました。

インフラのお仕事をやっていきたいとは思っていましたが、プログラムも書けたので、当時少しあったIoTの開発の案件(日立造船様)などにも携わっていました。

日立造船様の事例はこちら www.serverworks.co.jp

その後は、いわゆる大企業の案件を対応するケースが多かったです。 当時は若手を中心に、クラウドネイティブなメンバーが多く、対話しながら物事を決めていくような技術以外のスキルを求められるお仕事に対応ができるメンバーが少なかったんです。なので入社してから半年以降はずっとそのようなお客様を中心に対応していました。

入社2年後の2019年9月からは課長という役職に就きました。 当社の場合、課長といってもプロジェクトもやるので実務をしながらマネジメントもしています。

手が空いている状況じゃないとメンバーが助けてほしいタイミングで助けてあげられない

ーマネジメントというお話もありましが、もう少し詳しく現在の業務内容を教えて下さい

井関:現在は組織マネジメントです。決してやりたい仕事ではないのですが(笑) 今期のメンバーはビジネスパートナーさん含め12~14人くらいです。はじめは10人くらいだったのですが、中途採用を積極的に行っている背景もあり、月日が経つごとに人が増えています。

年末年始までは実務も多かったのですが一旦落ち着いたので、それ以降は自分がやっていたことをプロジェクトメンバーに渡し、メンバーのステップアップやチームの底上げに注力し、より深くメンバーの動きを見るようにしたり、何か起きた時にすぐ動けるようにしています。 同時多発で何か起きた時に自分も手が空いていないと対処できないので、ここ1,2ヶ月はむしろ暇になるくらいまで手を空けるようにしています。

今までのキャリアからすると、「何をやっているかわからないな」と思うときもありますが、手が空いている状況じゃないとメンバーが助けてほしいタイミングで助けてあげられないので、結果的に管理するメンバーが増えると仕事のやり方は変わっていきますね。 1か月先、3か月先、6ヶ月先、1年先と常に未来を想像しながら状況判断や意思決定をするようにしています。

ひとりひとりのスキルアップした結果が大きな成果につながる

ーチームで成果を出すためにやっていることや大切にしていることはありますか?

井関:私の場合、チームで成果を出すことはあまり意識していないです。

基本はメンバーひとりひとりの出来ることが増えて、スキルアップした結果が大きな成果につながると思っています。 メンバーのスキルも人によって違うので、個々のレベルに合わせて仕事を振ったり目標設定しています。

そういったことを続けていけば、ひとりひとりのレベルが上がって、対応出来る技術領域が広がるので、チームとして捌ける仕事量や難しい仕事ができることが多くなります。そこからビジネスの拡大につながっていくことを踏まえて、結果的に成果が出るように地道にやっています。

ー井関さんの「すごいところ」を課員にヒアリングした際、情報の把握量とフォローが適切だとききましたが、どのようなことをされていますか?

基本的に、どんな小さなプロジェクトであれ、メンバーが担当しているプロジェクトのSlack(チャットツール)には参加して見るようにしています。 常時見ているわけではないですが、定期的に眺めるようにして、メンバーの発言の量や困っていそうだなというのを汲み取れるようにしています。見る範囲を狭めて大事な情報を逃さないようにしています。

大阪のメンバーが課長になると、どうやってもフルリモートになるんですよね。 メンバーによっては監視されているのではと思う人もいるのかもしれないですが、生存確認のような意味で、業務開始や終了のタイミングでSlackに投稿するように義務付けています。

さぼっているかどうかの確認という意味ではなく(そこは成果を見たらわかるので)、ラフにコミュニケーションが取れるように気軽に投稿できる場を演出する一つの手段として活用しています。

「何を実現したいのか」を聞くように

ー仕事をするうえで大切にしていることがあれば教えて下さい

井関:基本的に、「何をやりたくて相談されているのか」を意識するようにしています。

この業界でよくありがちなのは、「これを使いたい」という希望です。 それを使うことで、我々が想像できない「お客様がやりたいこと」が全て叶うのかというのは正直わからないです。

大抵の場合は藁にも縋る思いで、「これを使ったらなにか出来るかもしれない」というきっかけから「これ使いたいんだけど、どう使ったらいいですか」と相談されます。 基本的には、日本語の文章で「何を実現したいのか」というところを聞くようにしています。実際には、もう少し遠回りなニュアンスでお聞きするんですけどね(笑) 社内外問わず、自分が聞かれたときも同じように意識するようにしています。

ーそのように意識するようになったきっかけはありますか?

井関:自分と同じレベルで物事を理解できるという考え方の前提が間違いだと思っています。

この仕事は我々より技術的に詳しくない方と接する機会が多いです。1社目の時から自分で作ったサービスを使ってもらうために人に「教える」事が多く、私の話した内容が理解できるレベルの人が教わっているのかというと、教わっている時点で技術スキルが高くない方もいます。なのでお客様の目線に合わせて説明することを意識していました。

2社目でも同じでした。自分の都合のいい技術の言葉を使って説得しようとしてもできなかったんですね。同じ目線の言葉を使って遠回しに説得すれば上手くいくことが分かりました。

ー他の社員から「お客様の夢を壊す」というインパクトのあるキーワードを聞いたことがあります。こちらはどのような意図になりますか?

井関:すこし大げさに言っているだけで、お客様にはもちろんそんなことは言っていないです(笑)

「これをつかえばなんとかなるかも」など、「なんでも出来る」と思ってしまうケースが多いので、お客様に対してサーバーワークスとして受けられることと、受けられないことを早い段階できちんと伝えています。 過剰な期待をされて、お客様の判断が遅れると相談している時間が無駄になってしまうので、お客様の期待値をコントロールしています。

目指している方向

ーあなたのチームはどんなチームですか?

井関:今は誰でもお客様と話せて、技術的にもチャレンジしてもらっている(特定の領域だけをやっているわけではない)ので、違うチームに行ったとしても活躍できるようなメンバーが多いです。

現時点では経験の浅い人もいますが、チャレンジしているという点は皆さん同じなので、もっとトライしていけばそれが標準になると思います。そこがチームの特徴であり、目指している方向です。

ー最後に、これからやってみたいこと(もしくは、こんな人物になりたい、こんな役割を果たしたいなど)があれば教えて下さい

井関:できるならプロジェクト単位で仕事をしたい。ですが、会社の状況を考えると今すぐには難しいですね。 マネージャーとしては、新しいメンバーをマネージャーに引き上げたり、組織として会社をよりよい方向に導くことが今の時点では求められていると思うので、そこに注力しています。

ー貴重なお話、ありがとうございました!

編集後記

井関さんが課長を務める技術2課のSlackチャンネルはいつもコミュニケーションが活発で、いつも雑談も含めて動きがあり外から見ても楽しそうだなとおもっていました。今回お話を聞いて、そこには気軽にコミュニケーションを取れるような意図した環境作りがあったのは驚きでした。

2課の課員には私の同期がいて、以前「仕事をする上で意識していることはどんなこと?」と聞いたことがありました。 そこでも今回の井関さんと同じく「お客様は何を実現したいのかをしっかり見極めること」というお話があり、コミュニケーションの取りやすい環境があるからこそ、普段から井関さんが意識しているポイントも課内で共有されているのではないかなと思いました。

リモートが主流になりつつある状況だからこそ、意識した環境作りはより重要になってきているなと改めて感じました。

おかひろこ(書いた記事を見る)

総務人事部 HRマーケティング課 新卒採用担当

入社2年目 新卒採用担当。