こんにちは!新卒採用担当の菊池です。
この記事では、「大学院を卒業後にサーバーワークスへ入社した社員」にフォーカスした社員インタビューを発信していきます。
大学院でさまざまな研究をしてきた人がなぜITを志望してサーバーワークスに入社をしたか?就活はどのように進めたのか?など
学生のみなさんの参考になるような内容をお伝えできたらと思います。
第3回目の今回は、2022年入社、マネージドサービス部の松本さんにお話を聞きました。
学生時代
ー まずは大学院でどんな研究をしていたかお聞きしたいです。
大学院では、ヒトiPS細胞を用いて脳細胞でのゲノムが不安定になる原因について研究していました。
自閉症や統合失調症の原因の1つは特定の遺伝子領域がなくなることなので、この特定の遺伝子領域が、脳が発達していく段階で「いつ」不安定になって無くなるのかという観点から、「なぜ」不安定になるのかという研究をしていました。
ー なぜ大学院へ進もうと思ったのですか?
大学2回生のとき、学部としてIT系の専攻か生物系の専攻かを選択するタイミングがありました。
どちらも興味を抱いていましたが、自分の将来の候補として研究開発職も選択肢にあったので、大学でしか学べない生物系(研究)を学ぶことを決めました。
ー 学部時代にすでに院での研究を見据えて生物系を選択していたんですね。
はい、ITを学んだ後に製薬や生物系の研究職での就職は難しいのですが、ITは未経験OKな企業が多いのでこのタイミングでは、選択肢を広げるという意味でも生物系を選択しました。
自分が研究職の適性があるのか見極めたいという思いがあったのも事実です。
ー研究以外ではどんなことをしていましたか?
クラシックギター部で3年間活動していたり、バイトは塾と家庭教師を併せて5年間していました。
他にも、別の研究室の被験者実験にも興味があり何回か参加していました。
就職活動
ー 次に就活についてですが、どのように進めていたのでしょうか?
自分の性格上、ルールや決まりごとに縛られることが苦手でした。
大切にしている価値観として「選択肢があること」「自分の知識を誰かにgiveできること」の2つが重要だったので、これを軸に就活をしていました。
ー 2つの価値観についてもう少し詳しく教えてほしいです。
まず「選択肢があること」については、先ほどもお話ししたように性格的にルールや決まりに縛られることが苦手だったので、説明会・選考・社員さんとの面談などを通して社員がどれだけ選択肢を持って仕事をしているのか?を判断していました。
「自分の知識を誰かにgiveできること」については、子どもの頃から誰かに教えることに喜びを感じていたからです。学生時代も塾や家庭教師のアルバイトを選んでいました。
塾のアルバイトでは、ただ教えるだけでなく生徒が1人で類似問題を解けるようになることを意識していました。
問題が解けるようになるとその分野が解るようになり、最終的には得意・好きになってもらうことを目標にしていたのですが、その過程で生徒が成長していく姿や成果としてつながった際にやりがいを感じており就活の軸として定めました。
ー ITを目指そうと思ったきっかけはありますか?
学生時代の話でもお伝えしたように、ITと生物系のどちらにも興味があったので選択肢を狭めないために生物系の研究をすることを決めました。
研究をしていく中で、顔の見えない不特定の誰かや世の中のためというよりも、特定の誰か(社内、社外問わず)と関わって仕事をしたいという思いが芽生えました。
就活の軸でもあった、自分が知識を身に着けて誰かに還元できるという点に加えて、お客様の課題や顔が分かった上で解決に導くことがITで実現できるのではと考えました。
子どもの頃からPCに触っていたこともあり、身近なネットワーク、PCの仕組みの分野にも興味があったのでIT業界へ就職しようと決めました。
ーITの中でもクラウドに絞って就活していたのですか?
いえ、IT系の職種全体を見ていたので、クラウドに絞っていたわけではありませんでした。
エージェントからサーバーワークスを紹介いただき、説明会へ参加したことがきっかけでクラウドに興味をもちました。
ー最終的にサーバーワークスに決めた理由は何だったのでしょうか
いろいろありますが、社内転職のハードルの低さや、やりたいことを後押しする社風に魅力を感じたことが大きいです。
また社会人の先輩からよく聞いていたこととして、研修期間が短い、働きたい部署を選べない、部署異動がしづらい、という意見があったのですが、長期の研修を通して社員の希望を最大限尊重し配属が決まることも決め手になりました。
現在の仕事
ーサーバーワークスに入社して、現在はどのような部署にいるのでしょうか?
テクニカルサポート課という部署で、お客様からの技術的なお問い合わせに対して、文面で解決に導くことが主な仕事をしています。
その他には、新卒が受ける課のOJT研修内容の改善と、サーバーワークスのメインとなる「請求代行サービス」にまつわる改善活動の一部も担当しています。
テクニカルサポートの仕事では、お客様からの問い合わせも多岐にわたり、AWSサービス単体の知識で済む問い合わせはほとんどありません。
ネットワークやプログラムの知識がないと、お客様の問い合わせの意図の把握が難しかったり、不足している情報が何か、どの情報があれば問題解決に導けるのかがわからないこともあります。
その都度、多くの資料を読み、先輩に質問をし、またAWSサポートにも確認をとることで、日々自分の中のナレッジを積み重ねています。
ーテクニカルサポート課は希望されたのですか?
はい、希望しました。新卒OJTが始まる前に「サバトークフレッシュ」*1という新卒1年目の社員向けに設けられている社内コミュニケーション活性化制度があり、テクニカルサポート課の方とたまたま会話したことがきっかけです。
テクニカルサポート課は、どうしたら相手に分かりやすく伝えられるか・伝わるかを考えて「問題解決に導く」職であることを知り、就活の軸でもあった「自分の知識を誰かにgiveできること」に繋がると考えました。
また、IT未経験なのである程度知識を学んでからお客様と相対する場に出たいと考えていたこともあり、知識を蓄える職としてピッタリだと感じました。
ー IT未経験で入社されてなにか苦労はありましたか?
入社1年目の研修時期は、フルリモートでもトレーナーからのサポートも手厚く、希望部署も「サバトークフレッシュ」をきっかけに早い段階で決めていたので、大きな苦労を感じることはありませんでした。
資格については、入社して2ヶ月ほどでAWSのCloud Practitionerの取得が求められ、その後にOJTでいろいろなAWSのサービスに触れ、初年度末にCertified Solutions Architect - Associateの取得を求められます。段階的に学習することができたので、未経験だからという理由での苦労はありませんでした。
ー 大学院で学んだことが仕事に活かされている場面はありますか?
直接活かされているものはありませんが、研究していた分野では海外で出版された論文を多く読む必要があったので、自分で情報を見つけ理解する力はある程度身についたと思います。
現在もお客様の問題解決のためにたくさんの情報を集め、理解をして伝えることが重要です。各サービスのドキュメントや、英語圏の知恵袋などから情報を収集している部分においては、活かされていると感じます。
またテクニカルサポート課は、お客様からの不明点、問題を通して自分自身で問題解決できるようにお客様の成長を促して、さらにAWSの利点を解っていただき、最終的にはより活用していただけることを目標にしているのですが、これは塾でのアルバイトで生徒に勉強を教えていた経験にも似ていると感じています。
さいごに
ー 最後に就活生へメッセージをお願いします。
自分が伝えられることは、「大学院で勉強してきたことにこだわらなくてもいい、自分が純粋にやりたいことをしてもいい」ということです。
就活を通して、どういう経験や価値観から軸が形成できたのか、どういう手段で軸を実現したいのか?など、自分をよく知ることで、研究と違う分野の会社に入社したことや、入社後の進路が後悔しない選択につながったと思います。
また、サーバーワークスの面接に関しても、フェルミ推定・難しいプログラミングを書いたテストをする・グループワークを行うなどはありません。
ただ、なぜそれを行ったのか、なぜそう考えたのか、なぜそう感じたのか、何が得意/苦手か等、自分自身をよく知ることが大事でした。
そして、自分のとった行動とそれに至った思考・感情を、初めて聞く相手にも分かりやすく伝えることができると、いい結果につながると思います。
みなさんの就職活動と新社会人生活が満足いくものになることを願っています。
松本さん、ありがとうございました!
※内容は取材時のものです
*1:入社後約1年を通して、毎週先輩を2人呼んで30分話す制度。雑談や仕事の相談など内容はその人の自由で多岐にわたる。
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