【先輩社員インタビュー院卒編 #4】物事を組み立てる根本に携わり、お客様に価値発揮したい|2022年入社 笹木 さん

記事タイトルとURLをコピーする

こんにちは!新卒採用担当の菊池です。

この記事では、「大学院を卒業後にサーバーワークスへ入社した社員」にフォーカスした社員インタビューを発信していきます。

大学院でさまざまな研究をしてきた人がなぜITを志望してサーバーワークスに入社をしたか?就活はどのように進めたのか?など

学生のみなさんの参考になるような内容をお伝えできたらと思います。

第4回目の今回は、2022年入社、カスタマーサクセス部の笹木さんにお話しを聞きました。

学生時代

ー まずは学生時代についてお聞きしたいです。大学院でどんな研究をしていましたか?

大学院では 数学(数理論理学・計算可能性理論)の研究をしていました。

数学では「計算」という抽象的な概念を厳密に定義し、基本的な数学的性質を計算という観点から分析する研究をしていました。

ー なぜ大学院へ進学して数学の研究をしようと思ったのですか?

情報系の学部に所属をしていたのですが、学部3年次にコンピューターの数学(計算理論)という授業を受けて、情報系の分野でも数学と関わりがあることを知りました。

プログラミングをする際、自分が書いたコードがどのように動作するかを知ることは出来ますが、そもそものプログラミングの数学的な性質や意味などには触れないので、裏側でどのような仕組みで動いているのかが実感できない状況でした。

コードのミスをしてエラーが出た際に、なぜ起きるのか、もっと根本から知れるような仕組みがないのか?を考えることがよくありました。

そんな時に計算理論の授業を受けて、いくつかのプログラムは理論的に実現できないことを数学で証明できることに興味を持ちました。

プログラミングでコードを書いているだけでは知りえなかった「なぜでコードで書けないのか」というような「できないことの証明」部分にも切り込んでいける計算理論に関心を抱き、大学院に進学することを決めました。

ー プログラミングをしているだけでは見えてこない部分に興味が沸いて数学を学ぼうと思われたんですね。

はい、例えばプログラミングで無限ループのようなエラーが出ると、そのエラーを解消するために時間を使うことが多いのですが、

計算理論が分かると、「無限ループに入るかどうかをチェックする万能なプログラムは作れないこと」を計算理論で証明できることが面白かったです。できると思ってそういったプログラムを頑張って書こうとしている人からすると、結局できないわけですからとんでもないことだと思います。

ー 勉強以外ではどんな活動をしていましたか。

サークル活動は映画サークル、軽音サークルの2つに所属していました。

アルバイトでは、高校時代の先輩に誘われたことがきっかけで、ティーチングアシスタント(大学1~2年生の数学)、予備校の講師(大学受験生)をしていました。

人に説明をすることで自分の理解も深まりますし、分からない人に対してどう説明したら理解してもらえるのか、トライ&エラーを繰り返していく過程も面白かったです。

就職活動

ー 次に就活についてですが、IT業界を目指した理由を教えてください。

数学を活かす仕事はどうしても限られてくる(高校の先生、アクチュアリー等)のですが、学んできた数学や情報に何かしら関わる仕事に就きたいと考えていました。

数学で培った論理的な思考を活かすという面からIT業界に進む人が多いのですが、私も修士課程2年中盤位で研究の進捗状況も加味してIT業界に進むことを決めました。

ー ITの中でもクラウド(AWS)にしたのはなぜですか?

研究していたことが数学基礎論(数学の基礎付け)だったので、物事を組み立てていくための基礎が重要だと感じていました。そこからシステムの根幹部分であるインフラに携わることが、自分の志向にも合っているのではないかと考えました。

インフラの中でもクラウドを選んだのは、学部の授業で少し触っていて今後さらに普及していくと思っていたこと、その中でもAWSが一番普及していて利用者が多く、この先も需要が増えていくのではないかと考えたためです。

ーそこから最終的にサーバーワークスに決めた理由は何だったのでしょうか?

理由は、以下3つです。

①クラウド専業で研修が充実している

②働きやすさで定評がある

③面接でのフラットなやりとり

①「クラウド専業で研修が充実している」については、これから更に普及していくと考えていたクラウドを生業としてお客様の課題解決ができることと、研修においてIT知識やクラウド技術を学べるだけではなく、OJTで複数の部署を回り会社のビジネスプロセスを学ぶことで、どのようにお客様に価値を発揮しているのか、全体像を知れる点が魅力でした。

②「働きやすさで定評がある」については、就活サイトを参考にしました。 出社とリモートワークを社員が選択できる環境であること、リモートワークのコミュニケーションもSlackやOviceなどを活用しながら使い分けができるので不安要素はあまりありませんでした。

③「面接でのフラットなやりとり」については、他の企業さんと比べて形式ばっていないところに魅力を感じました。
定型的な質問を回答して終わりではなく、相互のコミュニケーションを意識して回答の内容を深堀りしたり、フィードバックをしてくれる内容でした。

現在の仕事

ー サーバーワークスに入社して、現在はどのような部署にいるのでしょうか。

カスタマーサクセス部という部署で、お客様のヒアリング~設計・構築まですべて対応しています。

最近の事例で言うと、AWSアカウントが増えてきたお客様からマルチアカウントを活用したいという要望があり、それを一元管理できる仕組みAWS Organizations(AWSアカウント全体の一元管理)の構築を行いました。

お客様の環境だけではなく、セキュリティ要件や構築後の運用の仕方など考えないといけない部分が多岐にわたったので、難易度は高かったですが、お客様の業務効率化につなげることができ、やりがいを感じることができました。

ー 今に至るまでなにか苦労したことはありましたか?

お客様とのやり取りを行う際に、難しいと感じる場面が多くありました。

お客様によってプロジェクトの進め方はもちろん、期待値も異なります。例えばこちらからの提案を積極的に求めているお客様もいれば、ある程度やりたいことが明文化できているお客様もいるので、関わり方や期待値を把握することは今でも意識して取り組んでいます。

ー 大学院で学んだことが活きていることはありますか?

自身の知識を相手にわかるように説明する力です。

大学院で研究をしていた頃は、研究して終わりではなく、研究した内容を相手に理解してもらうことまでが重要でした。
研究発表の場でも、何をどこまで説明するか、どう資料に落とし込んで伝えるかを大事にしていました。先ほど苦労したことでもお話ししましたが、お客様によって求めているものや、前提として持っている知識が異なるので、そこを把握したうえでサービスや技術的なことを説明する力は活きているのではないかと感じています。

さいごに

ー 最後に就活生へメッセージをお願いします。

私が就活生のみなさんに伝えたいことは、「仕事内容と同じくらい仕事環境を重視すべき」ということです。
大学院の研究は基本的には研究室に所属して行っておりましたが、会社も一緒です。
どんなリーダーがいて、どんなメンバーがいるか、そしてどのように協力して仕事を進めていくのか ー

例え自分がやりたいことが出来る事業内容だとしても、それを実現する環境(会社が目指す方向、体制、一緒に働く人)が自分に合っていないと、入った後の成長のスピードが異なると感じます。

私は専攻が数学ということもあり、大学院時代は一人で研究することが多く、研究室と会社でのワークスタイルにおけるギャップがありました。
そんな中でも現在仕事をうまく進められているのは、サーバーワークスの環境があるからだと考えています。

私の経験上、普通の就活では会社の環境まではわかりづらいと思います。インターンなどで雰囲気を知ることができなかった場合、断片的な情報から会社環境を想像するのはとても難しいことです。

就活サイトや面接などを通じてしかその一端を知ることはできませんが、ぜひこのポイントも意識して就職活動を頑張ってもらいたいです。

サーバーワークスでは働く環境について社員がブログでたくさん発信していますので、気になったらぜひ覗いてみてくださいね。



笹木さん、ありがとうございました!

※内容は取材時のものです

きくち まほ(執筆記事の一覧)

トップゲートより出向中。