ご挨拶
みなさんはじめまして!23年4月に新卒で入社しました、垣見(かきみ)と申します。 入社してから初の投稿になるので、簡単な自己紹介を…。
私は完全IT未経験でServerworksに入った人間です。
大学では言語学を専攻しており、パソコンも大学に入ってから授業や部活のために触り始めました。基本的にITの体系的な知識は全くないという状態で入りました。実を言うと弊社が扱っているAWSについても表面上の理解だけでした…入れて本当に良かった…。
そんな新入社員は、この2か月でどんなことを学び、どんな生活を送っているのか! 自分が就活中~入社前までに気になって仕方がなかった情報を詰め込みました。かーなーり詳しく書いてあるので、就活生目線でも、友達・家族目線でも、もちろん学びの参考にも!少しでも皆様の「知りたいこと」を満たせれば幸いです。
ちなみに入ってすぐの詳細ではなく年間通しての概要を知りたい方は、先輩の書いたこちらの記事がおすすめです↓ sabawaku.serverworks.co.jp
目次
入社1か月でやった研修
超ざっくり説明すると、毎日やることの合間に各自の個人タスクをこなしていく、というような生活を送っていました(当たり前ですね)。この記事で紹介するのは以下の4つです。
- 【毎日】朝会・夕会
- 【毎日】IT基礎研修(チーム学習・今日の学びを共有する会・週の成果発表会)
- 【タスク】オンボーディング課題(カルチャー課題・IE-setup課題)
- 【タスク】面談(メンター面談・サバトークふれっしゅ・1on1)
その他、外部ビジネス研修や社内オリエンテーションなど1回きりのイベントも合間に挟まれますが、ここでは割愛します。
1年目の就業時間は基本的に10時~19時。朝が苦手な人にも優しいし、リモートなのでその時間にパソコンの前に座っていれば仕事を始められます。
※個人差があります。
では、①毎日の仕事と②個人タスクに分けて一つずつ見ていきましょう!
毎日の仕事
まずは4月から6月の間で、新入社員がほぼ毎日行っていることからご紹介します。
朝会・夕会
基本的に新入社員が毎日顔を合わせる機会としてあるのが、朝会と夕会です。
oviceという仮想オフィスを使って仕事始めと終わりに集合し、日程確認や報連相などを行います。 司会者(ファシリテーター)は毎回新卒メンバーから選ばれるので、その日はうまく進行できるかドキドキします。
オーナーシップの行動指針に基づいて、Box noteというツールでの議事録管理や司会者担当日管理のGoogle Spreadsheet作成なども自主的に行い、改善点を提案したり新たなツールを共有したりしています。ちなみに議事録は共同作成。気負わなくてよいのが最高です。 夕会ではその日の簡単な日報を10分ほどかけて記入し、提出します。
ちなみにその他グループワークにも基本的にoviceを使っています。仮想オフィスに自分のアイコンを動かし、近づくと声が聞こえたり姿を見せられたりするシステム。時間外にもふらふらしていると先輩が声をかけてくれたりして仲良くなれます。
中には「oviceは俺の家だ!」と言って休日も夜中もずーーっといる先輩もいるらしい…とか。真実は社員のみ知ります。
また、毎週月曜日には弊社グループ全社に対するものとサーバーワークス1社の社員全体に向けた2つの配信式朝会があります。毎週MVPや資格取得者が大石さんから発表されるため、とても気合いが入ります。
IT基礎研修とは
2週目から毎週あるのがこのIT基礎研修です。 この研修では「チームごと1つのテーマに対する学びを行い、金曜日に発表する」という内容を1週間ごとに繰り返します。 研修内容は新入社員のレベルに合わせて毎年変わりますが、今年は1年間で「ITパスポート試験」とAWS認定資格である「AWS Certified Solutions Architect – Associate」合格相当の知識を得ることを目標ラインにしています。
私たちの代はエンジニア職2名、総合職8名(私もここ)の計10名が新卒入社メンバーで、その全員が研修に参加します。 研修を通してメンバーと仲良くなり、6月終わりの最終成果発表に向けてITの基礎知識を学ぶことが目標です。
↓↓↓ テーマ一覧はこんな感じです。これに従って勉強していくと弊社の新卒社員が学ぶITの基礎知識が身についてしまうのですね!
IT基礎研修は、①チーム学習(毎日)、②その日の学びを共有する会(毎日)、③週の成果発表会(金曜日)の3要素で構成されます。それぞれについて説明します。
資格について興味ある方は先輩のこちらもご覧ください sabawaku.serverworks.co.jp
チーム学習
研修では、金曜日の発表会に向けて3チームに分かれてテーマに対する学びと資料作成を行っていきます。
例えば最初の週のテーマはこんな感じです。 テーマ表にも「成果物」とある通り、金曜日の発表会ではスライドや動画、文章形式など色々な工夫をして学びの共有を行います。
同じテーマを学んだ仲間とその道のプロ!な先輩チューターの皆さんに見てもらうため、勉強中は真剣そのもの。貸与された参考書やウェブサイトで調べたり、先輩に質問したり、大忙しです。 調べたことの発表のために使う資料も、分かりやすくするためにどうすればいいのか、毎週新しい発見があります。
チームメンバーは2週間ごとにローテーションします。この研修のための作業が毎日の大半を占めるため、同じチームのメンバーとはとても仲良くなりました!技術職のメンバーも、既に持つ豊富な知識でチームのサポートをしたり、自分なりにさらに細かい箇所の学びを深めています。みんなそれぞれ得意なことが違うので、チームの垣根を越えて相談に行くこともしばしばです。
その日の学びを共有する会
IT基礎研修は、図のような3要素で構成されています。チームごとに作業を行うため、毎日の学びの上で重要な要素として「その日の学びを共有する会」というものがあります。 この会の目的は「IT基礎研修でのメンバー全体の学びをより効果的なものにすること」です。
ここでは、①チーム単位でその日の進捗や学んだことを報告し、②ディスカッションテーマを定めて先輩チューターも交えた議論を行います。
現在はこのような目次に沿ってチームごとに発表を行っています。 日々メンバーの提案に合わせて報告項目が増減しており、例えば「学び」においても「仕事を進めるうえでの学び」と「技術的な学び」の2種類の項目が誕生しました。
例えば、前者では
「今日はメンバーの役割を決めて個人の意識を向ける場所を分割してみました」 「こんな作業管理シートを作成してみました」
のような報告があり、後者では
「DNSのセキュリティ脆弱性について調べました。~と~みたいな問題が起こることもあるようで、このURLで資料が読めます」 「digコマンドを実行するためのインストールを行ったので、興味ある人はぜひ聞いてください」
のような知識共有が行われます。
3チームの報告後、ディスカッションが行われます。 ディスカッションテーマは主に「仕事の進め方で困ったこと」と「技術的な疑問」の2種類の話題が出ることが多いです。これまで出た疑問だと、
Q.「基礎研修での発表の結論はどのように決めるのが良いか?」
A.「①誰に対しての何を目的とした発表かを定義し、②説明するための前提情報を明確にしてから発表を進めていこう」
Q.「調べる中で出てきたREST APIとは何か?」
A.「そもそもウェブサービスにはAPIという機能が使える。HTTPメソッドを使うREST思想に従って作られたAPIがREST APIで、統一されているので最近は一般的である」
などの話題が出ました。障害があるときはディスカッション内でNA(ネクストアクション)まで決めるのがサーバーワークス流。 朝会・夕会と同じくメンバー内のファシリテーターが進行して結論に導く必要があるので、大変だけど力が付くのを感じます。
週の成果発表会
毎週金曜日には各チーム10分間の発表時間をもらってその週の学びを共有します。
短い時間の中で広いテーマを説明するため、台本を推敲してシンプルで伝わりやすい表現を選び、何度もフィードバックをもらって作り上げます。 発表後には質疑応答もあり、さらにその発表を見た新卒メンバーや先輩方から正負のフィードバックシートをいただきます。 同じテーマでもチームごとに切り口や発表方法、資料の図が異なるため、さまざまな角度から何重にも学ぶことができます。
1週目には他チームが会話劇形式で「こんにちはー、ケーキ買いに来ました!」「あら常連さん!」と話し始め、「伝説」と呼ばれるような発表になっていたのが印象的でした。クイズを入れ込んだり、コンサル出身の先輩にいただいたアドバイスをもとに発表したり、個性が溢れて聞くのも楽しいです。
毎日の仕事まとめ
ここまでで、毎日のルーティンワークが判明しました。基本的には毎日下の図のような流れで進んでいきます。
個人タスク
ここからは、「期限が決まっているけどやる時間が決まっていない」という課題について紹介していきます。 実際の仕事を意識して、上記の毎日時間が決まっている仕事とは並列に、新入社員がやるべき仕事が割り振られます。それが個人タスクです。 個人タスクには①オンボーディング課題と②面談の二つに分けられるので、それぞれ見ていきましょう!
オンボーディング課題
on-boarding。人事ポータルサイトHRpro(https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=101)によると、「企業が新たに採用した人材を職場に配置し、組織の一員として定着させ、戦力化させるまでの一連の受け入れプロセス」のことだそうです。
その通り、ぴよぴよなひよっこの私たちが先輩たちのようにサーバーワークスでバリバリ働ける状態になるため、細かく分けられた課題を1つずつこなしていくのがこの課題です。
オンボーディング課題を行う上での目的は3つ。
1. 会社が大切にしているカルチャーを学ぶ
2. 業務する上で必要な各種セットアップの実施
3. Backlog や Slack、 Confluence など当社で利用しているツールの使い方を知る
これらを達成するための課題は「カルチャー課題」と「IE-setup課題」に分けられます。
カルチャー課題
サーバーワークスはリモート勤務をコロナ前から行っている会社です。リモートだからこそ非常にコミュニケーションを重視しており、「話しやすい環境」を作るための課題があります。課題を通して会社の文化を学び、みんなが円滑なコミュニケーションを取れるようにするのがカルチャー課題です。
例えば「Slack に慣れる」という課題があります。 Slack というのはサーバーワークスで用いている社内コミュニケーションツールのことです。 この課題はさらにミッションに分かれます。 上記7つのミッションをすべてクリアして、担当者にスクリーンショットのチェックを受ければ課題は完了です。
この他にも、リモートミーティングを実際に行ってみたり、自己紹介ツールに記入してみたり。コミュニケーションに関連する課題が多いなというのが私の印象でした。 ちなみにこのブログを1本書いてみるのもカルチャー課題の一つです。 つまり新入社員はみんな1度はブログを書いているということですね。サーバーワークスの社員はみんなとても個性的で愉快な人格者ばかりなので、ぜひ皆様もこの機会に色々なブログを読んでみてくださるとうれしいです。
IE-setup課題
この課題はエンジニア系の業務をやるうえで必要な各種ツールのセットアップを行う課題です。特に業務用ツールにサインインしたり、稟議ツールで申請を出してみたり、と分かりにくい業務システムに慣れるための課題が多く感じます。 (この課題についている [ IE ] というのは、この研修を作ってくれている部署の略称です。)
「えっ、これだけ?」「簡単じゃん」
そう思う方もいるかもしれません。しかし毎日のグループワーク研修の中で時間を見つけてこれらをこなすのは意外と難しく、チーム内で時間を決めてタスク時間を確保したり、タスク管理をしっかり行ったりしないと期限内にすべて終わらせるのは難しいのです。
面談
メンター面談・サバトークふれっしゅ・1on1の3種類に分かれます。
メンター面談
一人の新入社員には、3年目以上の先輩社員がそれぞれ一人ずつメンターとして付いてくださいます。何でも相談できる相手として、1・2週に1度、30分ほどのメンター面談を実施してくださるのがこの項目です。会社のカルチャーや仕事上での学び、会社の周りのおいしいご飯屋さんまで、何でも聞ける相手です。 私も「一緒に出社しようよ」と誘っていただき、素敵なお店を紹介していただきました!
サバトークふれっしゅ
なんだか不思議な名前のこれは自分も含めて3人で行う面談で、「新入社員ができるだけ多くの社員と知り合いになる」ことを目的として1年間続く制度です。 第一回ではある社員Aにその社員の知り合いBを紹介してもらい、2回目では社員Bに社員Cを紹介してもらい、3回目は自分、社員C、社員D…というように、どんどん紹介によって縁を深めていく面談です。 自分ではなかなか知ることができない人とおしゃべりすることができるので大変楽しい機会です。
1on1
これは月に1回ほど上長と二人でお話する面談です。 と言っても怖いものではなく、雑談ベースで「最近どう?」「前、日報に書いてたあれは大丈夫だった?」など、自分の最近の動きを振り返る機会としてありがたい時間です。 新入社員はしばらくは全員人事部付として扱われるので、上長は人事部の方となります。
その他の突発的イベント
基本的には以上が日常的にやるべきことですが、その他にも一回きりのオリエンテーションや研修が入ります。
週に1~3回ほど、一度に30分~3時間ほどかけて行うのが各部署から行われるオリエンテーションです。打刻や経費精算のやり方、社内規定の説明など、社員として知っておかなければいけないことの説明をGoogle Meet上で行います。
また、入社して1週目にはビジネス研修として朝から夜までの外部研修が入りました。他の会社の新入社員さんとも一緒に受けたため、緊張した3日間でした…。ここでは基本的なビジネスマナーや文書の書き方などを学びました。
1週間の例
それでは、毎日のスケジュールとタスクをどのようにこなしているのでしょうか? さらに1週間の進め方を一覧表で見てみましょう!
架空のものなので実際にこんな1週間を過ごした日はないですが、イメージはこんな感じです!
10時と19時の打刻は決まっていますが、お昼や面談の時間は、チームやメンターの方と話し合って自由に決めることができます。10分以上の残業(打刻のずれ含む)は上長に言わないとできません。就活中は怖かったけどほんとに超ホワイトでした...
ごちゃごちゃ書いてありますが、黄色い部分はすべてIT基礎研修のチーム作業です。チームで過ごす時間の長さが伝わるのではないでしょうか。これらの細かい作業は、何週もかけて「チームでの学び」を繰り返す中で生まれた知恵です。長い時間の作業では30分ごとに進捗をお互い確認し合ったり、深堀りの追加勉強をした部分はスライドなどの資料でチーム内に共有し、さらにそれを「その日の学びを共有する会」で発表したり。毎日たくさんの工夫を試しながら進めていきます。
また、初めからスケジューリングされていた「その日の学びを共有する会」があることで、その前には準備のために振り返りや計画を行う時間が自然と生まれています。今日の学びを共有する会の中でディスカッションがあることで、疑問点や困っていることが自然と新卒メンバーから上がってきます。「ミスを責めずに仕組みで解決」のサーバーワークスの社風を表す好例だと思います。
まとめ
ということで、当コンテンツは以上になります。新卒の研修漬けな2ヶ月間、伝わったでしょうか?
こんな感じで、私たちは毎日楽しく頭を回しながら研修に取り組んでいます。「研修は1年間」という珍しい体制のサーバーワークス、勉強が好きな人にとっては大変贅沢な環境だと思います。 この1年間で努力し、会社、そして社会に貢献できるような知識を得ていこうと思います!何卒よろしくお願い申し上げます!