育休を取得した男性社員の体験談

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こんにちは。CI部の鎌田です。 私事ですが、昨年の夏、子どもを授かりました。 急なことで嬉しいやら、でも新型コロナの状況もありどうしよう・・・色々な戸惑いもあったのですが、 家族とも相談の上、育児休業を3ヶ月ほどいただく、という決断に到りました。

私がどんな考えで育休に到ったか、実際に取得しての経験談、育休の制度についてまとめたいと思います。

そもそも育休とは

「育休」と略されていますが、「育児介護休業法」に定められており、正しくは「育児休業」を指します。

※育児休暇を会社として制度化されているケースもあるようですが、こちらの場合は法的に定められたものではなく、普通の休暇になります。 育児休業について詳しくは厚生労働省のページを参照ください

女性の場合、出産予定日から前6週と出産日から後8週が産前産後休業、その後産まれてから1年取得できるものです。 男性であれば、子どもが産まれた日から1年という期間になっています。

女性の場合、出産予定日の6週間前から産前休業が取得できるのですが、男性の場合、「産まれた日から」というのがミソです。 予定日は前後することもありますから、予定日の前後をどういう扱いにするのが良いのかは、まずはご自身の考えを整理されると良いでしょう。

私は予定日の2日前から休みを取得することにしていたのですが、予定より早く休みに入ることになり、予定が直前で大きく変わり、急に休みに入る形となりました。

男性の育休取得率

厚生労働省の調査によると、2019年度、男性の育児休業取得率は7.48%だったそうです。 2004年度には0.56%だったので、増えてきています。

とはいえ、まだまだ低い取得率なのがご理解いただけるかと思います。

私が取得を決断した背景

そんな育休を取得した背景として、私には以下のものがありました

1.家族からのサポートを受けることが難しかった

妻も私も、両親「が」住んでいる場所は離れており、そう簡単に行き来できる場所ではありません。 新型コロナの状況もあり、そう何度も往復させられるのか。。そんな部分もありました。

2.帝王切開が決まっていた

理由としてはこちらが大きかったかも知れません。 帝王切開での出産だと、十分な休養をしなければ産後の戻りが遅くなります。 そんな状況で、新生児の面倒も見ながら、家のことまでは・・・ということになり、むしろ少しでも時間を取った方が 最終的に仕事に集中して戻れるのではと考えました。

3.子どもとの時間を作りたかった

なんだかんだ言っても、これも大きかったですね。 大変なことも多いですが、子どもといられる時間は、かけがえのないものですよ。

実際どうだったのか

実際どうだったのかが気になる方も多いと思いますので、私の場合の例を書き留めておきます。 決断を悩まれている方、実際どういう準備をしたいいのか戸惑いのある方の参考になればと思います。

いつから会社に話したか

私の場合は、妊娠が分かったタイミングから会社にお話しました。 最初に話をしたタイミングから、実際に子どもが産まれるまでは約半年ほどでした。

話をした後、引き継ぎが必要な業務の整理などをして、少しずつ一緒に仕事をしているメンバーにも周知をしていきました。 上司などに伝えてもらうという手段もあるかも知れませんが、一緒に仕事をするメンバーには、 やはりご自身がお伝えされる方が、なぜという思いも含めてお伝えできるので、私は良いと考えています。

取得期間

先にも書いていますが、私は3ヶ月ほど取得させていただきました。 子どもがある程度まとまって寝てくれるようになったタイミングを復帰タイミングとして定めたのが、この期間になった理由です。

この後書きますが、最初は長くても3時間しか寝てくれない状況が続くため、体力的にもしんどい状況が続きます。 まとまって寝てくれるようになってくると少し余裕も出てくるので、復帰タイミングとしてはそうなってきた辺りがお勧めです。 お子さんによっても左右されるので、会社側とも定期的に会話をして、いつぐらいに復帰できそうかは話されると良いと思います。

なお、育休制度としては、期間を決めるのではなく、復帰日を決める必要がある制度という点を考慮しておかれると良いです。 私も、いつ頃から復帰するかという、日程をメインで話をしていました。

お金の話

育休中は給料という形でお金は入ってこず、育児休業給付金という形でハローワークからお金が振り込まれます。 ※手続きは、会社側が行ってくれます 様々な諸条件がありますので、確認されてください。

最初の支給は約3ヶ月後となること、給与の満額が出る訳ではない「が」、市民税以外は免除されるということを知っておかれると良いです。 私の場合、実際の1ヶ月の給料の手取りと、実際に振り込まれた育児休業給付金を1ヶ月あたりにして比べた場合の金額の差は、育児休業給付金がやや少ない(金額にして1万円に満たない)ぐらいでした。

出産の前後は出費も多くなるため、育休中にショートした、、なんてことが起きないように、こちらのご準備もお忘れなく。

育休中

出生届の申請や、会社への健康保険の届け出、出産一時金の届け出などは必要なので、最初にこの手続きがあります。 私の場合、子どもが様々な事情から早産となり、育休のスタートも予定より早まったり、早産特有の届け出が必要になったりと、最初の1ヶ月は勤務時よりも寝る時間がないほどでした。

手続き系が落ち着いても、最初の1ヶ月は寝てもすぐ起きる、起きたらミルクをあげて寝かせる、合間で家のこと・・・というリズムです。 この最初の1ヶ月が大変なのですが、妻とも相談して、連続で6時間寝る時間を確保できるように、お互い調整しました。 寝られる時はとにかく寝る時間を作っておくようして乗り越えました。

子どもが少しずつ寝られる時間が増えてくるので、毎日育児記録を付けながら成長を見ていくと、楽しくなりますよ。

復帰後

育休を取得する・しないに関わらず、乳幼児を育てながら以前と同じよう仕事をするのは難しい場面が増えている、ということです。 少し詳しく説明しましょう。

1.自分が使える時間が変わる

子どもに生活のリズムが付くようにしていくためには、ある程度決まった時間に、ミルクの時間にしたり、お風呂に入れたりといったことが必要です。 だいたい夜の18時~20時あたりにお風呂の時間になり、エンジニアの方などは特に、「あともう少しやったら・・・」という気持ちになるかも知れません。 でも、子どももずっと待てる訳ではないですし、一度生活のリズムが乱れると、なかなか元に戻らず、苦労してしまうこともあります。

仕事に復帰する前に、どういう時間の使い方をするのが家族にとっても職場の方にとっても良さそうか、あれこれシミュレーションして、試されると良いです。 私も3パターンぐらいを3日ぐらいずつ試してみて、しっくり来る生活パターンを見付けました。 「あともう少し・・・」がどのぐらいまで大丈夫なのかも、見付けておけると良いですね。 子どもとのリズムが馴染むまでは、日々「今日は何を、どこまで」をある程度先まで持ちつつ、毎日見直すことを習慣化していくことで、私は乗り越えて行きました。

難しいところでもあるのですが、「時間」に対しては影響が大きいところなので、変化を前提に、ご自身なりのやり方を見付けてみてください。

2.周囲にお願いしておくこと

時間の使い方が少し変わってきますので、それに伴って「この時間は体を空けたい/打ち合わせは避けたい」と感じる時もあります。 また、「遅い時間に打ち合わせが入るのは仕方ないけれど、家庭内の調整もあるので事前に調整したい」と感じることもあります。

仕事はどうしても、ということはありますが、事前に話をして、状況を知っておいていただくことも大事ですね。 配慮して欲しいと一方的に思うのではなく、きちんと伝えましょう。

最後に

私の経験談をまとめさせていただきました。 育児休業への理解を示してくれた会社側に改めて感謝するとともに、いない間の仕事を支えてくれたメンバー、仕事を引き継いでくれたメンバーにも、感謝しています。

育休中も、仕事中とはまた違った様々な大変なことがありますが、それを乗り越えると、また仕事にも良い影響があるのではないでしょうか。 悩んでいらっしゃる、どなたかの参考になっていれば幸いです。

かまたひろき (執筆記事の一覧)

インターナルエデュケーション課 課長。通称、認証認可おじさん・Windowsおじさん。PowerShellと認証認可技術が好物ですが、OSはLinuxが好きです。 最近PCをMacに変えました。技術ブログでは、AWSドキュメントでは言及されていないようなことや、理解を補助するような内容の執筆を心掛けています。一番好きなAWSサービスはRoute53にIAMです。サバワクブログでは、育児の話で主に登場します。