ウクライナ避難民向けのデジタルスキルワークショップを提供しました

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コーヒーが好きな木谷映見です。

2022/6/26(木)、NPO 法人 WELgee (うぇるじー)様(以下 WELgee 様)主催のウクライナ避難民向けのデジタルスキルワークショップで、サーバーワークスは AWS のワークショップを提供しました。
当日の様子や準備などについて、メインで進めていただいた近藤さん、孔(こん)さん、山中さんの3名に、ワークショップでの体験をインタビューしました。

左:孔さん、右:近藤さん

イベント概要

世界難民の日(6/20)に寄せて、ウクライナ避難民向けのデジタルスキルワークショップとキャリア相談会がおこなわれました。

時間、場所、言語にとらわれない就労を可能にするデジタルスキルは、先行きが不透明なウクライナ避難民の方々にとって人生の選択肢を広げるツールです。

複数の IT 企業がワークショップを提供する中、サーバーワークスは AWS のハンズオンワークショップを提供いたしました。

参加のきっかけ

ー参加のきっかけについて教えてください。

山中: 以前福岡でおこなわれたベンチャーキャピタル向けのピッチトークの場で、サーバーワークスと WELgee 様で接点があったそうです。いつかコラボしてイベントができたらいいですねというお話をしていて、今回それが実現したという形になります。英語でやるというお話だったので、ラーニングエクスペリエンス課(以下、LX課)で英語ができる近藤さんにお願いしたという経緯になります。

近藤: 大学院の時に英語で発表したことがあったというくらいで、英語力は山中さんが思う期待値とは離れていたかもしれません(笑)。ですが、話をいただいて良い挑戦の機会だと思ったので引き受けました。

孔: 私は、海外の方々が日本で働くときにどのような文化的な違いがあるかなどの紹介をしてほしいということで引き受けました。自身が感じていることも含め情報共有という感じでしょうか。サーバーワークスでのワークショップの時間を40分間いただいている中で、前半30分は近藤さんの AWS ワークショップ、後半10分を私からの話という形で提供しました。

ーイベントの目的は冒頭でお話しした通りですが、メインで準備いただいたみなさんがイベントをに寄せる思いがあれば教えてください。

孔: それについては明確にあります。海外から日本に来て働く中で、私も思うことが色々あり、苦労することもありましたし、良かったなと思うこともありました。ウクライナの方々が今後日本で働くということがあれば、その時少しでも役に立てるような話ができたらいいなという思いで参加しましたね。

近藤 : 私はLX課にいる理由もそうなんですけど、経験がない、いわゆる初心者と呼ばれる方々が何か新しいことを学んで、ワクワクできることをサポートすること興味があります。今回のイベントに限らず、IT 技術に普段触れることが少ない人に新しい世界を紹介したいという気持ちがありました。

会場の様子(場所、雰囲気、形態)

ヤフー株式会社 17F LODGE/ロッジで開催されたワークショップには、関東在住の17名のウクライナ避難民の方々が参加されました。

17階からの景色

ー当日の会場の様子はいかがでしたか?

近藤 : 設備に関してはモニターも Wi-Fi もばっちりで、AWS ハンズオンで困ることはありませんでした。それと、東京都心の高層階ということもあって景色がよかったですね。 椅子とテーブルがいろんなところに置いてあって、2 〜 3 人集まって座れる席がたくさん ありました。妊婦さん専用椅子などもあって面白かったです。コミュニケーションが捗りそうなスペースでした。

ー当日はワークショップ提供企業が何社かあったと思うのですが、参加者の方全員がサーバーワークスのワークショップを体験してくださったのですか?

近藤 : ワークショップが全体で 2 部構成になっていました。サーバーワークス含めワークショップが全部で 4 ~ 5 つくらいあったのですが、その中から参加者の方が行きたいところ 2 つ選んでもらって参加するという形式でした。
Robo Co-op 様の RPA (ロボットによる業務効率化)が人気でしたね。

準備までに工夫したこと

ーハンズオンのための PC 調達や英語での資料作成など、準備で何をしたか教えてください。

孔 : 参加者の方が日本で働くかもしれないという前提で資料を作りました。日本での働き方の特徴や「こういうところは働くうえですごく良いけど、こういうところちょっと難しいね」、みたいなことがちゃんと伝わるように意識しました。

近藤 : サーバーワークスのスーパー情シス宮澤さんにハンズオン用の PC の準備を特急でやっていただきました。基本的に周辺機器準備と AWS アカウント発行は山中さんにサポートをお願いしていました。あと、3 人で言語設定したり、AWS マネジメントコンソールのサインイン画面をブックマーク登録するなどの細かい設定もしました。

登壇内容

ー参加者の方々のスキルセットに幅があるとお聞きしましたが、具体的にワークショップはどのような内容のコンテンツを提供されましたか?

近藤 : 当日は AWS 上で Web サーバーを構築するハンズオンを実施しました。フロントエンドの開発経験があるという方がいらっしゃいましたが、AWS やインフラ領域に関しては経験したことがないという方がほとんどでした。
ですので、初めての方でも最後までハンズオンを完走できて、「AWS を経験したぞ」と思えるようなコンテンツにしようと意識しました。Webサーバを構築して、HTML のファイルを編集して、http プロトコル経由でアクセスして内容が確認できる、というような内容です。

孔 : 私のパートの方で言いますと、日本には初めて来たという方がほとんどでした。日本の文化にもなじみがないと思いましたので、西洋の文化と日本の文化の相違点が分かるような話をしました。それと、今までの生活で IT 技術にほぼ接点がない方もいらっしゃるとお聞きしていたので、例えば私が普段どのような仕事をしているかなど、IT エンジニアの働き方や仕事の内容のイメージをしていただけるような話をしました。

英語でコミュニケーションとってどうだったか

ー英語でコミュニケーションをしてみていかがでしたか?ハンズオンの最中につまづいてしまう方のサポートなど、うまくいきましたか?

近藤 : 私が基本的に前で話をしていて、途中でつまづいてしまった方のサポートは山中さんが対応してくれました。ありがとうございました。

ー他に参加者の方々とお話ししたことがあれば教えてください。

近藤 : ワークショップが終わった後も積極的に質問してくださる方がいまして、バックエンドのスキルをつけたいとのことだったので、「サーバーワークスではこういうことをしていますよ」というような、そういう業務ベースの話もしました。

終わってみてどうだったか

ー最後に感想をお聞かせいただけますか。

孔 : やっぱり一番思ったのが、英語ができると仕事の幅がすごく広がるというのを実感しましたね。それと、NPO 法人 WELgee 様と初めて一緒に活動させていただきましたが、世の中にはこういう風に価値のある活動がたくさんあるんだということに気付くきっかけになりました。今後は今の仕事以外の分野にもアンテナをはっていきたいです。

近藤 : 孔さんと同じですが、英語ができるとアプローチできる人の幅がすごく広がるなと思いました。日本人だけでなく、世界中の人に学びを提供できるようになったらすごく良いと思います。英語がまだ全然話せないなと思うので、普段からもっと英語を話す機会を持ちたいと思います。

ーどうもありがとうございました。

編集後記

サーバーワークスでは、AWS トレーニングコンテンツの提供を行っております。
現役 AWS エンジニアがお客様のご要望に沿って様々なトレーニングをご提供いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。 www.serverworks.co.jp

参考資料・記事

prtimes.jp

welgee.jp

孔さんの執筆記事
近藤さんの執筆記事
山中さんの執筆記事

emi kitani(執筆記事の一覧)

AS部LX課。2022/2入社、コーヒーとサウナが好きです。執筆活動に興味があります。AWS認定12冠