今週のひとことアーカイブ #21「コミュニケーションにはクリンチを」

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こんにちは。広報のたがみです。

本記事は、「今週のひとこと」のレポート第21回目です!

今週のひとこと とは?

サーバーワークスグループでは、毎週月曜日に行われる全社朝会の中で、弊社社長の大石による「今週のひとこと」というコーナーがあります。

その今週のひとことで取り上げられたトピックの中からいくつかピックアップしご紹介していくシリーズです。朝会で実際に話している動画も併せて掲載いたしますので、よろしければそちらもご確認ください!

今週のひとこと 本編

youtu.be

クリンチとコミュニケーションは似てる?

~井上尚哉対キムイェジュンの試合について熱い話が繰り広げられた後~

井上尚哉とキムイェジュンの対戦はYouTubeでフルも見れるみたいなので、興味のある方は是非10分18秒ぐらいのところを見てもらいたいです。すごいんですよ。
バックステップで距離を取って、相手のパンチを避けつつカウンターを入れるというシーンがあるんですけど、本当に距離の取り方がうまいんですよね。逆にもつれそうになった時はすぐにバッとクリンチ(お互いのパンチが当たらないようにするハグのような体勢)をしていて、本当にうまいんです!

そのパンチについてですが、助走が必要じゃないですか。ボクサーのパンチって大体時速40kmぐらいだそうなんですが、パンチが出たすぐって全然スピード出ないみたいなんですね。そして腕が伸びる直前ぐらいが1番最高速で40kmぐらい。でも伸び切っちゃうとまたこれも全然スピードが出ないという。
ゼロ距離だと全くパンチの威力が出ないという特性みたいなんですよね。

私がなぜこの話をしたかと言うと、これってコミュニケーションでも同じようなことが言えるんじゃないかな、ということがつい最近あったからなんです。

先週、私はサバたび(サーバーワークスの社員旅行の通称)に出かけていたんですが、社員の集まりでお酒が入りながら話していると色々、いいことも悪いことも、ちょっと愚痴っぽいことも出てくるんですよね。 そしてその中で、ある人がある人のちょっとした愚痴みたいなことを言っていたんです。その内容について、私の捉え方としては、正当な批判というよりはその2人のコミュニケーションの問題なのかなという風に聞こえたんですね。
その時私は「それね、距離が中途半端だからお互いのパンチがバカバカ当たるんだよ。そういう時は、すぐクリンチだ!」と話したんです。

やっぱり、距離がすごく離れていたらパンチなんかもお互い全然痛くも痒くもないわけですよね。でも、中途半端にちょうどパンチが最高速で当たる距離だとめちゃくちゃ痛いわけですよ。
なので、「それってクリンチして距離詰めたらもっと別に普通に解決するんじゃないの」ということです。

今私は例えとしてお話していますが、実はこれ、エビデンスがある話なんです。

中途半端な距離があると攻撃的になってしまう「ロードレイジ」現象

みなさん、「ロードレイジ」ってご存知ですか?

車を運転してる時にすごく温厚だった人が突然怒り狂ったり、クラクション鳴らしまくったりとかあるじゃないですか。ハンドル握ると人が変わっちゃうってやつです。あれをロードレイジって言うらしいんですね。
そのロードレイジが起きる原因として、物理的に中途半端な距離があることが1番の理由らしいんですね。
例えば道を歩いていてちょっとすれ違ったり、ちょっと肩が当たったぐらいだったら、激怒にはならないじゃないですか。でも中途半端に離れていると、怒りっぽくなるらしいんですよね。
車に乗っている場合も同様、車という箱で守られているので、相手のパンチが当たらないという予断があって、怒りを増長させてしまうみたいなんです。
このロードレイジも、コミュニケーションでも同じことが言えるんだろうなという風に思うんですよね。中途半端な距離が1番ダメージが大きい。
ですから、コミュニケーションしててイラっとすることがあったらやっぱりクリンチ!ということです。

私たちはSlackのガイドラインでも2回やり取りして、通じなかったらFace to Faceに移行しましょうと定めていますが、その「やり取り」もなんだかパンチみたいじゃないですか?
そしてFace to Face と言ってもWeb会議を行うことが多いと思いますが、Web会議も万能な仕組みではありません。なのでキックオフでみんな集まったり、社員旅行で距離を詰めたりするのも大事ですよね。

普段コミュニケーションがうまく噛み合わないみたいな人こそサバたびやキックオフなどみんなが集まる機会を活用して、懐へ飛び込んでみるというのを是非やっていただきたいなという風に思っています。

とはいえコミュニケーションには頼りすぎない

また、SlackやWeb会議のコミュニケーションだと、車の中の人状態で相手のパンチが当たらないので、不必要に怒りっぽくなりやすいという認識を持っておいた方がいいんじゃないかなと思います。
自分がイラっとした時に、「あ、これってロードレイジと同じ感じなんだな」ということを自分で認識してもらうことが大切です。

そして、コミュニケーションで解決できる問題にはクリンチして欲しいなと思いますが、プロジェクトの採算についてなど、コミュニケーションだけで解決しない問題もいっぱいあります。そういう場合はコミュニケーションに頼るのではなく、会社のシステムで直す必要があるので、エスカレーションする、というふうにちゃんと使い分けていくことが重要です。

コミュニケーションを取るところは取る。システマチックに直さないといけないところはエスカレーションする。
私たちの目的は「クラウドで世界もっと働きやすくしよう」というビジョンを実現することです。みなさん同じ目的に向かっているんですから、お互いがパンチを打たず、パンチの当たらないチームを皆さんと一緒に作っていきたいなと思っております!