こんにちは。広報のたがみです。
本記事は、「今週のひとこと」のレポート第15回目です!
今週のひとこと とは?
サーバーワークスグループでは、毎週月曜日に行われる全社朝会の中で、弊社社長の大石による「今週のひとこと」というコーナーがあります。
その今週のひとことで取り上げられたトピックの中からいくつかピックアップしご紹介していくシリーズです。朝会で実際に話している動画も併せて掲載いたしますので、よろしければそちらもご確認ください!
今週のひとこと 本編
先週、あるマネージャーの人と話していたら、「『自分には振り返り面談(※)は不要だ』という人がいるんですがどうすればよいですか?」という質問が出てきました。
いい質問だなと思ったので、みなさん、もし自分が課長や部長だったらどう答えるか、考えてみてください。
そもそも、評価って何のためにやるのでしょうか。
今回「振り返り面談はいらない!」と思った方は、もしかしたら評価やフィードバックが嫌だった可能性もあると思ったので、まずはなぜ評価やフィードバックは嫌なのかというところを話します。
※ 振り返り面談… サーバーワークスで半期ごとに行われる評価の時間。自身が所属する部署の課長(部長)から、設定した目標やアクションについてフィードバックをもらう。
評価、嫌すぎ問題
私もそうですが、自分ができてないこと、失敗したこと、うまくいかなかったこと…そういったことをわざわざ言語化して伝えられるのって傷口に塩を塗られるみたいでキツいですよね。精神的に苦痛だと思います。
しかも、評価はタイムラグがある状態で言われるんですよね。
その時すぐ言われたら、「あ、わかりました、直します~」ってすぐ改善しようとできますが、半年後に「あの時ああでしたよね」って言われると「いやいや、それなんであの時に言ってくれなかったの~」という気持ちになりますよね。そんな風に、時間が経って言われると改善しようという気持ちより嫌!という気持ちが大きくなるものだと思います。
さらに、実はこれ、評価する側も嫌ですよね。だれも、相手が嫌だって思ってることを好き好んでやりたくないはずです。
では、する側もされる側もやりたくないことをなぜやっているんでしょうか?
仕事の結果の価値を測れるのは自分以外の誰か
これはもちろん理由があって、究極的には「仕事の結果を使うのは自分以外の誰かだから」なんです。
私たちって、仕事が一人で完結しているような感覚になることがあります。
特にコンピューターの仕事だと、コードを書く、設定をするなど……自分の作業で完結する錯覚に陥ることもありますが、それは絶対に自分以外の誰かのためにやっていることなんです。
これは残酷な事実になりますが、自分がやっている仕事の結果は他の人にしか価値が判断できないんですよね。本質的に、評価っていうのは他の人しかできないんです。
サーバーワークス・G-genでは、360度評価*1をやっていません。
マネージャーの役割として、仕事の結果は組織のアウトプットとしてまとめないといけません。それなのに360度評価をしてしまうと、仕事の結果ではなく人柄など成果に関係ないことで上司が評価されるようになってしまいます。
また、上司が評価される側に回ってしまうと、ネガティブなフィードバックをしづらくなってしまい、個人もチームの成長の機会を失ってしまいます。
評価への考え方
まず、評価は嫌だけどやらなくてはいけないものです。なぜなら仕事の価値を決めるのは自分以外の誰かだから。代表して課長部長がそういうフィードバックを行います。
次に、ネガティブなフィードバックは個人のダメなことを言われているのではありません。性格や人格を否定しているのではなく、あくまで仕事の期待値に対して合致しているかどうかをフィードバックしています。ネガティブなことを言われると個人攻撃されているように感じるかもしれませんがそうではなくて、あくまで仕事における成果の話です。
最後に、評価する側も気持ちよく前に進めるコミュニケーションを意識する必要があります。ネガティブなフィードバックは貯めずにすぐ伝えるようにして、半期ごとの評価面談では事実に基づいたフィードバックを行うようにしましょう。
私はマネージャーに対して、「メンバーに『今の仕事の期待値に合っていなかった』ということが見られた場合は、それを伝えた事実を日付入りでメモしておいてください」と伝えています。それによって、半期ごとのフィードバックの際に「あの時こんなフィードバックをして、そしたらあなたからこんなレスポンスが返ってきて、それがこんな風に改善されました」と事実に基づいた建設的な評価の時間になるんです。
仮に改善されなくても、「あの時こんなフィードバックをしたけど、現段階ではまだ改善ができていない。だからこれからはもっとこうしてみないか?」と前向きな話ができるんですよね。
評価は最悪な仕事の一つと言ってもいいと思います。ですが絶対にやらなきゃいけない、続いていく仕事の一つです。
であればきちんと向き合い、自分を磨く良い機会に変えていく姿勢が大事なんだと思います。
ぜひ次のフィードバック面談も、良い成長機会にしていただければと思います!
*1:上司、部下、同僚など複数人の評価者で従業員を評価する手法のこと。多面評価と呼ばれることもある(参考:https://mag.smarthr.jp/hr-management/evaluation/360dohyouka/)