こんにちは!今年度新卒入社の村田です!
文系学部からIT知識0の状態で入社して、毎日なんとか勉強中です。
今日は、私が7月の初めから8月末まで体験したMS課のOJTについてお話ししようと思います。
MS課のお仕事
サーバーワークスのMS部MS課の正式名称は「MS課」です!略称ではないのです。
MSとは、Managed Servicesを意味します。OJT前の私の認識は「お客様対応課」のようなところかな、というものでした。
実際、MS課はお客様の対応をする部署で、正確にはサーバーの運用代行・監視サービスを新しく始めるお客様の受け入れ対応作業をしたり、サーバーへの負荷を監視・障害発生時にはお客様へご連絡をして対応をとったりします。また、運用代行の一環としてお客様からの「今週うちの会社の商品がTVで取り上げられることになったので、サイトにアクセスが殺到しても落ちないようにサーバーを増やしておいてください」などのご要件に沿った対応を担当したりもします。
MS課OJTでしたこと
OJT前半では、MS課の仕事を理解するための助けになる各種資料の読み込みと、現在サーバーワークスで主に使用している監視ツールを実際に触って自分で検証をするというハンズオン課題をこなしながら、合間に先輩方の仕事風景を見学させていただきました。
資料読みやハンズオン作業が進んだ後半からは、実際の環境での運用代行作業の一部を担当したり、社内連絡係などを先輩監督のもと任せてもらったりしています。練習用の検証用環境や社内向けの連絡ならすこし間違えていてもすぐに訂正ができますが、お客様向けのメッセージを書くのは、先輩の文をお手本にしても緊張します!
「OJT相談会」について
私が配属されたチームでは毎日「OJT相談会」という枠をつくってもらいました。最初は資料読みや課題の進捗状況を先輩に報告したり質問・相談をするための時間としてのリモートミーティングだったのですが、次第に「せっかくMS課に来ているのだからいろいろなメンバーと話してみよう!」といって、MS課のほかのメンバーを毎日かわるがわる呼んでお話する会になりました。進路指導や仕事の話から趣味の読書にまでなんでも話せる自由な時間に進化して、いまでは毎日一番楽しみな時間となっています。
MS課はサーバーワークスの中でも、中途でいろいろな職場を経験してきたメンバーがとくに多い部署だそうです。そうした社会経験豊富な先輩方に、MS課のいいところ、意識したほうがいいところを聞いてみました。
MS課のいいところ
- 「構築から運用代行までできる」
MS課は基本的に運用代行・監視サービス、つまりすでにあるサーバーのサポートがメインの部署ですが、構築の仕事もたまに回ってきます。
- 「自主性が尊重されている」
MS課では、回ってきた仕事を上司に名指しで割り振られることはほぼありません。基本的には朝会でそのときにある仕事を確認し、手の空いている人やその業務内容に興味のある人が挙手制で仕事を取っていく形になっています。お客様対応という仕事の特性上、一人の人が担当している案件の数と仕事の総合的な難易度は必ずしも比例しないことも、こうした仕事の割り振り方が採用されている理由のひとつかなと考えています。
- 「いろいろなツールに触れられる」
また、お客様先によって監視ツールも異なるのでZabbixからNew Relicまで扱う技術の幅が広く、様々なツールに触れられます。こうした機能をいろいろ試したり勉強するのが好きな人も多く、そうしたメンバーはいろいろな資格を取ったり、社内外の勉強会によく参加されている印象でした。資格取得や技能習得のための勉強を全力で応援してくれるのはサーバーワークスの最も魅力的な部分のひとつです。MSはその利点を最大限に利用できる部署かもしれません。
- 「仕事がしっかりと手順化されていて安心」
サーバーワークスは会社全体として作業の手順化(マニュアル化)を心掛けるという特徴があるのですが、MS課ではとくにそうした手順書の数が多いそうです。日々幅広い業務を手掛けているMS課で働くための共助スキルでもあり、真面目な人の多い事実がよく表されているともいえます。仕様が変わると気づいた人が書き換えて修正をしたり、OJT中の新卒が「このハンズオンは基礎技術のある中途の方向けに書かれたもので新卒にはわかりにくいので、先輩に教えてもらったことを書き足しておきます」というように提案をして受け入れてもらうこともありました。
- 「人の好さ」
OJT相談会でMS課の良さを聞かれてほとんどの人が挙げてくれたのが「人の好さ」です。これは私自身、OJTに配属された当初から感じていたMS課の魅力だと思っています。具体的にどういったところがいいのかというと難しいのですが、余裕があるというのが大きな部分だといえます。一日の初めにその日の予定や課題を確認する朝会から、終業前にその日の振り返りをする夕会まで、イライラしたり急いでキリキリした態度をとる人がまったくいません。OJTが始まって一か月以上経ってもこの印象が変わらないので、本当にすごいことだと思います。余裕の理由としては、前述した徹底的なマニュアル化や、「叱責しない」「フルリモート勤務で好きな場所で働ける」という会社の基本方針が大きいのだろうなと思います。社会人が職場で負の感情をみだりに表出させるべきではないというのはどこの会社でも同じですが、実際に穏やかで心に余裕を持った方たちと同じ職場にいられるのは幸せなことだと日々感じています。
MS課で意識したほうがいいこと
- 「仕事の振り分けも自主的(挙手制)なので、個人の仕事内容が偏ったり、周りの人の負担度合いが見えにくいことがある」
MS課では、お客様から依頼された案件を誰が担当するか、上長から指名されることはほとんどありません。多くの仕事が各自の挙手によって割り振られます。これは課員の自主性が表れているいい面でもあるのですが、どうしても個人の仕事内容が偏ってしまったり、周りの負担度が見えにくい理由でもあります。
- 「仕事の手順がマニュアル化している反面、新しいことに挑戦できる機会が少ないかも」
手順をマニュアル化することを心がけている部署だからこそ、むしろ意識しないと手順にない作業を自ら探しに行くという機会が少ないかもしれません。今までになかった視点を手順書に足したり、プラスアルファの働きをするためには常に周りを意識する心がけが必要でしょう。
- 「お客様の要件を聞きに行って新しいことを考えるのも大事なんじゃないか」
会社のサービス上、運用代行・監視サービスとして定義されている業務はある程度決まってはいるのですが、中にはそのくくりに入るかどうか微妙な対応や、お客様は気づいていないかもしれないけれどこうしたほうがいいかもしれないとこちらから提案できそうなこともあります。そんなとき、ただ「書かれていないから」「いわれていないから」で思考停止せずに「もしかしたら」と自分から動けるような癖をつけると、この環境でも止まらずに成長ができそうです。
MS課という場所
私にとってのMS課は、初めてのOJT先で4人ものトレーナーの先輩についていただいた最高の研修先でした。研修期間のほとんどはハンズオン課題や見学が主な活動ではありましたが、ひと月以上この部署でお世話になる間に、研修初期にはあまり実感のなかったMS課の「業務の幅の広さ」、ゆえの「徹底したマニュアル化気質」、「自主性の尊重」という特徴が徐々にはっきりと見えるようになりました。残りの数か月間でほかに4つの部署を回る予定ですが、早くも「ここに本配属されたい」という気持ちを強く持てる場所に出会えてよかったです!
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