新米AWSエンジニアが資格試験の勉強をする際に意識していること

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こんにちは!エンタープライズクラウド部技術2課の日高です。
以前、先日入社された23卒の後輩の方に「普段どのように資格の勉強をしているのか教えてください」と相談をもらいました。
しかし、自身が工夫・意識していることを上手く言語化できず説明が不十分になってしまったので本ブログにて、私が資格の勉強をする際に意識していることを書いてきます。

また、本ブログを読んでいただくことで、「なんとなくこれなら私にもできそう!」という要素を読み手の方に1つ見つけていただくことを目標にします。

前提

筆者のIT経験・経歴

2022年にサーバーワークスに新卒入社しました。
大学では畜産を学んでいたため、ITは未経験、PCの利用経験も乏しく、大学のレポートを書くのに使用していただけでした。
また、学生の頃は勉強が嫌いで、高校時代は学年最下位を争うほど勉強ができませんでした。

そのためITの知識は研修と、自学学習で身に付けました。
研修では、以下のような3つのステップで1年間研修を受けていました。

取得した資格と取得期間

1年間で、以下の9つのAWS認定資格を取得しました。
AWS認定資格以外にはITパスポートと、基本情報技術者の資格を取得しています。

また、AWS Certified Solutions Architect - Associateの資格を取得した後の、3ヶ月間は応用情報技術者の資格取得のための勉強をしていました。
そのため、AWS認定資格は平均して1.5ヶ月間に1つの資格を取得しています。
応用情報技術者は、当日食中毒になってしまったため試験を最後まで受けられず不合格でした.....

資格の勉強をする際に意識していること

ここから私が資格の勉強をする際に意識していることを書いていきます。
しかし、目次を見た方は「どのサイトや本でも同じことを言っている」と感じたかもしれません。
その通りです。特別なことはしていません。

ただ、ここで紹介することや、他のブログや本でも書いていることを実行するのにはそれなりに労力がかかります。
なので、どれか1つを実践して徐々に身に付けていくことをおすすめします。

習慣化する

突然ですが、皆さんに1つ質問をします。
「歯を毎日磨いていますか?」
ほとんどの方が、毎日歯を磨いていると回答すると思います。
と言うよりは、歯を毎日磨かないと気分が悪くなる方が大半ではないでしょうか。

これが習慣化のゴールだと思っています。
毎日当たり前に勉強すること。
勉強しない日があると気分が悪くなるとまでは言いませんが、勉強することが辛くならない(毎日勉強をすることを習慣化する)といった状態になるための、いくつかの工夫を書いていきます。

小さく始める

習慣化に失敗する方(勉強嫌いだったころの私を含め)によく見られるのが「大きく始めること」だと、私は考えています。
噛み砕いて書いていくと、勉強の習慣がない中で、「毎日2時間勉強する」という目標を決めて実行できる人はどのくらいいるでしょうか。
やらざるを得ない環境にいる人や、自分の決めた事を必ずやり切れる人は、もしかしたら達成することができると思いますが、少なくとも私にはできません。

ですが、「今日から2週間、毎日机に5分向かう(テキスト以外は机の上に置かない)」という目標はどうでしょうか。
さらに、最悪テキストを読まなくてもいい、ただ机に5分向かうだけでもいいと言われたらいかがでしょうか。
「この目標なら達成できる!」と思う方が大半だと思います。
これは実際に私が立てた最初の目標です。
この目標から「今日から2週間、机に15分向かう」→「今日から1ヶ月は、机に30分向かう」.....といったように徐々に目標を大きくしていきました。

また目標の立て方のフレームワークに「SMART」というものが存在します。
Specific(具体性)、Measurable(測定可能性)、Attainable(達成可能性)、Relevant(妥当性)、Timely(時間制約性)の頭文字をとったフレームワークなのですが、こちらを意識するとより習慣化しやすくなると考えています。

環境と時間を固定する

私は、「あなたは勉強する際に、どこで勉強していますか?」という質問に対して、「書斎です!」といったように特定の答えを出せる人が習慣化をしやすい人だと考えています。
習慣化するためには、意思決定しないといけないことをなるべく省くこと、勉強でいうと「環境と時間を固定すること」が大切だと考えています。
有名な話で似たようなものだと、イチロー選手は毎日朝食にカレーを食べていたなどが当てはまります。

過去に私は、勉強開始前に「今日はカフェ、図書館、自宅、レンタルオフィスのどれにしようかな」と悩み、カフェに行ってコーヒーとケーキだけ食べて帰ってきた経験があります。
このように勉強をする上で、「いつ?」「どこで?」が決まっていないと、意思決定をしている間に勉強をする時間や、やる気が失われてしまうと考えています。
なので私は、「環境と時間を固定する」ことで無駄な意思決定の手間や時間を省いています。

この「環境と時間を固定する」の環境はいつも同じ環境であれば、どこでもいいと考えています(慣れればそこが最高の勉強場所になると考えています)が、時間は朝をおすすめします。
理由としては、「時間を固定しやすい」かつ「生産性が高い」ためです。

例えば、夜の20:00~21:00で勉強すると決めたとして、意図しない仕事や飲み会などの予定が入ったらどうでしょうか。
私であれば、迷わず飲み会に行ってしまうと思います。
ほかにも、仕事で疲れたからなどの理由で勉強をしない場合もあると思います。

このようなことを防ぐために、予定が入りづらく、1日の中で1番疲れがない「朝」に勉強をすることをおすすめします。

前日に準備を怠らない

先ほどの「環境と時間を固定する」で、習慣化するためには無駄な意思決定の手間や時間を省くと書きました。
「環境と時間を固定する」以外にも「前日に準備をする」ことで無駄な意思決定の手間や時間を省けると考えています。

私は、勉強嫌いだったためノートや筆記用具を準備する段階で「やっぱりあとでやろう」と先延ばしをすることがよくありました。
ですので、前日の時点で机の上に翌日勉強する範囲のテキストとノートを開き、筆記用具を出し、それ以外のものは机の上にない状態にしていました。

このように、勉強を開始する前の手間を極限まで省くことも習慣化に必要なことだと考えています。 例えば、PCで勉強をする人はPCを開いた状態で机の上に置いておくなど、翌日勉強をする前に必要な手順を省くことが挙げられます。

目標以上のことをしない

私は「小さく始める」にて決めた目標以上の事をしないように意識していました。
例えば、毎朝8:00~9:30にて勉強していて、1日30ページずつテキストを進めると決めたとして、9:00に範囲分の勉強が終わったとします。
その場合私は、9:00に勉強を終わらせています。

歯を磨くことで例えてみると、「今日は気分がいいからいつもより長く歯を磨こう!」など考える人は少ないと思います。
習慣化をする上で目標以上の事をしようとすると後々に「昨日40ページ進めたから今日は20ページだけにしよう」など、よくない意思決定をしまう材料になります。
これを防ぐために、「目標以上のことをしない」を意識しています。

2日以上間隔を空けない

例えば、「前日に飲み会で飲みすぎて、勉強する時間の8:00~9:30に起きられなかった」などはあると思います。
他にも体調不良とか、急な出張とか様々な事象で自分の決めた目標が達成できない場面はあると思います。

この場合に意識してほしい事が、2日以上続けて「自分の決めた目標をやらない」がNGだということです。
個人的な感覚ではありますが、習慣化には半年ほどの期間が必要で、毎日続けることも必要だと考えています。
この際に、2日以上続けて「自分の決めた目標をやらない」とそれまで積み重ねてきた期間はリセットされ、その日からまた半年間毎日続けないと習慣化できないと考えています。

ですので、たとえどんなことがあったとしても2日以上間隔を空けないようにしています。(体調不良は別です)
これを達成するために、「小さく始める」で説明したように無理のない範囲で目標を立てることが大切だと考えています。

試験日を先に決める

資格を取得する際に意識していることは、まずは試験日を先に決めることです。
試験日を先に決めることで、やらざるを得ない環境にしています。
またこの際に効果的なのは、同僚などに「~月~日に資格を取得する」と宣言することです。
こうすることでやらざるを得ない環境にして自分を追い込んでいます。

勉強の際はインプット過多になりすぎない

資格試験の勉強をする際に、皆さんはインプット(テキストを読むなど)とアウトプット(問題集を解くなど)の割合はどれくらいでしょうか。
私が勉強嫌いのときはインプットが9割、アウトプットが1割くらいでした。

資格試験の勉強をする際にテキストを読む時間が長くなりすぎると、あとで問題集を解いた際に学んだ内容を忘れていたりして、気分が落ち込んでしまっていました。
このようにインプットした内容を記憶するにはアウトプットの比率・時期が大切になります。
人によって、ちょうどいいインプットとアウトプットの比率は変わると思いますが、インプット過多にならないように意識することが大切だと考えています。

具体的に、テキストを読みながらメモをする・図示をするだったり、問題集を解く時間をテキストを読む時間より多めにとるなどが挙げられます。

まとめ

本記事を読んで「なんとなくこれなら私にもできそう!試せそう!」といった要素を見つけていただけたでしょうか。
本記事が誰かの助けになれれば幸いです。

日高 僚太(執筆記事の一覧)

EC部技術2課 / AWS認定資格 12冠

2022年IT未経験で新卒入社しました。
最近はダーツとサウナが気になっています!
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