Cacoo Connect Vol.2 Meetup in Tokyo に参加してみました #CacooCN

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タムラです。

夏ですね。私は空冷一筋の硬派なので扇風機だけでなんとか今日も生きています。
しかし、ウチの子は油温120℃超えちゃいそうで心配です。

はじめに

 とある日、普段通りCacooで作業をしていると、画面上にニュース的なポップアップでイベント告知があり、目に入りました。

「Cacoo特化の"現地"イベントぉ!?」 

ドエレーー "COOOL"じゃん・・・・? でも正直、ニッチだなぁ...何話すんだろう?なんて思いながら最初そっ閉じしたのですが

後日、じわじわと気になってきて最終的に、現地イベントに参加させてもらいました。

cacoo.doorkeeper.jp

 というのも、私の今の職場のロール的に、新たに取り扱う製品やら新規ビジネス絡みの書き物をする機会が最近とても多く、ポンチ絵やら座組やら業務フロー図やらシステム構成図やら、紙芝居のネタやら...etc

極端な日は気がつくと、Cacooの画面に向き合って色々と検討しながらアウトプットしているだけで一日が終わっているみたいな、そんな日もあったりするぐらいには、ずぶずぶな関係になっていたからです。

■サーバーワークスでは 2011年からCacooを利用しています

cacoo.com

なんだかんだで6年以上利用経験があるのでCacooの機能はもちろん、活用法やら魅力は個人的感覚としてなんとなくわかっている気でいた私ですが、違う業界やら企業でCacooをコアに活用している同志の話を聞く機会は今までほぼありませんでした。

今更ながら 自分の中で答え合わせがしたい そんな気持ちで、現地に足を運びました。

入社したての頃の話

 ...6年前。私が入社したての頃 (時間感覚の喪失)

中途オンボーディングの時間に

「図の作成はこのトゥールを使ってね、タムラさんなら開けばだいたい分かると思う」 とレッドブル・レーシングのポロシャツ着たおじさんからラフに紹介されて出会ったCacoo。(*1)

*1...今はもう少しベンチャー感薄めでちゃんとしています (多分)

マニュアル等も読む事なく、すぐに業務で利用するようになって、Webブラウザで軽快、何より過去に他人(偉人)が作った案件の図が集まっているので参考にできたりと色々と便利だな〜と感じながら上々なCacooで図をカクー生活のスタートをきった訳ですが

すぐに、とある出来事に遭遇します。

某有名企業さまの案件にてお客様とリモートMTGした後、社内でアフターしようという話になって、先輩社員にあたるChibaさん、Godai Nakamura さんとリモートMTGした時のことです。

まっさらなCacooを画面共有し始め共同編集で、二人のカーソルが躍動し、先ほど議題となっていたシステム関連の論理的なポンチ絵を描き始め、懸念点やら補足情報を書きながら同時に口頭でも意見出しやら議論し、課題を洗い出し、対応方針を決定し、タスクに落とし込み、各人のTODOを設定し、すぐに解散したのです。

衝撃的でした...。

というのもその時まで、私はCacooの共同編集機能以前に、作図で同時編集できるものがこの世にある事すら知らなかったのです(だっさ

前世の記憶では、1hぐらいかけて満員電車でたどり着いた現地の自分の席にて支給されていたデスクトップPCで紙媒体に印刷した図の資料を会議室で配布して、あーだーこーだやっては赤ペン入れて席に戻るような世界で生活していたので

サーバーワークスのリモートMTGのスピード感と、Cacoo共同編集機能を活用したコラボレーションの効率性の高さに感動したのを今でも強く覚えています。

(しかも、共同編集者のカーソルの動きまでリアルタイムに滑らかに見えるので、一緒に戦ってくれてる感を覚えなんとも心強い!そして実際ツヨツヨな人はアウトプットの質も速度もヤバい!)

その事もあって、Cacooの事をただの作図ツールではなく、スマートな「作図コラボツール」であると再認識したと同時に、ガシガシと主体的に共同編集を活用し、手を動かしアウトプットしながら自分の意見を出して物事を前に進められる「人」というのは、私の中で優秀な方の人物像(シンボル)の1つとして強く刻まされた感があります。

私にとって、この"伝説のアフターMTG"に参加できた事は幸運でした。

無情にも月日は流れ去って...

 昨今はコロナ禍もあってエンジニア界隈で、Draw.io やら Canva やら Miro やらのツールが話題になったり

Boxは Box Canvas、Slackは Slack canvas がリリースされたりとサーバーワークス社内でも作図手段の選択肢も増えてきて混沌としてきた感があります。

「このツールを使い続ける理由ってなんだっけ?」

みたいに思う時もたまにあります。

どんなツールも所詮はただのツールなので、全ては活用する人間次第だよ、ワトソン君。と思う反面、組織がスケールして人が増えてくると色々と変化もあれば課題に感じる内容も出てきます。

肌で感じる課題

 サーバーワークスも人が増えてきました。(喜ばしいことです)
数字だけみても私の入社時(上場前)の10倍ぐらいの規模になっている気がします。

私個人としては、先に紹介した伝説のアフターMTG以降、 Cacooの共同編集機能ほど素晴らしい機能ってなかなかないし、リモートMTGが当たり前の時代にこそフル活用すべきであると思い続けているタイプの人間ですが

しかし、最近はCacooのリンクを共有しながらMTGをしても、ただ眺めて頷いているだけ (属にいうROM=ReadOnlyMember)な方が増えてしまっているような感覚に陥る機会が増えたというのがまず一つです。

おそらく入社したての方「あるある」な話で 過度な遠慮であったり、行動に対する自信がなかったり、相手に恐れ入るような感覚であったり、不慣れ故の様子見であったり、若さ故の過ちであったり、誰々さんの図に私も追加していいのだろうか?みたいなただの勘違いだったり...etc

色々な要素があるのでしょうけど

私が入社してすぐに体験する事ができた伝説のアフターMTGのような " 感動の作図コラボ体験" を経験したことがないメンバーが増えてしまった事が一番の原因なのかなと思っています。


 もう一つは、フォーマットの分散です。

今回の登壇者の方でもCacoo導入Before/After として

PowerPointやらVisioとかその他ツールで統一性のない見た目のフォーマットの図が、社内ファイルサーバーに散乱している Beforeから、Cacooの一箇所に集まりました的な After のお話がありました。

ウチの会社も導入してしばらくはそうだったと思うのですが、また分散が進んでいるように感じる機会が増えました。(まるでICTあるあるの集中と分散を繰り返すかのように...)

具体的に、とあるMTGで画面共有されたすごい大作の図を、参考にしたいと思い、Cacooのリンク教えてくれませんか?と訪ねたら「あ、これ PowePointなんですよ」とオートシェイプの塊みたいなスライドが共有されて「え?」ってなる事があったりしました。

サーバーワークスは文化として、リモートワークとオフィス出社の選択やら仕事で利用する端末の選択(BYOD)やら「その人が成果を出しやすい環境を自分自身で選択できる」みたいな考え方が根底にあるので、その人が成果を上げやすいツールを取り上げるような事は望まないと思われますが

人数が増えてくるとそれだけ人のスキルセットやら好みやら、過去の職場から利用してきたツールへの愛着 等、色々な価値観が交錯し、色々と難しくなってきます。
(特に様々な手段がある作図ツールだと余計に)

このあたりは政治の話なのかもしれません。

(余談)

 昔話ですが、私は過去の職場で大規模なWebMailシステムを新規構築し、海外含む拠点の数万ユーザーのローカルのMUA (Outlook , Thunderbird等) から移行させるという3年がかりの大仕事を経験しました。

長年、使い続けた利用頻度の高いツール(愛着のあるメール画面)の、UIやら使い勝手がある日突然、すべて刷新されて後戻りは出来ないというお話なので利用者側視点だと大事件だったと思います。

システムやらプロトコル(POP3 -> IMAP4)のような技術的な移行もそうですが、なにより社員のマインドの移行についても各現場は色々と苦労されたようです。

そんな時に偉い人(名前わすれた) がおっしゃっていた言葉を今、なんとなく思い出します

  • 「ユーザーは切り替わって2ヶ月目ぐらいまでは使いづらいとひたすら文句を言い続ける」
  • 「しかし、3ヶ月以降は急に静かになって黙々と使い続け、新しい環境のいいところも見つけだす」
  • 「人間なんてそんなもんだよ」

思いつく解決策

 ...ない頭使って考えましたが

メーカー(今回でいうとNulabさん)は、利用顧客に対して

利用会社としては、利用者(社員) に対して

それぞれ

  • 「こういうツールに、こういう機能があるよ」
  • 「こういう使い方すると便利で生産性あがるよ」
  • 「じゃあ実際やってみよう?」
  • 「ほら、便利で簡単でしょう?」(他の知らない人にも教えてあげてね)

みたいな 成功体験をいかに多く人に届けるか に尽きるような気がし

端的に「継続的な啓蒙/布教活動」が、結局のところ一番の解決策なのだろう という面白みのないごく普通な見解に行き着きました。(他にもあれば是非教えて下さい)

サーバーワークスは、社外MTGの議事録は Box Notesにて 営業も技術もみんなで協力的してメインスピーカーを支える形でアウトプットするのが当たり前でした。

CacooコラボでもROMがいなくなって、ガツガツアウトプットして暑苦しいぐらい自身の意見をぶつけてくれるような方が少しでも増えて欲しいなと思うので、私は私で布教活動を頑張ります(当blogエントリーもその活動の一環です)

Nulabさんへの期待(チラッ)

 会社指定の作図ツールであるCacooではなく、PowerPointで超大作の図を描いてしまう人が出てしまった原因のひとつとして、外部ツールとの連携に課題があるのかなと個人的には推察しています。

ウチの場合、具体的にPowerPoint、Slack、Confluence(SaaS版)への図の移植の手間やら連携です。

(例) PowerPointにCacooの図を移植する事を考えると

まずはCacooの図を pngファイル等にエクスポート -> ローカルにダウンロードされたファイルを見つけてドラッグ&ドロップ -> ローカルファイルを削除(社内ルールの為) -> 貼り付けた図のサイズや位置を調整 -> (ex) 貼り付けた図を眺めてたら直したい箇所を見つけてしまう。ふりだしに戻る

↑この作業が、人生の時間の無駄に感じています (助けてください)

(例) SlackにCacooの図を軽く共有したい場合を考えると

多くの場合は図が ReadOnlyでSlackに プレビュー表示 されれば事足りるケースが大半なように感じています。むしろ図プレビューがないと見てもらえなかったりもします...。 (勿論、図はここにあるよとか、一緒にコラボしようぜとURIを貼るだけで事足りるケースもありますが)

そしてSlackの場合はチャットの特性上、投稿した時点の図が静止点として共有された方が好ましい場合がかなり多い為、結局は以下手順を踏みます

まずはCacooの図を pngファイル等にエクスポート -> ローカルにダウンロードさr以下略

(例) Confluenceに Cacooの図を埋めみたい場合を考えると

「iframeの調整つらい」 (助けてください)


...連携先ツール側の話もあったり、技術的な実現性とかは未考慮で理想だけで好き勝手言ってます。

このあたりで外部ツールとの親和性が高まる「何か」があればいいなぁなんて個人的に思っており、期待して寝ます

まとめ

 当初目的の 答え合わせ は、大体はあっていたのでスッキリしました。

反面、他社の同志(コアユーザー)が推していた機能について、ウチではあまり普及していないものも何点かあるなという課題感も見えたので早速、社内のオンボーディング関連ティームに申し入れようかなと思います。

という事で、答え合わせ以上に明日へのヒントも得ることが出来て有意義でした。 イベント運営や登壇者をはじめ、お話ししてくれた方、ありがとうございました。

作図だけでなく、ツール自体について現地コラボで分かり合えるって素晴らしいですね。

押忍

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