BYODで利用しているMacBook Proがぶっ壊れて感動した話

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エンジニア(技術2課)のタムラです。

 週末に My MacBook Pro (13-inch, 2017, Thunderbolt 3ポートx 2)が壊れました。細かい症状とか対応とか切り分け結果とか愚痴とか言い出したらキリがないので自重しますが、要するにシステムボード交換が必要と判断され入院する事となりました。

自前で選び用意した端末は仕事で使う商売道具でありよき相棒でもあるのでH/W好きな私としても物以上の感情が湧いてしまいこういう時はなかなか辛いものです。

そしてどんよりと月曜日の朝(10:00)前に東京オフィス(飯田橋)へ出社し、代替機を借りる為に我らが情シスのエース宮澤のところへ行き端末が故障した事を伝え、もしUS配列のマシンあれば借りたいんだけどないっすよねぇ・・・?とダメ元で聞いたら

「あるよ」って言われて、代替機コーナーからおもむろにUS配列の旧MacBook Airを取り出し、その場で私用のローカルユーザを作成しOSやセキュリティ対策ソフト等のUpdateが適用され最新である事を確認した後「へい、お待ち!」と寿司みたいに手渡されました。 (へい、ハマチ!でしたっけ?

この間、約3min

社内はフリーアドレスなのでその辺に着席。

代替機のブラウザからサーバーワークス社のOneLogin ポータルへログインを実施、自分のスマートフォンでMFAでの認証を通過したら全ての社内システムへアクセスできる普段から慣れ親しんだ画面が出てきてデフォルトのOS壁紙ながらちょっとホッとします。

業務で利用するものは基本的にこちらから全て(権限があればですが)アクセス可能となっており、クリックすると各システム毎に異なる強度が高い乱数のようなパスワードで認証されスムーズに利用できる大変素晴らしいSSOです。

そういえば昔、入社時のオリエンでエース宮澤からOneLoginの説明を受けた後にOneLoginの素晴らしさについて5min程度アディショナルで語られ、最後に「君の瞳にOneLogin!」と言われた事がありました。その時は初対面だったし、なんなんだこの人は…。って若干引いたりしたものですが、今となっては私も虜です。

OneLoginのポータルの画面はこんな感じです。

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ここに映っていませんが、エンジニアがよく使うものだと他にもTrello、Cacoo、Questetra、Salesforce、Office365、Zendesk、Unipos、WordPress、カオナビ 等々色々とあります。色々ありすぎるので上の検索バーからフィルタリングして利用する事がほとんどです。

社内では、強制ではないのですがブラウザにGoogle Chromeを利用しているユーザが多く私もその一人です。スケジュールやEmail(エンジニアはほぼ使わないですが…) は GSuiteを利用しているので色々連携が効き便利であるという事も理由にありそうです。

なので OneLogin から GSuiteをポチっとするだけでログインし、Chromeの画面右上にある自分のアイコンからアカウントの同期をポチッと実施したら、故障直前の Chromeのブックマークやら履歴等の状態がほぼ一瞬で蘇ります。

あとは必要最低限のいわゆる初期セットアップに含まれる作業(個人的)

  • 利用している Bluetoothのトラックボールとかその手のアクセサリーのペアリングするだとか
  • Karabiner-Elementsを導入して Emacsキーバインドを設定するだとか
  • CapsLockを殺して Control にするだとか

これらを約5minで実施

そして定刻から普段通り、珈琲でも飲みながら

おもむろにGoogleカレンダーで1週間のスケジュールを確認し

おもむろに社内のSlackを確認して必要な対応やらリプライを実施し

おもむろにAWS検証環境を触りながらBacklogで必要な課題対応等を実施し

おもむろにGoogle Hangouts Meetで同じ課の方とリモートMTG(東京-大阪)を実施し

仕事がひと段落したところで、「あれ?そういえばこれ代替機だよな?」ということに気がつきました。

普段からサーバーワークスにいるせいで感覚が麻痺していたのかもしれないですが、あまりにもスムーズでストレスなく週明けから普段通り業務が出来ているというこの凄さへの気づきが後からジワジワと追いついてきた感じです。

むかしむかしあるところにって程ではないですが業務で利用しているファットクライアントのH/W故障というのはイレギュラーでインパクトも絶望感も大きいアクシデントだった筈です。そういえば過去の職場ではこんなことをして丸一日潰れていた気がします…気のせいでしょうか?

  • 故障したことを上長に報告
  • 周りの席の人に緊急度の高い仕事が来たらよろしくとネゴっておく
  • 新しい端末の手配(ワークフロー)
  • 情報システム部まで OSのインストール光学メディアを借りに行く
  • OSのインストール
  • 起動後、静的にIPアドレスを振ってProxyを設定してインターネットへの接続
  • OS Updateを実施
  • セキュリティ対策ソフトの導入
  • MUAのインストールおよび設定
  • 社内業務システムとかの URIをメールで送って!と隣の席の人に頼んだり
  • IMAP4ではなくPOP3使っていて業務メールが全部消えているので直近の重要なメール転送して!と隣の席の人に頼んだり
  • とりあえず飲みいこうぜってなったり
    etc…

 長くなりましたが「サーバーワークスでは社内にサーバーがなく全てSaaSのツールを利用しており、インターネットさえ繋がればどこでも仕事ができる」とその一言で済む話ですし、それは私だって入社前から知っていた筈なのですが実際に今回のような体験をして初めて伝わってくるような凄さや素晴らしさで発見があり、そもそもこの一言で社員含め皆にきちんと伝わっているのか?と不安になってきたので、今回ずらずらと代替機で書いてみました。

エンジニアが拘りがちな細かい端末設定やらカスタマイズで小回り効いて、ローカルの処理も高速でストレスが少なく、プライベートでのちょっとした活用もできたりなんかして業務で必要なデータ等は全てクラウド上。これぞファットクライアントとシンクライアントのいいとこ取りな気がしてきたので、私物なだけに時に痛い怪我もありますが、今後もBYODの制度は有効に活用していきたいと思っています。

 今回の私の反省点としては一部ローカルアプリケーションをカスタマイズした際に生じる設定ファイル等を消失してしまった事がありました。今後はクラウド上のドライブと同期される領域に実体を置いてシンボリックリンクを張るような構成に見直してみようかと思います。外付けストレージ等を利用したローカルのバックアップも重要だとは思いますが、時代と共に段々と意義が薄れてきているように感じる今日この頃です。

ps.ただし業務等でノートPCを酷使する良い子のみんなは延長保証に入ろうな?おじさんとの約束だ。

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