こんにちは!サーバーワークス新卒採用担当の猪井です。
これまで10年間新卒採用に携わり、たくさんの学生にお会いしてきました。
自己分析、業界研究、企業研究、面接対策と就職活動はやるべきことがたくさんあって、大変ですよね。
そこで今回は、IT業界の研究・企業研究の一環として、
近年よく耳にする「DX」「AI」「クラウド」といったキーワードに触れながら、現在のデジタル社会と企業の成長をどのように支えているのかをご紹介します!
皆さんの就職活動に少しでも参考になれば幸いです。
DXとは

今日のビジネスにおいても「DX」は大きなテーマとなっており、就職活動を通して、皆さんもよく耳にするキーワードだと思います。
では、「DX」という言葉は改めて何を意味しているでしょうか。
「DX」とは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、経済産業省ではDXを次の通りに定義しています。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、 生活者や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、 業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc3.0.pdf
「IT化」は既存業務の効率化を目的としたデジタル化であるのに対し、「DX」はデジタル技術でビジネスモデルや組織文化、顧客体験を根本的に変革し、新たな価値を生み出すことを目指す、より大きな取り組みを指します。
「IT化」と「DX」、この2つの用語は混同してしまいがちですが、IT化の先にあるものがDX、と認識すると分かりやすいです。
企業がDXを推進することで、業務の効率化をはじめとして、多くのメリットが生まれます。
DXのメリット

このように、DXは企業だけでなく従業員や社会全体にも大きなメリットをもたらします。
企業がDXを推進するにあたっては、やみくもに取り組むのではなく、「なぜDXを行うのか」という目的と、抱えている課題や目指す将来像を明確にすることが重要です。
就職活動中の皆さんがもしDXに関心がある場合、同様に「なぜDXに携わりたいか」や「DXで何を、どうしたいのか」を自身の価値観や経験に基づいて具体的に考えることで、業界・企業研究の方向性がより明確になってくると思います!
AI(人工知能)とは

生成AIの急速な進化により、私たちの生活や業務においてAIは非常に身近な存在となりました。DXを推進する上でも、AIは欠かせないテクノロジーの一つです。
AIとは、「Artificial Intelligence(人工知能)」の略で、人間のように考えたり、学んだり、判断ができるコンピュータの技術の総称です。
AIの主な特徴
実際に、さまざまな業界でAIの活用がすでに進んでおり、ビジネスの現場でも大きな役割を果たしています。
AIの活用例
このように、AIは「考える・分析する・予測する・判断する」といった高度な処理を通じて、DX[デジタル技術による新たな価値創出]を推進する重要な原動力となっています。
今後ますます進化していくAIは、私たちの暮らしや働き方、そしてビジネスの在り方を大きく変えていくことでしょう。
クラウドとは

クラウドとは、インターネットを通じてインフラ、ソフトウェア、開発環境などのサービスを、必要なときに必要な分だけ利用する形態・考え方です。
現在では企業の多くが、システムやサービス導入の際にクラウドを優先して検討する「クラウドファースト」の考え方が浸透しています。
クラウドの登場前は、企業が自社内にサーバーやネットワーク機器、ストレージなどのITインフラを設置・運用するオンプレミス環境が主流でした。
しかし、初期導入コストが高いことや、保守・運用にコストと工数がかかること、スケーラビリティの低さなど多くのデメリットがありました。
従来のオンプレミス環境で抱えていたさまざまなデメリットを解決してくれるのが、クラウドサービスです。
クラウドの主な5つのメリット
上記のとおり、従来のオンプレミス環境と比べてもクラウドにはたくさんのメリットがあり、迅速かつ柔軟に変化に対応し、新たな価値を創造するDXの推進において、クラウドは大きな役割を果たしています。
クラウドの特徴について、こちらの動画もぜひご覧ください。 youtu.be
また、クラウドサービスは大きく分けて、3つの種類に分類されます。

SaaS、PaaS、IaaSそれぞれの特徴や、ITシステム自体の構造から理解したい方は、こちらのブログもぜひご覧ください!
【IT業界入門】5分類でわかる全体像と、システム・クラウドの基本をやさしく解説 - サバワク | サーバーワークスのオープン社内報
IT技術を支えるクラウドの役割とは

先述のとおり、近年はDXの需要拡大や、生成AIの急速な普及により、あらゆる業界でデジタル技術の活用が加速しています。
それに伴い、こうした技術を支えるITインフラにも、柔軟性・スケーラビリティ・高い処理能力といった高度な要件が求められるようになっています。
ITインフラとは、情報技術を支える基盤となる設備やシステムの総称です。
電気・水道・ガス・交通といった公共インフラと同様に、ITインフラもまた、インターネットを通じて提供されるさまざまなサービスの土台として欠かせない存在です。
ITシステムの構成
私たちが日常的に利用しているメールやカレンダーなどのアプリケーションも、すべてITインフラの上で動作しています。
ITインフラは、主に以下の2つの要素から構成されています。

これらが組み合わさることで、ITシステム全体が円滑に機能し、安定したサービスの提供が可能になります。
特に、AIの機械学習や深層学習における学習プロセスでは、大量のデータを高速に処理するための高性能なサーバー、大容量のストレージ、高速なネットワーク環境が不可欠です。
さらに、大量の並列処理にはGPUなどの高性能プロセッサが重要な役割を果たし、これらが連携することで、AIは最大限の学習能力とパフォーマンスを発揮します。
一方で、不正アクセスやサイバー攻撃、情報漏えいなどの脅威が高度化していることから、インフラの設計段階から的確なセキュリティ対策を講じることが、安全で持続可能なIT環境の構築には不可欠です。 (データの暗号化・脆弱性の検知・データのバックアップ・アクセス権限の細分化など) これにより、ビジネスの信頼性や継続性も確保されます。
従来はオンプレミス型のインフラ構築が主流でしたが、近年注目されているのが、クラウドを活用してインフラ環境を構築する「IaaS(Infrastructure as a Service)」の導入です。
IaaSは、サーバーやストレージ、ネットワークといったインフラを、インターネット経由で必要なときに利用できるサービスです。
迅速な導入、初期コストの削減、高い柔軟性と拡張性といったメリットがあります。 これにより、企業は目的に応じた最適なIT環境をスピーディーに構築することが可能になります。
IaaSを活用することで、サーバーの性能や容量をその時々のニーズに応じて柔軟に調整できるほか、日々高度化するセキュリティの脅威にも迅速に対応できるなど、システム全体の柔軟性と安全性が大幅に向上します。

さらに、インフラの保守・運用はクラウド提供事業者が担うため、自社のエンジニアは開発やサービス運用といった本来注力すべき業務に専念でき、その結果、人的リソースやコスト、時間に余裕が生まれ、それらを新規事業の創出やサービスの向上に活用する好循環が生まれます。
こうした利点から、変化の激しいビジネス環境において、クラウドは非常に有効な選択肢となっており、「クラウドファースト」という考え方が急速に浸透し、企業の成長を支える重要な基盤として定着しています。
「10分でわかる!IT業界・クラウドについて」の動画も公開していますので、ぜひご覧ください!
サーバーワークスはクラウドインテグレーター
私たちサーバーワークスは、最先端のITインフラであるIaaS領域で、特にAWS(アマゾン ウェブ サービス)に特化したインテグレーション事業とサービスを提供しているクラウドインテグレーターです。
2009年よりいち早くAWSに特化したインテグレーション事業を開始し、これまで幅広い業種・業界で、2万5000件以上のAWSプロジェクト、1,400社を超える導入実績があり、日本企業のクラウド活用を促進しています。
HPに導入実績を掲載していますので、ぜひご覧ください!
こうした事業を通じて、当社が掲げているビジョン「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」の実現を目指しています。
ビジョンを実現するための取り組みや、環境・制度については採用HPに詳しく記載しています。
「10分でわかる!サーバーワークスついて」の動画も公開していますので、こちらもぜひご覧ください! youtu.be
さいごに
本ブログを通じて、IT業界やクラウド業界についての理解が少しでも深まっていたら嬉しく思います。
就職活動では、「なぜその業界を希望するのか」「どんな関わり方をしたいのか」「将来実現したいこと」を、自分の経験や価値観と結びつけて具体的に言語化することが重要です。
そのためには、まず自己分析や就活の軸の整理が欠かせません。もしまだ不安がある方は、以下の記事もぜひチェックしてみてくださいね。
就職活動の軸とは?~考えを整理するための3つの観点~ - サバワク | サーバーワークスのオープン社内報
迷いや不安もあるかもしれませんが、焦らずに「入社後の自分」をイメージしながら、事業内容、ビジョン、働く環境、社風など、さまざまな観点から企業と向き合い、皆さんにとって納得できるベストな一社を見つけてください!
皆さんの就職活動を私も心から応援しています。
最後までお読みいただきありがとうございました!