就職活動の軸とは?~考えを整理するための3つの観点~

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こんにちは!サーバーワークス 採用育成部 平賀です。
サーバーワークスに入る前は、人材の会社で約5年間キャリアアドバイザーとして学生の就活支援→約2年間中途採用人事を経験。現在はサーバーワークスで新卒採用を担当しており、これまでたくさんの求職者の方とお会いしてきました。

就職活動大変ですよね。。就職活動=自分のキャリアの第一歩を選択するということは、人生の中でもトップ5に入るくらい大事な決断で時間をかけて向き合うことなのでは?と考えています。
今回は、ご自身が目指すキャリアを選択するために大事にしてほしい「就職活動の軸」についてお話ししたいと思います。

就活軸とは

「就活軸」と聞いて何を思い浮かべますか?
東京で働けるか、自己成長ができるか、コミュニケーションがとりやすい環境か・・などいろいろ思い浮かんだのではないでしょうか。

就活軸とは、就職活動を進めていく際に、基準となる考え方や判断するための基準です。
皆さんにはどの会社に入ったとしても実現したいことがあると思いますが、就活軸はその基盤になるとも考えています。

これまでいろいろな学生さんとお話ししてきましたが、就活軸が明確になると

  • 主体的に業界・職種が選定できるようになる

  • たくさんの企業がある中でご自身が受けるか・受けないかを判断することができる

  • 志望動機に一貫性が生まれる

という形で具体化が進んできます。そうすると就活の方向性や企業との向き合い方も変わり、「企業に受かることが目的」となる就活から脱却できるだけではなく、「納得感を持った決断ができる」ようになると信じています。

企業によって求める部分は違いますが、サーバーワークスでは「志望動機」よりも「就活の軸」を知りたいと考えているので、ここから解説していきます!

就活軸と調べるといろんな情報が出てくると思いますが、私は以下記載させていただく3つの観点から成り立つと考えています。

  • ①社会に出たときに、どんな価値貢献をしたいか

  • ②自分がどんな経験を活かしたいのか・どんな経験を積みたいのか

  • ③どんな環境(考え方・制度等)の企業で①と②を叶えたいか

どれか1つでも欠けてしまったらミスマッチが生まれる可能性が高くなると考えるくらい、大事な要素だと思います。
そのため面接のときはもちろん、学生さんと話すときも3つの観点でアプローチすることを心がけています。
これから各観点について、詳しく記載していきます。

①社会に出たときに、どんな価値貢献をしたいか 

「事業内容に通ずる部分」と考えていただくと分かりやすいのではないでしょうか。
企業は何かの価値を発揮することで対価をいただきます。
世の中に様々な課題が溢れており、「どの課題に向き合うのか」「どの手段で解決をしていくのか」「どう競合他社と差別化をし、顧客の期待を超えるか」「市場優位性をどう作るか」日々日々努力しています。

軸を聞いた時に、この観点が出てこない人や、漠然と「社会の役に立ちたい」「困っている人を助けたい」で終わってしまっている人が多いなと感じます。
抽象度の高い言葉で定めるだけではなく、もう一歩・二歩踏み込んで、定義を明確にしてみてください。
例えば、その「役に立つ」とは何を意味するのか。役に立ちたい対象が社会に向いている人もいれば、人に向いている人も思いますが、それも人それぞれの価値観です。
ご経験や価値観から紐づいていればどちらも正解です!

まずは過去のご経験から「どんな時にやりがいを感じることが多かったか」を棚卸してみてください!
そして会社を調べる際は、その会社の導入事例などを参考にしてみてください。
その際に「何をしているか」大枠をとらえるだけでなく、「どんな課題を」「どんな手法で解決しているのか」に着目することで、より視野が広がると思います。
ここまで踏み込んで調べることで、きっとヒントを得られるはずです。

②自分がどんな経験を活かしたいのか・どんな経験を積みたいのか

「職種やキャリアパスに通ずる部分」と考えていただくと分かりやすいのではないでしょうか。
「やりたいこと」「できること」に乖離があることもあるので、2つの観点から考えてみてほしいなと思います。

▶これまでのご自身の経験を振り返ってみる
・どんなことが好きか
・組織にいるときどんなことを任されることが多いか
・どんな経験を活かしたいか

▶つぎに自身自身が目指すキャリアから考えてみる
・5年後10年後どんな立ち位置で仕事をしていたいか
・そのためにどんなどんなスキルや経験が必要だと思うか

正直「自分は何があっているかわからないな」という方は、「2人以上の人から褒められたこと」を探してみることをお勧めしています。
なぜなら「その人が活躍できる場所はどこか=強み・得意なことは何か」という視点で、企業は配置を決めるからです。
得意なこと・褒められたこと・任されることが多いこと(Can)はきっと社会人になっても活かせる部分です!
・周りの気持ちに気づいて雰囲気をつくることが得意だ
・様々な情報を比較しながら調べ物をする際に褒められることが多い
・組織に所属したときによくリーダーを任されることが多い。(その際、自分はどう人をまとめることが多いか)
自己分析が進んできたら、「どんなシーンで発揮したか」までできるだけ具体的に書き出してみてください。

③どんな環境(考え方・制度等)の企業で①と②を叶えたいか

会社それぞれ考え方(いわゆる社風・文化)や制度があります。
事業の方向性、どのような組織体制で運営しているのか、社員に対しての向き合い方などと捉えていただけると分かりやすいと思います。
これを考える際もご自身の経験から振り返ることをお勧めしています。
・どんな組織に所属することが多かったか
・自分が居心地がいい・悪いと感じことがある場合何が要因だったか
・自分が力を発揮できた・成果を出せた時(または出しずらかった時)はどんな環境だったか

地元に戻って働けるか・育休があるかというような制度は、長く勤めていくうえで大事な要素ですが、これだけで探したり判断するのは危険です!
例えば地元に戻ることができるけど、会社の方向性や考え方に賛同できないとなったら、環境は良くても頑張れないのではないでしょうか?
部活などで目標が高くてしんどかったけど、組織としての目標が明確で切磋琢磨できるような環境なら続けられた!みたいなことはありませんか?
ご自身の力を発揮できた組織を言語化できると、求める環境が明確化すると思います。
ぜひ、自分は何のために・どのように働きたいか、目的と手段から考えてみてください。

企業を見る際のポイント

軸が定まってきた後に、軸を叶える手段としてどんな業界・企業があるかを探してみることをお勧めしています。
企業を調べる際や会社説明会に参加した際には、特に2つの視点を持っていただきたいと考えています。
▶③の環境や文化が①の価値提供の方向性(事業)と合っていそうか
例えば、業務効率化のためのサービスを展開しているが、社内ではアナログ業務が多いと違和感を感じませんか?
事業展開する上では、まず自社内からその環境が実現できていることがベストですよね。

▶企業理念やビジョンに共感できるかどうか
企業と同じ考え方を持ち、社員全員で同じベクトルを向くことができると、困難にぶつかった時に、企業はもちろん一個人としても踏ん張るエネルギーになるはずです。
(企業理念に共感だけでなく、リンクする実体験があると尚良いです!)

最後に

①②③が明確になると、企業ごとに自分を合わせる必要はなくなります。
自分自身で整理した軸を基に、この企業でマッチする部分はどこかを照らし合わせることができます。
もしHP情報や説明会だけで分からなかった部分があれば、この部分は面接で聞こう!というサイクルが生まれてくると思います。

このブログを読んで、「軸を考える際に見る視点が偏ってしまってたな」「○○の部分はまだ抽象度が高いから自身の経験を振り返る必要がありそうだな」など何かヒントを得るきっかけになっていたら嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

平賀 景子(執筆記事の一覧)

新卒採用課 所属

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