大熱狂!興奮!感激!新卒が行くラスベガスで開催されるAWSのビックカンファレンス re:Invent を現地レポート!

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こんにちは!

サーバーワークスの松井です。

私はサーバーワークスの新卒1年目なのですが、今回アメリカのラスベガスで行われるAWSのビックカンファレンスre:Inventに参加してきたので、その概要と現地の模様をレポートしたいと思います。

まずは、re:Inventの概要を紹介したいと思います。

re:Inventとは?

re:Inventは、AWSが主催する年に1度の最大のイベントです。

日本で毎年初夏に行われるAWS Summitとは違って、企業によるExpoやビジネスセッションだけではなく、2,500を超えるワークショップやAWSのサービスを深い内容まで解説するテクニカルセッションがメインとなっています。

re:Inventの会場は、ラスベガスの6つのホテルの会議室を使って行われます。

ひとつひとつのセッション会場が半端なくデカイです。そしてホテル自体がデカイのでホテルの中の移動も大変です。 f:id:sabawaku:20201004144418j:plain

期間中はホテルで朝食と昼食が食べ放題になっていますし、ホテル中に軽食や飲み物が配置されていて、自由に飲み食いが可能となっています。

ハンモックやラウンジなど休憩できるスペースもたくさんあります。

また、卓球やDeep Racer(機械学習で動くモーターカー)のトーナメントや辛いチキンの早食いコンテスト、マラソン大会など各種イベントが目白押しになっています。

4つのKeynoteの紹介

このカンファレンスのメインはKeynote(基調講演)です。4つのKeynoteがあり、AWSが大事にしている考え方、今までのAWSの取り組み、実際の活用事例、AWSがクラウド業界でトップを走り続けるために行っているサービスの大型アップデートと今後の取り組みを紹介していました。

AWSがITインフラを提供するプラットフォーマーとして、どのようなサービスを今まで提供してきたか、提供してきたサービスをさらにユーザーが使いやすくするにはどういうサービスを付け加えるべきかについての話を、AmazonグループのCEOやCTO、AWSを導入したグローバル企業のCEOから聞けるのでとても面白いです。

会場はかなり広いのですが、どの会場も多くの参加者で埋め尽くされており、世界規模でのAWSのユーザーの多さに圧倒されました!

Keynoteの開演前にはDJやバンドが演奏をしており、始まる前から会場の空気を温めてくれています。

ここからはそれぞれのKeynoteについてご紹介します。

1.Monday Night Live

Peter DeSantis(vice president of global infrastructure)の登壇。

今回はネットワークのお話がメインでした。

クラウドでのネットワーク遅延を減らし、安定したネットワークを保証する新しいインスタンスタイプのアップデートが発表されました。

クラウドの裏で動いているハードウェアの性能がますます向上しているということを強調しており、TCPなんてもう古い!なんていわんばかりの論調でした。笑

この講演ではF1のエンジニアRob Smedleyが登場。実際のレースでのダウンフォース縮小にAWSが役立っており、新しいレベルにF1の世界を導いているというお話をされていました。

スポーツの世界とAWSが密接につながっているという話を聞いて、スポーツが好きな私はとても興奮しました !

2.Andy Jassy

AWSのCEOによる基調講演です。

このKeynoteでは、毎年大型アップデートが多く発表されます。re:Inventのメインディッシュといってもよいでしょう。

最初に、世界中のクラウドインフラのシェアが50パーセントを超えているのがAWSだとの話がありました。AWSは世界で依然として最もユーザー数が多いクラウドサービスだということですね。

re:Inventはエンジニアのためのイベントという大きなテーマがありますが、データ活用とAI活用の時代のなかで、今回は機械学習をやっているエンジニアがより開発をしやすくするためのアップデートが多かったです。

また、それに付随するAWSのデータベースやストレージの拡張機能もあわせて発表されました。

インスタンスのアップデートでは、さらなる料金の値下げが公表されました。性能を向上させながら料金も値下げしているAWSの規模の経済力にも驚くばかりです。

さらには、クラウドのサーバーレス、コンテナ化の時代の流れの中でFargateでKubernetesが使えるようになったというのも大きなアップデートでした。

これらの発表がされると会場は歓喜に沸いていました!

事例紹介では、Goldman sachsのCEOが金融機関でのAWSの使用を紹介し、AWSの信頼性をアピール。VerizonのCEOは今後AWSの5Gへ取り組むことを宣言しました。

Andy Jassyは、プレゼンの合間合間にバンド演奏を交えながら、AWSが大事にしていることやこれからの方向性を歌詞のメッセージから引用しており、プレゼンをエンターテーメントの域に持って行くような取り組みをしていて、とても楽しめました!

3.Global Partner Summit

AWSからパートナー向けの方針を発表する基調講演です。 ここでは、パートナー向けの新しいコンピテンシーが明らかにされました。

4.Dr. Werner Vogels

Amazon.comのCTOによる基調講演です。

Vanguard、Saildrone、VolkswagenのCEOが登場。AWSを活用した事例を紹介し、今まで発表してきたサービスをグローバル企業がどのように組み合わせているのかを示していました。

さらに、AWSのエンジニアが各種サービスの構築をどのように行っているかを開発者に公開するThe Amazon Builders’ Libraryも発表されました。

このライブラリーを使ってよりよい開発をしてもらいたいというメッセージを受け取りました。

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今回のKeynoteを聞いて感じた感想としては、新サービス多くユーザーに提供するよりも、AWSのさらなる活用をユーザーに促すような内容で、オンプレからクラウドへの導入から活用の方にフェーズが進みつつあるような印象を受けました。

「オンプレでしかできないことなんてもうない!AWSで全部できる!さあみんな使え!」といったような感じですかね。

Workshop

re:Inventに参加したら、ワークショップ絶対に参加するべきです。 re:InventがAWS Summitと大きく異なるのは、まさにこれがあるからだと思います。

他のエンジニアとチームを組んで課題に取り組むものであったり、ハンズオン形式でAWSのサービスの構築方法を学べるものがあります。

新サービスに最も早く触れられますし、世界中のAWSエンジニアと触れ合える機会はここでしか味わえないのでとても刺激を受けます。

私は、AWSのサービスのCognitoとDynamo DBを使ったID管理を学ぶものや最新のアップデートのDeep Composerのワークショップに参加してきました。

re:Play

re:Inventがただのカンファレンスじゃない理由は、もうひとつあります。

それは、最終日の前夜にre:Playというフェスのようなパーティーがあるところです!

re:Playのためにラスベガスのメインストリートの外れに特設会場が作られます。ライブ会場が3つあり、DJやバンドが夜の12時まで演奏を行い会場は大盛り上がりになります!

会場では、様々な食べ物が食べ放題で、カクテルやビールなどのお酒も飲み放題! フィナーレにはとても芸術的なドローンショーもあります!

頭をいっぱい使った後に、全力ではっちゃけられる場所も提供してくれるのは、アメリカらしいですね!

改めて経済力ヤバイ...。

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まとめ

AWSの世界中の注目度を肌で感じるとともにAWSの力を見せつけられたなというのが率直な感想です。

自分はまだまだAWSを知らないなと感じましたし、よりよいAWSの活用を提案できるようもっとAWSのことを知り、最新の情報を常にキャッチアップをして、お客様の満足に貢献できるようになりたいという強いモチベーションを得ることができました。