【24新卒】1年間の基礎研修で会社組織での動き方を学んだ件

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こんにちは!24新卒、もといCE部PE課の印部です。2025年3月1日より新たな部署にジョインしています!

サーバーワークスでは1年間の研修をつうじてIT未経験でもじっくりと技術者として仕事をするための基礎を涵養できます。

もちろん基礎研修ではIT技術やAWSの基礎的な知見を広めるのですが、現実のお仕事ではその他にも多くの知識や求められる振る舞いが存在します。

なので今回は、研修の裏道、基礎研修をとおしてどのようにチームの大切さと振る舞い方について学んだのかを共有します!

この記事がサーバーワークスが気になっている新卒の方々、ないしそうでない方々にとっても参考になれば幸いです。

前提

さて、まず私の研修スタート時点での状態を共有します。

私は文系大学院まで進学して、文献を相手にする調査を長年続けていました。文献調査は多くの場合個人作業で、研究室単位でテーマを探求したり共同で実験をおこなったりはしません。

したがって、個人作業への慣れはあっても、チームで人と協力しながら成果を出すスタイルに不慣れという状態でした。

特に課題だったのは、1)コミュニケーションを積極的にとること、そして 2)相手の視点に立ちながら要求を伝えることでした。

では、どうやってこの状態から組織的な動き方を身に付けていくことになるのでしょうか?基礎研修の大枠から見ていきましょう!

新卒研修

今年の新卒研修は下記の図のように、概してIT基礎研修、OJT、模擬案件という3つのパートに分けられます。

24年基礎研修の年間スケジュール
24年基礎研修の年間スケジュール

それぞれのフェーズで学習を深化させていきます。それぞれ簡単に見ていきましょう!

基礎研修フェーズ

1つ目のパートでは、ITの基礎となるコンピューターの仕組みやネットワーク技術、アプリケーションの仕組みなどを学び、ITパスポートや基本情報技術者試験の合格を目指しました。

基礎研修は1週間ごとに4人ほどのチームを組み、毎週規定のテーマに取り組み、金曜日には学習成果をそれぞれ発表するスタイルでした。

※IT基礎研修の感想についてはこちら!

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成果物の作成にはチームの協力が不可欠です。スケジューリングをおこないつつ、互いに学習進捗を共有したり教え合ったりして、一緒に一つのスライドにまとめ上げます。もともとある知識も、学習進捗も、作りたいスライドイメージもバラバラなため、一つひとつ調整してくことが求められました。

実際に毎週同期と認識違いを正しながら成果物を繰り返し作り上げることで、同じゴールや目標を共有していたとしても一人ひとりがもつイメージはかなり異なるものであるということ、そしてそれをすり合わせていくことでチーム活動は進むのだということを学びました。

OJT (On the Job Training) フェーズ

2つめのパートは、新卒同期がそれぞれ気になっている部署にお邪魔して、業務体験をさせてもらいながらお仕事を学んでいくフェーズです。

私は、サービス開発部サービス開発課、MS部テクニカルサポート課、CE部PE課に参加させていただきました。この工程をとおして実務に必要なスキルやキャリア形成について考える機会が得られます。

※部署ごとの雰囲気についてはこちら!

実業務では社内外問わず様々な関係者との調整によって業務が成り立っているため、OJTでは実践的なコミュニケーションスキルが求められます。OJTでは所属先の先輩がトレーナーとしてついてくれますが、時と場合に応じて主体的にトレーナー以外の方々に頼ったりコミュニケーションして作業を進めていく必要がありました。

仕事には直接・間接的に、想像をこえる多くの方々が関わっています。

組織内の関係性の複雑さ(イメージ)
組織内の関係性の複雑さ(イメージ)

弊社ではGoogle MEETやSlack、Backlogなど数多くのコミュニケーションツールが存在していますが、双方が気持ちよく仕事をするためには、ツールの特性を知り、その場にあった適切なツールを選択することを心がけることが大切だと学びました。

※OJTの体験記についてはこちら!

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模擬案件フェーズ

3つめのパートでは、初期構築案件を想定して、顧客役から案件を受注して、構築・納品まで、つまり営業活動からエンジニアの役まですべてを一人でおこない、業務フローや関連知識を学んでいきます。

実際の案件と同じように、工数を定め、顧客役のお困りごとをヒアリングしつつ、必要なサービスを選択・提案して、交渉を進めます。

正直私はあまりうまく模擬案件を進められたとは言えなかったと思います。顧客役とのコミュニケーションよりも、案件作業をはやく前に進めて締切までにモノを作って納品することばかりが頭にあって、顧客役とのコミュニケーションを後回しにしがちでした。

そのせいで、プロジェクトの途中で認識違いがあったり合意を取らずに作業を進めてしまい、余計な工数を増やしたり、顧客役の心象に悪影響を与えてしまいました。

模擬案件はあくまでも模擬なので、ある意味では心置きなくトラブルで怪我をしつつ、次に活かすための反省ができる場ではありますが、これが実案件ではなくてよかったと思うシーンもありました。

対顧客で求められる伝え方や情報のまとめ方を実践することで、特に社外での関係構築や案件上でのやり取りにおいて、顧客の立場からコミュニケーションに必要な要素を探すことの大切さを再認識しました。

その他の研修

上記の研修以外にも、サバトークフレッシュや他己紹介シートの作成、また社員旅行であるサバ旅など、数多くの企画やイベントに参加する機会がありました。

また、私は社内向けのLT大会や、社会向けのAWSについての発表に立候補し、発表の経験を積ませていただきました。その結果私を覚えてくださっている方々もいて、コメントをいただけたり、社内でお声がけいただけるような機会もありました。

これらの機会を利用して普段関わらないような部署や社外の方と交流することができました。こうした場で結んだ関係は、これから徐々に財産となっていくのだと思っています。

研修を通じて変化したこと

こうして研修を振り返ってみると、研修期間をとおして、私は技術的な知識はもちろんのこと、会社組織のなかで求められる個人の振る舞い、ないしは組織を居心地良くするための振る舞いを学んできたのだと思います。

勇気をもって一歩踏み出してコミュニケーションを取ることで得られる景色があるのだと実感し、恐怖心を克服できるようになってきました。

なので、「1)コミュニケーションを積極的にとること」については、大方達成できているのではないかと思います。

ただ、これまでの研修では逆に、まだまだ自分には顧客が抱える要望を汲み取り、課題を解決できる気持ちの良い関係を築くためのノウハウが圧倒的に不足しているという事実も突きつけられました。

前提でも共有した2つ目の課題、「2)相手の視点に立ちながら要求を伝えること」については、まだまだこれから改善していく必要があるようです。

研修の後には部署配属があります。私は研修によって上記の課題を自覚し、配属先や将来のキャリアパスを考えるための一つの要素として取り込みました。自身の未来を選択するうえで影響があるほどに大きな成果だったのではないかと考えています。

まとめ

私は3月からいわゆる社内SEと呼ばれるポジションにジョインしています。この部署で仕事をするということは、社内のメンバーすべてがある意味でクライアントのような形になるということです。

入社当初は、ひたすらに技術力を磨いていくことだけを考えていました。しかし研修全体をとおして、まずは自分自身にとって課題となった、顧客にとってほしいものは何だろうという問いから、適切な問題化と解決策を考える訓練をしていきたいと考えるようになりました。

弊社の大石社長は「早く行きたければひとりで行け、遠くへ行きたければみんなで行け」という言葉をしばしば引用しています。この表現がまさに示しているように、サステイナブルに無理なく遠くへ行くためには、お客様も含め良い仲間たちと良い関係を築いていくことが肝要なのだと実感するようになりました。

これから技術者としてのキャリアを歩むうえで、組織規模で「遠くまで」行くことの大切さを学び、また課題を見つけることができてよかったと思います。

これまでチーム戦が苦手だったり単独での活動が多かった学生たちも特定の領域には多いと思います。サーバーワークスでは無理なく組織で活動し貢献するための方法を見につけ実践していくためのプログラムが充実しています。この記事が迷える学生たちにとって何かの参考になれば幸いです。

※24卒の仲間が書いている研修の感想

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印部 仁博 (記事一覧)

人文系大学院で哲学やってます

IT初心者ですが、つよつよになれるようにお勉強頑張っています