クラウドワークスタイルと裁量労働制を活用したフレキシブルな夏休み

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 エンジニア(技術2課)のタムラです。
またお会いしてしまいましたね。

2019/07/20の週、世間はテレワーク・デイズだったようですが如何お過ごしでしたでしょうか? 偶然ですが、私はその週に夏休み(9連休相当)を頂いていました。

今回の渡航先はインドネシアのバリ島。 世界では「The Island of Gods」と呼ばれる神々の島。

それもその筈、バリ・ヒンドゥーと呼ばれるヒンドゥ教と仏教が習合して独自の発展を遂げた世界唯一の宗教があり、街の中では至る所で祈りを捧げている人達の光景が見られそこら中が寺院だらけです。

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 皆さんは日本で一番寺社の密度の高い場所というとどこを思い浮かべるでしょうか?

近畿方面も凄いですが、私が過去に訪れた中で一番かなと感じたのは新潟県の佐渡島です。(能が有名ですね) 過去に訪れ島中の寺社やら能舞台を色々とレンタルスクーターを足に見て回ったりしたりしたのですが多くて大変でした。でもバリ島はそんな密度の比ではありません。

綺麗な寺院があるなーと思ったら民家を数十メートル挟んだその先にもっと大きい別の寺院があったりもします。また民家でも屋外に寺院チックな建築物がたくさんあったりもするので境界の区別が付きにくく 特に田舎エリアは祭壇も大変豪華で庭にメル(多重塔)が複数あったりもして、村の通り全体が寺院に見えるような所もあります。正直、最初は圧巻すぎてなんなんだここは・・・。ってなりました。

何故にこんな事になっているのかとタクシードライバーに尋ねたら
家を建てる時もまずは祭壇を作るところから!なのだそうです。それがないと何も始まらないと。

バリ島内の仕事の約60%は観光業らしいです。
観光地故に物価が高く、一生懸命仕事をしないと生活する事がとても大変だと仰っていました。
そんな中でも宗教関連の費用捻出に惜しみがないってのがすごいですね。

 今回、特に狙った訳ではないのですが私が滞在した週はバリのお盆(ガルンガン)がありました。
(現地の方は基本的に祝日で仕事をしないので観光目的であれば旅程にお盆がぶつかるのはデメリットが多く注意が必要です)

ペンジョール

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縦の写真が何故か投稿できんかったので首を傾けてご覧ください

このような美しいペンジョールと呼ばれる竹の飾り物が各民家や寺院やらの入り口に立てかけられます。
そしてこれを目印にご先祖様(精霊)が帰ってくるらしいです。
私も日本のお盆やら水の子とかについて軽く説明したら、ものすごく似ているなと笑っていました。
インド仏教繋がりというか絆を感じました。

タクシーで走っていてとある村でお亡くなりになられた老婆の葬儀を見かけました。

とても背の高い神輿の張りぼてのようなものに故人の写真が貼られており、日本の葬儀ではまず見かけないど派手な赤系の色だったのでタクシードライバーの方にバリの葬儀は赤なのか?それとも故人の好きな色とかなのか?と質問したら「故人のカーストの色だ」と言われてハッとしました。

カースト制度の文化は今も根付いているようです。(ただしインドのヒンドゥ教のカースト制度のような厳しいものではないらしい) バリ・ヒンドゥー教総本山のブサキ寺院ではカースト毎に祈りを捧げる場所が区画が分かれていたりもします。最近の若い世代はあまり気にしていないようだが、年配者は口煩いよと苦笑いしながら言っていました。

街を散策すると時よりガムランのなんとも心地よい音色が聞こえてきます。
日本家屋でいう縁側のような場所で幼い子供がおじいちゃんと向かい合いながら一緒にガムランを演奏して指導を受けているような微笑ましいシーンにも遭遇しました。
私は音楽ファンでもあるので、本場のガムランやらケチャに長年思いを馳せていました。 中だと特にテクニカルなSemara Ratih(スマラ・ラティ)の演奏が大好きでCDも何枚か持っていたりします。

当然、旅のメインディッシュとしてウブドへバリ舞踏を観に行ったのですが、ほんと生涯ベストと言って良いようなライヴ体験でした。陶酔っ!陶酔っ・・・!って感じです。 バリ島のウブドへご旅行の際は是非、火曜日に宿泊を合わせSemara Ratihの「Split of Bali」を観て貰いたいと思います。

Semara Ratih の Spilit of Bali (バリ舞踏) f:id:sabawaku:20201010172938j:plain

タマンアユン寺院

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漫画ドラゴンボールの天下一武道会の舞台のモデルとなった場所らしいです (勿論ココでかめはめ波の練習をしました。この日は調子悪くて出なかったですが)

ウルワツ寺院のケチャ

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ガキの頃、SFCの聖剣伝説2をプレイした時からの憧れでしたね...

 急に現実っぽい話に戻りますがサーバーワークスでは現在、社員の管理に「カオナビ」を利用しています。

ここで目標を設定したり、評価の面談とかで利用したり、単純に自己紹介欄、社員へのアンケートとかでも利用されています。そこの自己紹介欄に「死ぬまでにやりたいこと」という項目があるのですが私は以下のように書いています。

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この野望は着々と進んでいると言えましょう。

 まぁ、土産話はこの辺にして。

皆さんは職場で夏休みをきちんと取得出来ているでしょうか?

昨今では「帰省疲れ」とか「帰省鬱」とか「帰省ブルー」だなんて言葉も見かけますし、約50%がストレスを感じるといったアンケート結果もあるようです。まぁ私の場合は違いますけどね(一応両親が見る可能性があるので傷つけないよう添えておきます)

勿論、年に数回家族で集まるような時間も大切だとは思いますが、それが逆に疲れてしまうような時間であればそんなものは夏休みではないと個人的に思っています。
少しガキっぽい表現になってしまいますが「そんな夏休み嫌だ!」って感じです。

私は何より自分自身がリフレッシュ出来て、更に欲を言えば休暇の後に何かしら新しい視点で物事を考えられるようになるような、そんな体験をする事が人生に於いてとても大切だと考えています。

なのでお盆休みと夏休みは完全に別物だと認識していますし、それは今後一生変えないつもりです。

しかし世間が平日なだけに、夏にお盆以外で1週間程度の夏休みを頂くというのは職場やら職種やら状況によってはなかなかハードルが高いというのも過去の職場で経験しているのでよくわかります。

前職では大規模なシステム運用系業務でなかなか属人化をゼロにするというのも厳しい状況でしたので引き継ぎ関連の対応に追われ休み前(移動前)から疲れきってしまうような事もありました。 

 実は今回も一部のお仕事(私がPMの案件)で少し不安を残した状態で9連休相当の夏休みを頂きました。

でも職場や職種が変わったからというのもありますが、引き継ぎ対応でドタバタするのような事はなく、以下のような事をやっただけです。ごく一般的な内容ですね。

  1. 課内やチームメンバーに事前に休みを周知(+Slackの個人ステータスで休みを予告)
  2. Slackの該当プロジェクトチャンネルで残タスクや不在中の対応について情報を残しておく
  3. 急ぎや緊急時で田村しかわからないような事があればすぐ連絡するよう伝達

詳しい内容までは書けないのですが、今回の状況でもし場所に縛られるような職場であったら残される人達への後ろめたさもあってこのタイミングにこの規模の休暇取得は難しかったかもしれません。

でもサーバーワークスはインターネットへ繋がる環境さえあればどこでも仕事出来てしまったりするので
仮に「この日はバリで仕事します!」と言っても「了解/お気をつけて/楽しんで/お土産楽しみにしてる」ぐらいな反応しか返ってきません。

なので今回は夏休みの真ん中あたりで、バリ観光の後に夜間ホテルで少しだけ仕事をする事にしました。
仕事といっても、おもむろにSlackやBacklogを開いて問題が起きていないか、困っているメンバーが居ないかを確認し、一部で指揮系統の対応をした程度です。(時間も2h程度) しかもお留守番をしてくれたメンバー達(しまむー、小林あ、全)が頑張ってくれたおかげで、私はほぼ眺めるだけで終わりましたし、安心してビンタンビールにありつく事が出来ました。

すこし特殊なケースだと思ったので人事(圭さん)にも相談しましたが、
勤怠の取り扱いとしてもその日は有給休暇ではなく出勤の扱いとなりました。(裁量労働の場合、2hの稼働でも1日働いた扱いになるってのがなんか凄いなと思いつつ...)

「せっかくの連休の間に仕事だなんて信じられない」とか「仕事の事を完全に忘れられるからこその休みだろう」という考え方もまぁわかります。むしろ私も前職ではそのような考え方を持っていた気がします。

でも別に今は自分のやっているサーバーワークス(クラウドインテグレーション部)での仕事は好きですし、
何よりMUA(Email)ではなくSlackなのでちょっと眺める事にはあまり抵抗を感じません。

社内間ではラフなやりとりを冗談混じりにやっていたりもするので単純に見ていて面白いようなシーンも結構多いですし、仕事以外で部活やら雑談系のチャンネルも多いのでプライベートでTwitter眺めているような感覚で社内Slackも使えているという点も大きいです。

社内のメンバーは個性豊かで色々なタイプの方がいますが、ちなみに私はプライベートと仕事の線引きは割とどうでも良いタイプの人間です。

一応、仕事の一環として当エントリーを書いていたりするのですが、書く内容なんてもっぱら朝起きて植物に水をやりながらとか、帰りの電車で外の景色を眺めながらとか、夜にジンを薄めて飲みながら...ふと思いついたりして忘れないうちに簡単にメモに残したりしている訳です。
(今回のテーマも帰りの飛行機の中でふと思いつき構想を練りました。ガルーダのA330-300はエコノミーでも快適で好きデス)

少しかっこよく言うと良い感じのリフを思いついたミュージシャンがテープに鼻歌で残す感じ?

勿論、サラリーマンの仕事は全て就業時間内にすべきだという考えも理解はするのですが、それが現実的ではない部類の仕事も少なからず存在します。

サーバーワークスは成果主義ですからアウトプットに対して評価をしてくれますし、私の場合は裁量労働制でもあるので、いつ働いていつ休もうと成果さえ出ていればある程度自由が効くので好きにやらせてもらっています。

なので逆にタスクが想定より早く終わった時とか、集中力が続かない時とか、単純に仕事が切りが良いとか空いた時とかには就業時間とか気にせずさっさと仕事をあがってジムに行ってウェイトトレーニングしていたりします。その方がパンプアップしますし、よく眠れて翌日のパフォーマンスも上がるので。

少なくとも仕事をしている素振りをしながら終業チャイムが鳴るのを待っているようなそんなくだらない時間を過ごした事はここに入社してからは一回も無い気がしますし、そこは本当に良かったと思っています。 (まぁうちのオフィスの場合、待っていてもチャイム自体が鳴らないですけど...)

・・・

 例えばですが、以下のような選択肢があったとしたら皆さんはどうでしょうか?

  1. 仕事から完全に開放されるけど4連休までしか取れない
  2. 休暇の間に少しリモートワークを挟む事で9連休(相当またはそれ以上)が取れる

私であったら断然、後者(2.)を選びます。 そうでないと自分のやりたい事=アジア圏の寺院巡りが現実的ではなくなるので。

ただ、職場によっては前者(1.)しか選択の余地がないようなケースも多々存在します。 そこを無理やり休んだとしても気持ち良く休暇期間を過ごせたり、気持ち良く復帰が出来たりというのは難しいのではなかろうかと思います。(時が全てを洗い流してくれるかもしれませんが...)

なのでそもそもとして後者(2.)のようなやり方が選択肢としてあり、また自分の裁量でコントロール出来るというのは人生の幅が広がりとても素晴らしい事だと旅先で感じました。

お陰様で今年も気持ちよく夏休みを頂けました。
Matur Suksma.