こんにちは!外部企業からサーバーワークスに出向しております、宮崎です。
今回は、サーバーワークスに来て特徴的だと感じた「Slackガイドライン」について、自分への念押しも兼ねて記載します。
自己紹介
私は新卒で金融系企業に入社し、現在社会人4年目になります。
出向元であるその企業では情シス部門で勤務しており、今般、人材教育の一環で、サーバーワークスに研修生として出向となりました。
サーバーワークスの「Slackガイドライン」
サーバーワークスでは、社内コミュニケーションツールとしてSlackを利用しています。このSlackに関して私が驚いたのは、利用のガイドラインが明確に設けられていることです。このSlackガイドラインは、Slackを利用する際に社員が心がけるべき、行動の方向性を示したものです。
私の出向元の会社では、コミュニケーションツールのガイドラインはありませんでしたので、非常に参考になるなと思い、今回紹介させていただきます。
また、大石社長による「Slackガイドラインを定める理由」の解説もサバワクに掲載されていますので、併せてご覧ください。
(1)情報はオープンに
私が特に重要だと感じているガイドラインの一つです。
Slackの公式ブログでは、Slackでのコミュニケーションについて「Slack は組織の風通しがよくなるように設計されています。そのため、基本的にコミュニケーションは可能な限りパブリックチャンネルで行うことをおすすめします。」と説明されています。
このコンセプトが、サーバーワークスの目指す企業文化と一致したのが、Slackの導入および今も利用が継続している理由です。
サーバーワークスのSlackでは、プロジェクト単位のチャンネル以外にも、情シスへの問合せチャンネル、同期のチャンネル、部活のチャンネル、雑談のチャンネル、果てには社長と話すチャンネルなど、数多のチャンネルが用意されています。
個人間のダイレクトメッセージは基本的に使用せず、これらのチャンネル内で会話することが原則とされており、「他人に見られてもよいコミュニケーション」が自ずと実現されています。これによって社内の風通しのよさが醸成されていると感じています。
(2)通知は受け手で制御
Slackはチャットツールのため、対面と比べて情報の即時性は劣ります。一方で、相手に伝えておきたいことをとりあえず発信しておく、ということができるのはメリットでもあります。
サーバーワークスでは、業務時間外のメンション投稿(相手を指定する投稿)は制限されていません。受け手側が、業務時間外の通知を受けるかどうかを自身で制御します。
これは、即時性の低いSlackというツールを柔軟に活用するための方針の一つだといえるでしょう。
(3)否定しない
私が特に重要だと感じている、もう一つのガイドラインです。
文字での否定は、口頭での否定よりキツい印象を与えます。最近「マルハラ」というワードも話題になりましたが、文字は相手の顔が見えない分、マイナスの表現はマイナスのイメージが増幅しやすいと思います。 Slackガイドラインでは、否定するのではなく代替案を提示することが推奨されています。
「否定されない」という前提でコミュニケーションできることにより、Slackでの心理的安全性が向上し、より活発なコミュニケーションが促進されていると感じます。
(4)叱責しない
「3.否定しない」とも共通する部分が多いですが、文字での叱責も、受け手にとってはかなりのインパクトがあります。対面であれば表情や口調を駆使することで受け手のショックを和らげることができますが、文字ではそれができない分、受け手は「相手が怒った」という事実にショックを受け、そのケアが難しくなります。 このためSlackガイドラインでは、Slackで叱責することがNGとされています。
(5)2回で伝わらなければ、f2fで
上記で述べてきたように、文字でのコミュニケーションは、本当に伝えたい内容を余すことなく伝えることは不可能です。お互いの認識相違により、Slack上で議論が紛糾することも容易に考えられます。そもそも、文字でのコミュニケーションは議論に向いていないのですね。 サーバーワークスでは、物理的な対面に限らず、Webミーティング用のツールが整備されています。Slackで2往復話して解決しなければ、顔を合わせて話しましょう、ということが推奨されています。
(6)オープンな発言ということを意識する
1~5のまとめのような話にはなりますが、常に誰かが見ていることを意識し、相手を思いやった発言をすることが大切です。 また、社外の方が閲覧する場合もあるため、社外秘情報の漏えい等が発生しないよう、注意が必要です。
まとめ
サーバーワークスはリモートワーク率が非常に高く、Slackが主なコミュニケーション手段として普及しています。 だからこそガイドラインもしっかり整備されているのだと思いますが、一方でリモートワークの少ない企業においても、文字でのコミュニケーションのガイドラインを整備する価値はあるのではないかと思います。
Slackに限らず、別のチャットツールや社内メールなど、どの企業でも文字でのコミュニケーションは少なからず発生します。 せっかく対面でのコミュニケーションがうまくいっていても、文字でのコミュニケーションで傷ついてしまう人がいたら、意味がありませんよね。 ガイドラインがあることは、一見すると行動を制限されているようにも思われますが、ガイドラインの存在によってほどよく牽制が効き、結果的に風通しの良い、思いやりのあるコミュニケーションが可能となるのだと思います。
私も出向期間が終わったら、このSlackガイドラインの存在を元の会社に共有し、社内のより気持ちの良いコミュニケーションの実現に貢献したいと思います。 読んでいただきありがとうございました。
宮崎 拓実(執筆記事の一覧)
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