こんにちは!24新卒としてサーバーワークスに入社しました加治屋です。
学生時代はITとは縁遠い分野を専攻しており、実のところ「サーバー?」「クラウド?」といったレベルからのスタートでした。しかも私は非常に怠惰な性格で、何か新しいことを始めても三日続けば万々歳なレベルの三日坊主です。
そんな私が、新卒1年目の研修期間を通して、気づけば4つのIT関連資格を取得(一部は試験合格)していました。
このブログでは、私のようなIT未経験で何から学習を始めれば良いか分からない方や、IT初心者向けの資格に興味がある方に向けて、私の1年間の「ゆるっと」した資格取得体験談と、その中で得られた学びについてお話ししたいと思います。
同期には入社1年でAWS認定資格をすべて取得した猛者もいますが、私はゆったり目のペースではありつつも着実に資格取得することができたと感じています。
この記事が、皆さんのIT学習の第一歩を踏み出すきっかけや、学習ロードマップの参考になれば幸いです。
1年間で取得した資格とスケジュール
私がこの1年間で挑戦したのは、以下の4つの資格(試験)です。
- AWS クラウドプラクティショナー
- LinuC レベル1 101試験
- AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト
- 基本情報技術者試験 科目A
サーバーワークスの2024年度新卒研修では、このうち「AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト」「LinuC レベル1 101試験」「基本情報技術者試験 科目A」の3つが必須取得目標となっていました。*1
具体的なスケジュールは以下の通りです。各資格、約1ヶ月の学習期間を設け、一つずつ集中して取り組みました。
資格名 | 勉強期間 | 受験時期 |
---|---|---|
AWS クラウドプラクティショナー | 5月初旬~6月初旬 (約1ヶ月) | 6月2週目 |
LinuC レベル1 101試験 | 8月中旬~9月中旬 (約1ヶ月) | 9月2週目 |
AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト | 10月下旬~11月下旬 (約1ヶ月) | 11月4週目 |
基本情報技術者試験 科目A | 1月下旬~2月下旬 (約1ヶ月) | 2月3週目 |
勉強時間は、基本的に最初の3週間は1日1時間を目安に、試験直前の1週間は1日2〜3時間ほど確保するようにしていました。
各資格の概要と私の学習体験記
1. AWS クラウドプラクティショナー
どんな試験?
AWSクラウドの基本的な概念、主要なサービス(EC2, S3, RDSなど)、セキュリティ、料金モデルといった、AWSの全体像を幅広く問う入門資格です。
「AWSって何ができるの?」を知るための最初のステップとして最適です。
使った教材・勉強法
- 書籍: 『いちばんやさしい新しいAWSの教本 人気講師が教えるDXを支えるクラウドコンピューティング 』近藤恭平 (著), 中村哲也 (著)
- オンライン模試: Udemyの問題集
得られた学び
- EC2やS3など、AWS主要サービスの概要を掴むことができました。
- Well-Architected フレームワークなどAWSの基本的な考え方も試験に出題されるため、理解が深まりました。
2. LinuC レベル1 101試験
どんな試験?
Linuxの基本的な操作やシステム管理に関する知識を問う試験です。コマンドラインでの操作、ファイル管理、ユーザー管理などが範囲に含まれます。サーバーエンジニアを目指す上での基礎固めとなる資格です。
使った教材・勉強法
- Web問題集: 『Ping-t』の最強WEB問題集(LinuC Level1 101)
得られた学び
- 最初は黒い画面(CUI)に文字がズラッと並ぶ光景に強い苦手意識があったのですが、LinuCの勉強を通して様々なコマンドを実際に試してみる中で、CUI操作への抵抗感が薄れ、むしろ便利さを実感できるようになりました。
- OSレイヤーというインフラエンジニアとしては後回しになりがちだが、使う機会も少なくない部分を学習できたことで業務に役立つ知識が身につきました。
3. AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイト
どんな試験?
AWSのサービスを使って、要件に応じたアーキテクチャを設計・構築・管理する能力を問う、より実践的な資格です。クラウドプラクティショナーよりも深い知識と、シナリオベースでの問題解決能力が求められます。
使った教材・勉強法
- Web問題集: 『Ping-t』の最強WEB問題集
- オンライン模試: Udemyの模擬試験・AWS公式の模擬試験(65問)
得られた学び
- AWS ソリューションアーキテクト - アソシエイトの試験問題を読み解くうちに、長く独特の言い回しが多用されるAWSの文章に少しなれることができ、業務の中でAWSのドキュメントを参照するときにも比較的スムーズに読めるようになりました。
- 単にそれぞれのサービスの理解だけでなく、それらを組み合わせてニーズに合わせて使うための知識を問われるため、AWSについてのより実践的な理解ができました。
4. 基本情報技術者試験 科目A
どんな試験?
ITに関する基礎知識を幅広く問う国家試験(の科目A)です。コンピュータ科学の基礎理論、ネットワーク、データベース、セキュリティ、開発技術、プロジェクトマネジメント、経営戦略など、非常に広範な知識が対象となります。
使った教材・勉強法
- 書籍: 『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』きたみりゅうじ (著)
- 動画教材: YouTubeチャンネル『【基本情報技術者試験YouTuber】すーさん』
- 過去問演習: 『基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)』
得られた学び
- この試験の勉強を通して、ITの様々な分野(ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、データベースなど)の基礎知識を体系的に学ぶことができました。
- 二進法や基礎理論などコンピューターサイエンスの基礎となる考え方も理解することができました。
- 直接的な業務にすぐ役立つというよりは、ITエンジニアとしての共通言語や幅広い知識のベースを身につける上で非常に有益な学習だったと思います。
おわりに
ITの世界は本当に広く深い知識の海であり、「何から手をつければいいんだろう?」と迷うときもあると思います。 そんな時、資格取得を一つの目標に設定するのは、学習を進める上でとても有効な方法だと思います。明確なゴールがあることでモチベーションを維持しやすく、合格した喜びはひとしおです。
今回ご紹介した4つの資格は、ITの基礎からクラウド、Linuxといった実務に近い領域まで、バランス良く学べる組み合わせだったと感じています。 本記事が、これからITの世界に足を踏み入れる皆さんのお役に立てれば幸いです。
私自身、まだまだ学び始めたばかりのひよっこですが、これからも資格試験をうまく活用しながら知識を深めていきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
*1:これは2024年度限定のカリキュラムで、来年度以降は変更になります
加治屋(執筆記事の一覧)
2024年度新卒入社
はなかっぱの納豆が好きです