はじめに
簡単に自己紹介をさせていただくと私は学生時代には専門学校ではUMLを中心としたウォーターフォール型の開発で設計資料の作成からロボット系の制御プログラミングを行ってました。 現在はエンタープライズ向けのカスタマーサクセスチームでガイドラインの作成や分析、ControltowerなどのIAMをメインで勉強させていただいております。 ロボットとクラウド、一見まったく違う世界のように思えるかもしれませんが、学ぶ姿勢や問題解決への向き合い方には驚くほど共通点がありました。
この記事では、学生時代の経験や入社後の研修を通じて感じたこと、そして現在の業務につながる学びを振り返ってみたいと思います。これから入社される方や新社会人の皆さんにとって、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
ちなみに私は、最初にAWSと聞いたとき、「Amazonの通販と関係あるのかな?」と思っていたほどで、クラウドは全くの未経験でした。それでもここまでやってこられたので、きっと大丈夫です。
学生時代に取り組んだロボットプログラミング
学生時代には、C++を使ってロボットの制御プログラミングを学びました。センサーの情報を元に動作を切り替える、といった仕組みを考える中で、論理的な思考力やトライアンドエラーの大切さを実感しました。
思い通りに動かず苦戦したことも多くありましたが、うまく動いたときの達成感はよかったです。設計から実装、検証まで一通り経験したことで、ものづくりの面白さと難しさを学ぶ貴重な時間だったと思います。

入社後の研修で得た学び
社会人になって最初の1年は、さまざまな研修や実習を通じて知識や考え方を深めていきました。
最初の3か月間は、ネットワーク、Linux、セキュリティ、データベース、Webアプリの仕組みなど、ITの基礎をチームで調べて発表する形式の研修でした。既に知っている内容もありましたが、誰かにわかりやすく説明するという経験は新鮮で、「伝えること」の難しさと面白さに気づくきっかけになりました。
その後は、AWSの基礎を学ぶSAAレベルの研修へ。AWSのサービスを実際に使って構成を組んでいく演習は、クラウドの面白さと奥深さを知ると同時に、つまずく場面も多く、自分で試行錯誤する力が鍛えられました。特に、セキュリティグループの設定ミスでうまくアクセスできなかったときの悔しさと、その原因を自力で突き止めたときの達成感はよく覚えています。
中盤以降は、OJT形式で複数の部署をローテーションしながら実務に近い経験を積みました。
- エンタープライズ向けのモダナイズチーム:レガシーシステムをクラウドに移行する支援に関わり、「既存を活かしながら刷新する」難しさと、クラウドの可能性の広がりを実感しました。
- 中途採用を担うチーム:多様な経歴を持つ方々と働く中で、「同じ課題でも捉え方が違う」ということに気づき、視野が広がる経験になりました。
- 自社サービスの開発部署:実際のコードを読んだりレビューに参加したりしながら、「実装の裏にある意図」や「設計の工夫」に触れることができ、現場の感覚を少しだけつかめた気がします。
そして最後は、研修の集大成として模擬案件に取り組みました。お客様からのヒアリングから始まり、構成の検討、AWS環境の構築、納品、発表までを一貫して行いました。
最初は「こんなにできるかな」と不安でしたが、仲間やメンターのサポートを受けながら一歩ずつ進めることで、無事に納品までたどり着けました。プレゼンを終えたときの安堵感と、小さな自信は、今でも心に残っています。
この経験を通して、「完成形のイメージを持って取り組むこと」の重要性を学びました。目的が明確になると、作業の方向性も定まり、判断も早くなります。この感覚は、現在の業務でも役立っています。
現在の業務とのつながりと気づき
現在は、AWSのエンタープライズ向けCSチームに所属し、お客様のクラウド活用を支援する業務を担当しています。
扱う技術やサービスの幅が広く、常に新しいことをキャッチアップする必要がありますが、研修で得た「学び方」や「調べ方」はその土台になっています。また、模擬案件での経験から、「ゴールを明確にして逆算する」という意識も自然と身についていて、業務を進めるうえでの支えになっています。
印象的なのは、実際の仕事ではプログラミングをしない場面も多くあるということ。技術を深く理解することはもちろん大切ですが、それをどうお客様の課題解決に結びつけるか、どう伝えるかといった部分も、同じくらい大事だと実感しています。
これから入社する人へのメッセージ
これから入社される方や、新しい環境でスタートを切る皆さんに伝えたいのは、「最初から何でもできなくて大丈夫」ということです。
私自身、入社当初はAWSの知識も業務のイメージもほとんど持っていませんでした。不安を感じることも多かったですが、振り返ってみると、わからないからこそ学びがあり、成長できたと感じています。
そして、繰り返しになりますが、エンジニア=ずっとコードを書いている人ではありません。お客様と対話し、課題を探り、それに対する技術的な答えを一緒に考えていく──そんな仕事のスタイルもあるんだと、私自身、入社して初めて知りました。
「コードが苦手」「人前で話すのが怖い」と感じている人も、それはあなただけではありません。むしろ、そう感じながらも挑戦してきた仲間がたくさんいる会社です。だから安心して、まずは一歩ずつ、自分のペースで進んでみてください。
ちなみに私は、「この図、すごく分かりやすかったです!」と誰かに言われた日には、それだけで一日分の元気が出る単純なタイプです。そんな小さな「嬉しい」を大事にしながら、これからも前に進んでいきたいと思っています。
もし、一緒に働く機会があればぜひあなたのお力をお貸しください! 同じ目標に向かって一緒に走っていきましょう!!
山田 龍之介(執筆記事の一覧)
2024年にサーバーワークスに入社しました。現在はエンタープライズ向けの部署でAWS環境の分析やIAM周りのお仕事をさせていただいております。 学生時代は組み込み系のソフトウェア開発の専門学校に在籍していました。