【先輩社員インタビュー#13】「作って終わり」ではなく、 「ソリューションとしてのプログラミング」を実現する|2023年入社の圡井さんに聞いてみた

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こんにちは!採用育成部でOJT中の結城です。

弊社の会社説明会の企画「先輩社員に聞いてみよう」のコーナーに登壇しているサーバーワークス社員の

説明会内ではお伝えしきれない、

「どんな経験をしてきて、サーバーワークスに入社をしたのか」

「新卒でサーバーワークスに入社して、どんなことをしているのか?」

そんな部分に焦点を当てながら紹介していく記事です。

今回は、入社2年目、カスタマーサクセス部の圡井さんにお話を伺いました。

Q.まずは学生時代のことについて教えてください。

ー どんなことについて学んでいたのですか?

高等専門学校で7年間、専門性の高い情報工学、プログラミングを中心にソフトウェア工学を学んでいました。その後は大学院へ進学し経済学と情報工学を組み合わせた学習を行い、人々の行動変化に関する研究を行っていました。

ー どんな学生でしたか?

ゲームが好きでした。その影響でゲームが作りたくてプログラミングを学び始めたのですが、高等専門学校在学中に参加したプログラミングコンテスト*1を通して、「自分が作って終わり」ではない、「何かの解決策になるようなソリューションのためのプログラミング」をとても楽しく感じました。

プログラミングコンテストもそうですが、授業外でも面白そうなことはいろいろ挑戦してみる学生だったと思います。

Q.就活はどのように進めていたのでしょうか。

ー 就活の軸は何でしたか?

自身のコアとなる技術を修得していろいろな業界のお客様と仕事がしたいと考えていました。先ほど少しお話ししたプログラミングコンテストへの参加を通して、社会問題などもITにつながるとを知ったことがきっかけです。

ー 特にどの業界を志望していましたか?

IT業界です。IT業界の中でも「この会社といえばこの技術!」というような専門性があり、さらに様々なところで活用できそうな技術であるか、という点を見ていました。それまではソフトウェアに多く触れていたので、プログラミングを使って問題解決がしたいと考えていました。

ー その中でなぜクラウド専業のサーバーワークスに入社を決めたのですか?

サーバーワークスに入社を決めた理由の1つ目は、AWS専業というところです。AWSは汎用性もあり「コアの技術を使っていろいろな業界のお客様と仕事をする」という軸と合っていると思いました。2つ目は、就活イベントの際に先輩社員からワクワクするようなお話をたくさん聞けたことです。様々な業界、課題に対していろいろな方法でアプローチできるAWSの幅の広さを生かし、業界を絞らず、幅広い事業を展開している点が魅力に感じました。また、社員同士のコミュニケーションがフランクで、雰囲気が良さそうだなと思っていました。

Q.1年目の研修について教えてください。

ー 1年目にはIT基礎研修がありますが、IT経験者としてどのように研修を進めていましたか?

IT基礎研修ではチームを組み、あるテーマについての発表するために様々なIT用語を調べながら進めていきます。私はIT経験者であったため、基本的な用語はすでに理解できていましたが、新卒オーガナイザーの方から、自分が答えを知っていてもそれをチームに教えないようにとお願いされていました。たしかに、自分ひとりであれこれやってしまうとチーム全体の学びにならないと思い、チームとして進む方向性がずれてしまわないよう調整する監督のような立ち位置で研修を進めていました。

ー その経験から学んだことはありますか?

明確な答えを教えないとはいえ頼ってもらえることは多かったので、その際は時間を取って疑問を解消していく時間を設けていました。しかし0から100まですべてを教えてしまっては相手の成長につながらないので、その辺のバランスをうまく取ることの大切さを学びました。さらに、教える側になることで、私自身が学んだことをアウトプットすることもでき、良い経験になりました。

IT基礎研修の様子

Q.現在の仕事内容について教えてください。

ー どのような部署に所属されているのですか?

カスタマーサクセス部 CS1課に所属しています。CS1課ではSRE業務を主に行っています。SREとはSite Reliability Engineeringの略で、お客様環境をゼロから設計、構築、運用までを行います。簡単に言うと、お客様のやりたいことを叶える課です。プログラミング技術をメインで扱う部署もありましたが、コードを書く人としてインフラを理解したかったということと、プログラミングをやっていたからこその視点でインフラの提案ができるようになりたいと考え、カスタマーサクセス部を希望しました。

ー その中でも圡井さんはどのような役割なのですか?

お客様のシステム環境を運用していく中で、定期的に実施しなければならない作業を10人ほどのチームで手分けして行っています。長くシステムを運用していると、新しい技術がどんどん出てくるので、それらを安全に間違いなくセットアップできるよう改善提案、改修作業を実施しています。例えばシステムを長く利用するとなると、ある製品のバージョンアップやサポートが終了することがあります。その影響で移動しなくてはならなくなったシステムの安全性という点で課題を抱えていました。システムを移動する際の更新を手順化し明確にすることで、システムにも人にも負荷がかからないようにすることで解決しました。

ー 圡井さんはそのような業務に加えて1年目の研修のトレーナーもされていたんですよね?

はい、OJTで私の課にきてくれた1年目の方のトレーナーとして研修のサポートをしていました。具体的には毎日夕方に会話する時間を設け、その日に出た疑問点や困ったことを聞いていました。その時間で一気に解決させるわけではなく、自身で解決したいのか、それともその時間で私に聞くか、という選択肢を与えていました。私自身が自分で解決したいタイプなので(笑)

ー トレーナーとして心がけていたことはありますか?

とにかく研修中に不安を感じさせないよう心がけていました。毎日会話する時間を設けていたのもそのためです。所属しているCS部では、ベテランの先輩と私のような若手がペアを組み2人体制でトレーナーをしているので、OJT中の方をサポートする環境が整っていたと思います。あとは、OJT中の方がタスクを引き受けすぎてしまわないよう、常にタスクを把握するようにしていました。

1日の流れはこのようになっています。

時間 内容
10:00 勤務開始・課の朝会
10:30 顧客A 構築準備
11:00 顧客A お客様との定例会
12:00 顧客A 定例会後のチームミーティング
13:00 お昼ご飯
14:00 顧客B お客様定例会
15:00 顧客B 運用タスク対応
16:00 顧客A 新規タスクの検証
18:00 課の夕会
18:30 作業やタスク整理
19:00 退勤

Q.サーバーワークスについて教えてください。

ー サーバーワークスの魅力はどんなところだと思いますか?

入社前は、説明会などで社員同士がフランクにお話しされていたのが魅力的に感じていました。それは入社後も変わらず雰囲気がいいと思います。みなさん面倒見がよく、忙しい中でもSlack*2の質問チャンネルで何か質問をすると反応してくれます。これは技術的な質問に限らず、いろいろな質問に答えてくれます。また1年目の新卒社員は、サバトークフレッシュ*3という制度でいろいろな先輩と会話する機会が設けられているのですが、その依頼はほとんど断られたことはありませんでした。さばトークフレッシュを利用して同じ趣味を持つ先輩を見つけることもできますし、自分のキャリア・本配属先を決めることもできました。

ー IT経験者としてサーバーワークスの魅力はどんなところだと思いますか?

その道のエキスパートの方がたくさんいることが魅力だと思います。そのような方々とお話しするのはとても面白いです。また、これまで自分がやってきた技術と合う人がいるのもいいところですね。

ー クラウド・インフラの魅力はなんですか?

私はこれまでプログラミングをやってきた分、開発者がコードを自由に書けるようにインフラ側で箱を作る方に回ってみたいという気持ちがありました。実際にそこがおもしろいところで魅力的だと思います。また、IaC*4を取り入れることでコードでインフラの設定を自動化できるます。今までは手動で設定、管理していたものをコードで管理、自動化できるとなると、複雑な設定のときに焦りや打ち間違いからのミスが少なくなります。IaCにより一貫性のある構築が可能になり、誰でも同じものが同じ手順で作ることができるようになるので、プログラミングを学んでいた身として面白いなと感じます。

ー サーバーワークスに入ってから学生時代にやっていたことが生きた経験はありますか?

もともとITの単語をあらかた知っていたため、入社後も話についていきやすかったです。特に、これからクラウドを利用するお客様に対し、クラウド特有の用語を一般的な技術用語に置き換えて話すことができるのでその点で勉強したことが生きていると感じます。あとはやはりプログラミングを学んでいたので、CLI*5、AWS SDK*6の扱いですね。例えば、すでにAWSを利用しているお客様からよりAWSネイティブにしたいというご要望があったときに、それを叶えることのできるコードをを利用してササっと書いたことがあります。お客様からの要望に応えることができて嬉しかったです。

ー コードを書く機会は結構あるのですか?

プログラミングをメインで行う部署に比べると少ないですが、カスタマーサクセス部としては、私は多い方だと思います。というのもCS1課の業務形態として、CSM*7やSREのようにお客様環境に一歩踏み込んで作業することが多いので、コードを書く機会も多くなります。例えば、AWSのストレージ内にあるファイルをzipファイルとしてまた別のストレージに移動させなければならないことがありました。そのファイルの移動はAWS上のサーバーでプログラムを動かす必要があったのでプログラムを書き、安全にファイルを移動させることができました。

ー 反対にサーバーワークスに入ってから伸びた部分はありますか?

まずは説明力です。お客様はクラウドではなくオンプレミスを利用されていることが多く、クラウドを知らない場合もあります。そのようなお客様に対して、単語を置き換えて話してみたり、お客様からの依頼の意図をきちんと汲み取り説明をする、ということを意識しています。それに付随してお客様の課題をしっかり理解するためのヒアリング力も伸びたと感じます。また、これまではプログラマーとして少人数で作業することが多かったのですが、現在はチームとして動いているのでマネジメント力も伸びてきたと思います。

ー これからの目標を教えてください。

社内で「この技術なら圡井さん!」と言われるようになりたいです。

Q.休日について教えてください。

ー 休日はどのように過ごしていますか?

お昼まで寝ることもあります(笑)他には、ボイスチャットをしながらゲームをしたり、お気に入りの喫茶店で読書をしたり勉強もします。

喫茶店でオムライスを食べながら読書

ー どんな本を読むのですか?

基本的に何でも読みます。最近はプログラマーの方が書かれた本を読みました。哲学的な本を読むこともありますし、小説を読むこともあります。

ー さらに勉強もしているんですね。

学んだことを業務時間内で技術ブログを書いてアウトプットする時間がなかなか作れないので、休みの日をアウトプットの時間にすることもあります。資格の勉強もします。

Q.最後に学生へメッセージをお願いします。

サーバーワークスだけでなく、企業にはIT経験者も未経験者もいろいろな人がいます。そのような中でみんなが同じ方向を向いて何かを成し遂げる、というところが面白いところだと思います。いろいろな人がいる中でも、皆さんが経験してきたことは皆さんだけの経験です。ぜひ自信を持ってください。皆さんの経験を生かせるところがきっとあります!

圡井さんありがとうございました!

※内容は取材時のものです。

*1:ある社会問題を解決するシステムを作り、アイディアと実現力を競うコンテスト。

*2: サーバーワークス及びグループ各社が利用する、標準の社内コミュニケーションツール。

*3: 新卒社員が自身の配属先の決定や、社内の人間関係構築のために先輩社員とコミュニケーションをとる制度。

*4:Infrastructure as Code。ITインフラをコードで構築・管理すること。

*5:Command Line Interface。コマンドを入力してコンピューターを操作すること。

*6:Software Development Kit。AWSのクラウドサービスを利用するためのソフトウェア開発キットのこと。

*7:カスタマーサクセスマネージャー。顧客の長期的な管理を行う。

結城 香凜 (記事一覧)

沖縄出身ですが、せっかちです