遡ること約1年前、社員が一堂に会したキックオフ会場に大石さんの大きな声が響き渡る。
「社員旅行、復活します!!!」
サーバーワークスでは2019年まで毎年社員旅行が行われていたものの、2020年は新型コロナウイルスの流行により中止。それから実施はされていなかった。
約5年ぶりの開催が決まった社員旅行について大石さんはこう続ける。
「みんなで同じところには行きません。」
お???
「プロデューサー方式を採用して、実施します!!!」
おおお?????
2024年、新しい形の社員旅行〈サバたび〉の始まりである____。
社員旅行復活への想い
……ということで、昨年(今年度)からサーバーワークスの社員旅行が復活しました!そもそもなぜサーバーワークスは社員旅行を実施してきたのでしょうか。
まず、社員同士が仲良くなることは仕事の生産性に繋がることが調査*1で分かっており、エンゲージメントが向上することははたらきやすさに寄与するとされています。
また、サーバーワークスは、「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンを掲げ、その実現のために「まずは自分たちが働きやすい会社であること」を重視しています。そして、その根幹は「選択肢があること(=自分ではたらく場所や時間を可能な限り選択できること)」だと考えています。
しかし、このような働き方は「一体感」や「熱量」という視点ではマイナスに働いてしまうこともあるはず。
いつも同じメンバーで顔を合わせながら仕事をするわけではないですし、物理的な距離の近さによって自然に生まれるエネルギーは期待できないともいえるでしょう。
そこで「はたらきやすさ」と「一体感・熱量」を両立させるために、「少なくとも年に2回は全員で集まり、コミュニケーションを活性化する機会を作ろう」と考え、これまではキックオフと社員旅行の2回、全員で顔を合わせる機会を設けてきたのです。
そして2019年、その年の社員旅行が実施された後から、例のごとく翌2020年の社員旅行に向けて計画は練られていました。
その時に発案されたのが「プロデューサー方式の社員旅行」です。
当時から社員数が増えるにつれ、次第に「仕事内容として部や課が全員いなくなるのが難しい」という業務の増加や、「そもそも全員で旅行をしても、全員と話せるわけではない」という非効率さなどの弊害も目立ち始めていました。
そんなわけで、業務への支障を低減しながら、「少なくとも年に2回は顔を合わせる機会をつくる」ことと、それを「より密度の濃い、意味のある機会にする」ことを狙いに、プロデューサー方式に変えていこうと計画されていたのです。
先述の通りコロナの影響でその計画は一度頓挫してしまったわけですが、大石さんの「個人も会社も両方 Happy になる集団でい続けたい」という想いのもと、この度社員旅行を復活させる運びとなりました。
プロデューサー方式?
復活した社員旅行には当社の名前を使って「サバたび」とキャッチーな名前が付けられました。
上記の背景を踏まえたうえで、プロデューサー方式で行う新生社員旅行〈サバたび〉は以下のようなスタイルで行われることになりました。
目的
仲良くなって、個人も幸せになり、お客様にも良いサービスを提供する(社員のコミュニケーション活性化によるエンゲージメント向上)
開催期間
2024年5月~2025年1月
おおまかなルール(このほか細かなルールあり)
社員旅行は全員で行くのではなく、プロデューサーが提案したいずれかのイベントに参加する方式とする。
プロデューサーは立候補制。何人手を挙げても構わない。
イベントの内容、コンセプトは(公序良俗に反しない限り)全てプロデューサーの提案にお任せする。
- 例えば、グルメツアーやウインタースポーツ、開発合宿やアイディアソンなども想定
必ずどれか1つのイベントには参加する
仮にどのイベントも満足できないのであれば、自身でプロデューサーとして手を挙げる。(オーナーシップ)
この方式によって集まったプロデューサーは30名。30種類の社員旅行が約9か月間で思い思いに開催されました。
サバたびの一部をご紹介
ここで実際に行われた旅行をいくつかご紹介します。
伊豆大島プラン
概要
離島への旅行が大好きな3人がプロデューサーとなり開催された伊豆大島満喫の旅!
旅程
0日目
夜行船に乗って東京から伊豆大島へ移動。
1日目
朝5時に伊豆大島へ到着。

動物園&カフェチームと三原山でのトレッキングチームに分かれて楽しみました。


夕方に宿へ移動し周辺を散策しつつ、夜はみんなでバーベキュー。
2日目
船の出発時間まで自由行動。
サイクリングしたり、カフェに行ったり、名物べっこう寿司を食べたり、景色を楽しんだり…
数名ずつに分かれて好きな場所へ足を運びます。
行きは夜行船でゆっくり来ましたが、帰りはジェット船で約1時間半で帰宅。
※今回私は参加者としてこのプランで旅行しました。
こちらの記事で詳しく書いたので、ご覧いただけるとうれしいです!
韓国プラン
概要
韓国といえばここ!の定番旅行ではなく、「実際の韓国人はどのように韓国を楽しんでいるのか?」が気になる方へ向けた韓国出身、20年住んでいたプロデューサーのソウル旅行プラン。
韓国といえば「飲食」の国。飲んで、食べる。これが韓国人の日常。とりあえず飲んで食べて、ちょいと観光するといったように、日本では体験できない韓国料理と文化を存分に楽しみました。
旅程
1日目
飛行機で日本から韓国へ移動
広蔵市場(カンジャンシジャン)での市場観光に始まり、東大門デザインプラザで韓国の感受性に触れ、南山タワーの登山まで。
山頂ではソウル全体の景色を一望しました!
夜はポチャ(屋台)街(鐘路3街 or 乙支路3街)にて、みんなでご飯を囲みました。

2日目
朝ご飯にスンデクッパを食べ、その後は明洞散歩。清渓川を散歩したり、朝鮮の王様が住んでた宮殿を見たり、お買い物をしたり…
お昼は「韓国に行ったら行くべきレストラン No.1(主催者の個人の意見だそうです)」の百済参鶏湯で参鶏湯(サムゲタン)を食べます。

韓国を全力謳歌したら、飛行機で帰国。ただいま日本!
Winter Sports企画
概要
スキー・スノーボード・温泉旅行を通して白銀の世界で非日常を味わいながらリフレッシュ!
みんなでわいわいしながらスキー・スノボを楽しんで、夜は温泉で疲れを癒し、懇親会で親睦を深めるプラン
旅程
1日目
新幹線で越後湯沢へ移動。レベルに応じてスキー、スノボを楽しみます。
夜は温泉と夕食を楽しみ、ナイター勢はさらに雪山を堪能!
2日目
あさイチから滑りたい人はまたまた滑走。ゆっくりしたい人はゆっくりします。
昼食を食べてよきところで切り上げ、最後は温泉で締め、みんなで帰宅。

※こちらの企画に参加した方がレポート記事を書いているので、こちらもぜひご覧ください! sabawaku.serverworks.co.jp
9割が満足と答えたサバたび
いかがでしょうか。行き先も、行き方も、楽しみ方も全部違う旅行だったと思います。
約9ヶ月にわたり行われたサバたびは、社員にアンケートを取った結果、コミュニケーション面・企画内容で9割、モチベーションアップの面で8割の方が満足したと回答しました。
また、サバたびを通して親交を深められたかどうかたずねたところ、89%の方が「新しい人間関係を構築できた」と回答しました。「これまでの関係性をさらに深められた」という方は56.8%でした。
これらの数字からは「仲良くなって、個人も幸せになり、お客様にも良いサービスを提供する」という目的を十分に果たすことができたと考えられます。
実際に「年次や部署を超えて様々な人と交流できた」「選択制、自由度の高い旅行で内容自体にも満足できた」「リフレッシュや今後のモチベーションアップにもつながった」など多くのポジティブな声も受けています。
この取り組みは、プロデューサーにも参加者にも、「選択肢があること」が大切にされています。
また、「こんな旅行を作りたい」「こんなプランで色んな人と楽しみたい、楽しませたい」というプロデューサーのオーナーシップが求められます。オーナーシップは当社がビジョンを実現するため定めている行動指針の一つ*2です。
さらに言えば、自分にフィットするイベントがなければ自分で手をあげる方式*3のため、当社が大切にしている考え方「批判するのではなく改善案を出す」「Disagree and Commit」を実践することにもなります。
旅行という形で楽しみながら、様々な形でサーバーワークスが大切にしていることが体現されている取り組みとなっています。
ポジティブなフィードバックが多くあった一方、もちろん課題も明確になりました。プロデューサーや運営・事務局の負担を軽くしながら、大石さんの想いでもある「個人も会社も両方Happyになる集団でい続けたい」を実現、継続していけるようにブラッシュアップし、より良いサバたびの形を目指してまいります。
*1:https://www.shastanelson.com/the-business-of-friendship
*2:オーナシップ「私は、目の前の課題の責任者です。目の前に課題ややるべきことがある場合、自分がその問題の原因の一部であることを理解しています。私は決して『それは私の仕事ではありません』と言いません。オーナーシップをもって、自分のために、会社のために、お客さまのために、その問題を解決します。」引用:https://www.serverworks.co.jp/recruit/important/
*3:旅行プランの募集期間が一次、二次と二回に分けられていました
2021年新卒入社