"ゼロからプロダクトを作るという貴重な経験ができる" サバラボ1st通過チームインタビュー

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こんにちは!鶴田です。
サーバーワークス社員の皆さんが新しいビジネス(事業/サービス/プロダクト)にチャレンジすることを応援する仕組みである「サバラボ」の運営委員をやらせていただいております。
サバラボって何?っていう方は是非、以下のブログ記事をお読みください。

sabawaku.serverworks.co.jp

さて、そんなサバラボに参加していただき、見事サバラボ1stを通過しサバラボ2ndにてアイデアの事業化に向けて洗練中のチームがいます。
今回はそんなメンバーにインタビューをしてきました!小倉 純也さんです!

今回のインタビュイーの小倉さん。”顔出しNG”のご要望をいただきましたので、ご本人からご指定のアイコンで隠させていただいています。

「どうしてサバラボに参加したのか?」
「実際にサバラボに参加して何か変化はあったか?」
「どんな人に参加してみてほしい?」

このような観点でたくさんのお話をしてきました。サバラボに参加しようと思っている方に少しでも参考になるような内容をお届けできればと思います。

いきなり脇道 ~小倉さんの知られざる秘密~

このようにインタビューしました!左側:小倉さん、右側:鶴田

ー 本日はよろしくお願いします!サバラボ1stに見事通過した小倉さんに、サバラボに参加していただいたきっかけや、実際にサバラボに参加してどうだったかなどいろいろとお話できればと思います。よろしくお願いします。

小倉:よろしくお願いします。

ー いきなり脇道に逸れてしまうのですが…小倉さんに関する興味深い噂をお聞きしたので、真偽を教えていただけませんか?

サーバーワークスの本業である「AWS」と、社内のコミュニケーションツールの基盤である「Slack」の導入は、小倉さんが発案者だった、というのは本当でしょうか?

小倉:多少脚色があるかもしれませんが…はい。

AWSは僕が以前、サーバーワークスに在籍していた時に見つけてきて、大石さん(=代表取締役社長、サバラボの審査員)に紹介しました。 当時、サーバー構築などはあまりタッチしていなくて、プログラムを書く方だったんですが、ちょうどEC2やS3がでてきて。「AWSの方がセットアップが楽そうみたいですよ、そんなに高くなさそうですよ」と大石さんへお話したのは私ですね。 そこから先は、大石さんや羽柴さんが、どう事業化できるかというのを考えていただいた感じですね。

そういう意味では、最初に見つけてきたのは…僕と言えなくもない笑

Slackは、僕が1回サーバーワークスと離れているタイミングで、自分の会社とか自分のチームで使っていたんですよ。Slackがベータ版の時(2013年頃)から、使っていたんですよね。当時も大石さんとも交流があって、年1回ぐらいで来てくれていたんですよね。 それで、大石さんが来られた時に「なんか最近良いのない?」っていうお話があったので、Slackを紹介しました。色々なツールを試した上でSlackに辿り着いたので、だいぶポジティブに大石さんに紹介したと思います。多分、それで大石さんは導入を進められたんじゃないかな。

ー 小倉さんのお陰で、今私たちはSlackを活用してスムーズに業務が出来ているんですね。ありがとうございます!

自分が作りたいものを作る

ー 情報をキャッチアップして会社にこういうことをやってみませんか?と提案する、というのは「サバラボ」と似ているところがあるなと感じたのですが、過去のサバラボはどの様な思いでご覧になっていましたか?

小倉:どちらかというと、プロダクトよりもビジネスアイデアが先行している企画が多いな、っていうのは見ていて思っていました。潜在的にこういうお客さんがいて、そこに向けてこういうのを売っていこう!というアプローチをする人が多いなと。ニーズから主導するチームが多いかなと感じました。 セオリーとして「ニーズありき」の方が素直だとは思います。でも、僕はどちらかというと作りたいものがあってから作る、という考えなんですよね。そういう意味では過去のサバラボチームとは違うかもしれないですね。良い悪いは別で、僕とやり方違うのでそこは興味深いなとは思っていました。

ー なるほど。マーケットインかプロダクトアウトか、という事ですね。

小倉:そうですね。僕は作りたいと思わないと、気持ちが乗らないんですよね。困っているお客さんに届けられれば手段やプロダクトは何でも良い、というのも一つの考え方かなと。

サバラボに参加しようと思ったきっかけ

ー 今回、サバラボにエントリーしていただいたきっかけを教えていただけますか?

小倉: 意外とプロダクトアウトのアイデアでアプローチをする人が少ないな、と見ていて感じました。なので、エンジニア自身が作りたいアプケーションやサービスを作ってエントリーする、というパターンをやってみたいなと思ったのが発端ですね。

ー こういうやり方もあるのでは?というのを提案していただいたんですね。

小倉: 運営委員の人はなんかやりづらいだろうなと思うんですけど…笑

ー いえいえ、そんなことは無いですよ笑 サバラボに参加されようと思われたのは、いつぐらいからですか?

小倉: 第5回サバラボのスケジュールが出た段階で、無理がなければエントリーしようかなとは思っていましたね。

ー サバラボ用のアイデアは、エントリー前から何か考えられていたのですか?

小倉:アイデアは常にストックしてあるんですよ。その中で、サバラボで受けそうなやつを、チョイスしたという感じです。

ー なるほど、それがバッチリはまったという事ですね! 最終プレゼンでも、どんなサービスなのかイメージが湧きました。エンジニアだけでなく幅広い人が日常的に困っている事に対してのアプローチだったので、ストックされているアイデアの質の高さがすごい、と感じました。 ※詳しくはリリースをお楽しみにしてください!

1人だからこそ出来た進め方だった

ー 今回、サバラボにお1人で参加していただきましたが、どんな形で進められていたのでしょうか?

小倉:プロトタイプは最後の3日ぐらいで作ったんですよね。

ー え?!そうだったんですね!

小倉:プレゼンのスライドは最後の日に作ったんですよ。

ー す、すごい!

小倉:一人だからこそ、のやり方かもしれませんね。 ずっと頭の中で考えていて…とにかく、もうずっと考えてたんですよね。 エントリーしようと思った時には、いくつかのアイデアと、それに対するソリューションが2つ3つあったんです。プロトタイプやスライドを作り始めてしまうと後でこっちの方が良かったな、ってなった時に面倒くさいので、ギリギリまでどれがいいかなっていうのをずっと悩んでました。 最終的にこれならいけそうだ、きっと大石さんもこのアイデアなら見逃したくはなくなるだろう!…という未来が見えたので最後の週でガーッと仕上げたっていう感じです。笑

ー アイデアを精査するために、かなりの時間を割かれていたという事ですね。

小倉:そうですね、もうずっと考えてました。

ー 歴代のサバラボの中でも、一人で参加されるっていうのは、いらっしゃらないんじゃなかったかなと思うんですけれども、一人で進める上で苦労された事があれば教えてください。

小倉:一人で参加して苦労したところ/良かったところ、これはどっちも同じ答えなんですが…ギリギリまで決めるのを伸ばせる笑

例えば、ギリギリ最後の1週間まで、三つのアイデアを均等に検討してみようっていうのも別にできます。 でも、複数メンバーいると、どれが本命かを早い段階で決めないといけない。もしギリギリのタイミングで別なアイデアを選びたい時には、チーム内で相談しないといけない。それが一人で決められる、っていうのはメリットですね。 逆に言うと、自分で決めなきゃいけない。多数決とかできないし、視点も一つになってしまう。自分で決められるけど自分で決めなきゃいけないのは苦労する点かもしれませんね。それが負担じゃない人だったら、一人でやるメリットが大きいのかもしれない。

デメリットで言うと、自分の思いもよらないアイデアとか、他のメンバーから出てくるみたいなのはどうしてもなくなってしまいますね。

ー 今回のサバラボ用のアイデアは、迷われませんでしたか?

小倉:最初から有望そうなアイデアがありました。 ただ、そのアイデアに対して二つのアプローチがあって悩んでいましたね。一つは、完成形はイメージしにくいけどビジネスとして横展開しやすい。もう一つは、完成形はイメージしやすいけどビジネスとして横展開しにくい。サバラボ2ndの事を考えると、ビジネス化のハードルが高くなるだろうなと思い、横展開しやすい方を採用しました。

サバラボに参加して感じた事

ー実際にサバラボに参加してみて、何か感じられた事はありますか?

小倉:作り手が作りたいサービスが必ずしもビジネスとして成功しない、というのはよくあるというのは分かっていますけれど…サバラボは「作り手の想い」と「ビジネス化」のバランスが難しいなと改めて感じました。

審査する側は、ビジネスとしての伸びしろを考えられると思います。でも、その観点だけが強くなってしまうとエントリー自体が少なくなってしまう可能性もある。そこら辺の感覚が、参加者/審査員/運営側も答えが出しづらい…難しいなと感じました。

ゼロからプロダクトを作る経験ができる

ー どんな方にサバラボの参加をオススメしますか?

小倉:そうですね。自分と似たようなプログラマーの方ですかね。社内の業務としてプログラマーをやってると、プロダクトをゼロから作る機会ってほとんどないんですよ。 プロダクト作りの中でしか経験できない事があると思います。サバラボは業務の一環として取り組むチャンスが得られますし、ゼロからプログラマーとして何か作りたい人にはエントリーをお勧めします。

特に技術選定が面白くできると思うんですよね。社内の業務やお客さんからのお仕事は「このアプリ使って作って」、「この言語で作って」とか「AWSで」「Googleで」とか指定される事が多いと思うんですが、それをゼロベースで自分で判断する経験とか、それまでの失敗が生きるので、どのプログラム言語でもいいよって言われた時に何を基準に自分で選んでサーバーのプロトタイプを作るかっていうのも、すごい経験として、技術スキルとしても伸びるところだと思って、そういう機会としていいですね。

ー ありがとうございます!最後に、サバラボにこれから参加しようと思っている方々にメッセージをお願いできますか?

小倉:そうですね。ぜひ、年次とか経験の浅い人にエントリーしてもらいたいな、と思います。サバラボという取り組みに関わる全員のためになる、というか底上げにもなると思います。「新規事業とかとてもできない~」と思ってるぐらいの人にこそ、ぜひ手を挙げてもらいたいなと思います。 きっと運営委員の方も手厚くサポートしてくれると思いますし…笑

ー はい、ガンバリマス!笑

終わりに

いかがでしたか?
ニーズありきではなく、作りたいものを作ってみる、という取組み方がとても興味深く感じました。 ぜひ年次の浅い人にも、サバラボに参加していただいて、ゼロからプロダクトを作るという貴重な経験をしていただきたいなと思います!

第5回サバラボ開催後、審査員の大石さんと運営委員メンバーで「サバラボとは何か?」を改めて議論する事ができました。小倉さんを始め、第5回サバラボにエントリーしていただいた方々、サバラボについてより深く考えるキッカケを皆さんからいただきました。ありがとうございます!

今後のサバラボにも是非ご期待ください!

最後に、サバラボ1st運営委員と一緒に一枚とってもらいました!

鶴田 貴之(執筆記事の一覧)

コーポレートエンジニアリング部 コーポレートエンジニアリング課

2023年8月に中途入社。