こんにちは。広報のたがみです。
今回は「リモート de ○○に!暮らそう」シリーズ:通称「リモクラ」をお送りします!
サーバーワークスには、社員一人一人に適した働き方を実現し、生産性を高めることでお客様への提供価値を最大化することを目的とした「クラウドワークスタイル」という制度が存在します。
弊社は東京・大阪・福岡・仙台にオフィスを構えていますが、この制度によって各オフィスから遠く離れた場所に住んでいる方もリモートワークを選択し、働くことができています。
※クラウドワークスタイルについては弊社採用サイトでも詳しく書かれていますので、気になる方はご覧ください。 www.serverworks.co.jp
「リモクラ」はそんなサーバーワークスだからできるシリーズ記事です。「リモクラ」を通じて様々な地域に暮らすメンバーとお話ししながら、その地域の良いところを聞いて日本の知られざる魅力を発見するとともに、読んでくださっているみなさんのリモートワークに対するイメージを広げていければと思っています!
今回お話を伺ったのは、地元千葉県から群馬県桐生市に移住した、アプリケーションサービス部の田斉さんです!
- タイミングが重なり実現した地方への移住
- 出てき始めた IT ×地域活動の機運
- 人が人を呼び、どんどん広がるコミュニティの輪
- コミュニケーションは活性化させて終わりではない
- サーバーワークスの働き方に対する柔軟な考え方
- ゆったりと、余白のある生活
- あとがき
タイミングが重なり実現した地方への移住
ー 桐生へ移住したきっかけについて教えてください。
ひとことで言うと、「たまたま妻の家族の空き家が桐生にあったから」です。
たまたま、とは言いますが、私自身はもともと地方へ移住したいと思っていたので、渡りに船でした。
というのも、話はサーバーワークスに入社するよりも前、学生時代にさかのぼります。
地方での生活を経験する機会があり、そこで「大学を卒業しても地域の活動にかかわりたいな」と思うようになりました。
そんな未来を見据えて、「せっかくなら自分が面白いと思うことと掛け合わせてかかわっていきたい」と考え、思いついたのが「IT × 地域活動」でした。
ですがこれまでは自分が生活の中で「こんな時に IT が活用できていれば…」と思う側、つまりは IT 未経験だったので、プログラミングスクールに通いながらの就職活動を経て、最終的にサーバーワークスで働くことになった経緯があります。
私が入社してからしばらくは会社の上場前後で忙しくばたばたしていましたが、それが落ち着いてきた頃、もともと興味があった地域での活動にも改めて力を注いでいこうかと思い始めていたんです。
そのタイミングでなんとコロナウイルス感染症が大流行し、オフィス勤務だったところからフルリモート勤務へ、そして現在のクラウドワークスタイルへと会社の働き方が変わっていきました。
そんな時にお義父さん(妻の父)から「桐生に空き家があるんだけど住まないか?」という話をいただいて、タイミングが本当によかったですね。
出てき始めた IT ×地域活動の機運
ー 桐生に住み始めて気づいたことを教えてください。
地域の特色を強めるために IT を生かす機運が増えてきていると気づきました。
群馬県全体が知事の元、デジタル人材の教育進行に力を入れているのですが、桐生市運営の小中高生向けの IT 教育施設もこの度できました。ITに直結するかはわからないのですが、R高校 というドワンゴが運営する新しい形態の高校のキャンパスも誘致していたりします。
また、上場会社の両毛システムズさんをはじめ、パンのサブスクを手がけている全国区のベンチャー企業、千葉ロッテの事業本部長をつとめた人が手がけるスポーツの IT 化を掲げる企業、地域に役立つ IT サービスを着々とリリースしている新進気鋭の開発会社などなど……桐生市内だけでもエンジニアリングの会社が多くあるんです。
加えて、桐生市には群馬大学の工学部があるので、割とプログラミングができる学生さんもいらっしゃる。エンジニア仲間を増やしたりお互いに切磋琢磨したりということには最初は強く期待していなかったのですが、そういった交流の輪は大きくしていく活動もしたいですし、IT ×地域でプロボノもしていきたいと最近は思いますね。
▽桐生市は割と全国に先駆けてライドシェアを始めており、そのためのITアプリは簡素ながらなかなか使い勝手が良いのだそう。 www3.nhk.or.jp
人が人を呼び、どんどん広がるコミュニティの輪
他には、人好き、世話好きの人が多い地域柄だと感じます。正直、20年近く住んでいた地元よりも溶け込めている感触がありますね。
桐生って「首根っこはつかまないけど、ややかまってくれる人」が多いんです。そういう人へコミュニケーションを取りに行くと、さらなる繋がりを仲介してくれるんですよ。
移住前に下見として桐生を訪れた際にガイドしてくれた方をはじめとし、移住してからはお店の開拓好きな妻がSNSで地域のイベントや個人店のアカウントをフォローして、仕事のお手伝いやイベントへの参加をしていて、そこでつながりが生まれました。
桐生は何かとイベント好きな地域で、大小さまざまなイベントをしょっちゅうやっているんですよね。なので自然と街へ繰り出す機会も増えます。自ら情報を取りに行けば、どんどん輪が広がっていく場所だと思います。
気づいたことの話にちなむと、「在宅勤務+車移動」の生活では意識しないと恐ろしく運動不足になると気づき、対策としてヨガやジャイロトニックに通うようになりました。
これも人とのつながりの中で紹介してもらったアクティビティですね。

コミュニケーションは活性化させて終わりではない
ー 車運動で運動不足になりがち、というのは地方ならではの大変なことだなと感じたのですが、その他地方関係なくリモートワークで大変だと感じることはありますか?
そうですね…よくリモートワークだとオンオフの切り替えが難しいなんて話を聞きますが、私、リモートワークとか関係なく、普段からあまり切り替えは得意ではなくて……バリバリ仕事している時は四六時中仕事や新しい技術のことを考えちゃいます。
なので、バリバリ考えるときは考えて、どこかでしっかり長期間休むようにしています!
長期休む時のコツは、設定したお休み期間に近づいてきたら「そろそろ収束していくか……」と、休みに残タスクやエスカレーションが発生しないようにコントロールして、スッキリした状態で休むことです。そうすると、休み明けも何も引きずっているものが無いので、スロースタートで無理なく切り替えられます。パソコンを全く見ないデトックス期間から、IT中毒へと戻っていく感じですね(笑)
あとはよくコミュニケーション面での課題も挙がることがあると思うのですが、私の場合は幸いなことに、リモート・出社がハイブリッドでたまに出社するのが当たり前の時期にだいぶ交友を築けていました。
「この話で困った時はこの人に声をかければいい」という脳内の index ができた後に完全リモートに切り替わったので、私個人に限って言えば困りごとは正直ないんですよね。
ただ、コロナ禍以降に入社された方は大変なんじゃないかなと思います。
もちろん社内でコミュニケーション活性化のきっかけとなるイベントはたくさんあるんですが、やっぱりそこから一人一人がネットワークを広げていくっていうのはなかなか難しいことなんじゃないかなと…。きっかけづくりから、実際に輪を広げていける機会が作れるともっと良いなあと思うことはありますね……考えものです。
サーバーワークスの働き方に対する柔軟な考え方
サーバーワークスではコロナウイルスが流行していた2020~2021年の時期はフルリモート勤務となっていましたが、その後流行の落ち着きとともに働き方に見直しがあり、冒頭も記載した「クラウドワークスタイル制度」が導入されました。
2020年頃のフルリモート期以前からも社内にリモートワークの制度はあり、実施している人もいましたが、基本的にはオフィス勤務前提の働き方でした。 田斉さんは2016年に新卒で入社され、これまで様々に形を変えてきたサーバーワークスの働き方遍歴を目の当たりにされてきた方の一人だったため、 これまでのサーバーワークスでの働き方についても伺いました。
入社当時は基本出社のスタンスでリモートワークの平均的な利用具合は正直把握していないですが、週1日くらいコンスタントに在宅勤務をしていた方はざらにいた印象ですし、ライフスタイルを鑑みてほぼ在宅メインの方も当時からいらっしゃいましたね。
今との細かな違いは在宅勤務をする上では前日以前の上長承認が原則必要であったくらいで、「生産性を保てる・向上できるのであれば働き方は社員に委ねる」というスタンスは今も昔も不変だと思います。
ですが当時からも悪天等では上長側から「各自判断で事前申請せずとも在宅に切り替えてよい」ような触れ込みはしていたので、だいぶ柔軟な制度運用だったと感じています。
2020年の原則フルリモート勤務の時期からはリモートワーク手当(現在はワークスタイル手当となっています)も支給されるようになり、毎年自宅環境の設備投資をするようになりました。
最近だと昨年度はリラックス環境の整備のために Yogibo を買ったりしましたが、今年度もスタンディングデスクの整備に使いたいなと思います。
今使っている EIZO のディスプレイは使い始めて長いのでそろそろ寿命来てもおかしくないですし、椅子も KEILHAUER というところのこだわりの椅子を使っていてそちらも4~5年後には買い替えるでしょうから、そういうもののために積み立てておかなくてはいけないですね。
気分転換のためにコワーキングスペースを定期契約してもいいなとも改めて思いました!
ゆったりと、余白のある生活
ー 最後に桐生の話に戻りますが、お気に入りの場所やおすすめしたいスポットについて教えてください!
地方移住の話としては月並みかもしれませんが、自然が豊かで好きでですね。
自宅から歩いて3~4分くらいの距離に渡良瀬川の河川敷があって、天気が良く時間に余裕をもって起きれた時や夕方の気分転換の際には、そこへよく散歩にいきます。
三方山ですが、遠くに山があるように感じて、開けているのが良いです。
空をさえぎるものがなく、広くてスペースにもゆとりがあるので、秋はよく椅子を並べてお菓子を食べながらお月見をします。
庭も整備したのですが、野鳥がたまに飛んでくるようになりデスクワークからは囀りもしばし聞こえるようになったので働く環境もよくなったかもしれません。


車で40~50分くらいのところには抜群のキャンプロケーションもあるので気分転換はしやすくなったかもしれません。


ー 休日は今お話しされていたように外でゆったり過ごされているんですか?
定型的な過ごし方はあまりなく、まちまちですが、最初の方でも話したようなイベントへ足を運んだり、前橋や足利など遠方へ買い物に行ったり、時には家で積読を消化したり、庭仕事にいそしんだりしてますね。
ただ、最近は積読がうずたかくたまっていたり、落ち着いて考えたいテーマもいくつかあったりするので、今年に関しては毎週定期的にゆったり落ち着けそうなカフェに行って、読書をたしなむことを習慣化しようかな…なんてことは考えています。
↑ 様々な魅力スポットの写真を頂いたので、ご紹介します!
左上から「春の水沼駅」「老若男女が踊り狂う桐生祭り」「吹き抜ける風が気持ちいい古民家カフェからの眺め」「群馬県の郷土料理おっ切りこみ」「東京の名店も顔負けの絶品カレー」
あとがき
今回は地元を離れ、移住という形で地方に住んでいる田斉さんにお話を伺いました。
桐生の魅力に加え、リモートワークに関する課題や、リモートワークをはじめとしたサーバーワークスの働き方についての考え方のお話など、色んなお話を聞くことができました。
「桐生の人は人好き、世話好き」という話が出てきましたが、私も以前一度桐生で人々と接した際、ほかの地域とはまた違う、桐生でしか感じられない優しさやあたたかさのように感じ、なんとも不思議な、忘れられない経験となっています。なぜこのような人たちが集まるのか、集まっていると感じるのか、考えているのですがまだ謎です……行く場所行く場所でする会話や作られているものから、その人たちの持っているストーリーや携わっていることへの熱量が感じられ、とても楽しい街でした。
人が優しく、かまってくれるとはいえ、待っていては何も起きず、コミュニティを広げていくにも自ら動いていくことが肝要だというのは、会社のコミュニケーションの課題でも出てきた「イベントなどで生まれたきっかけを活用し、人のつながりを広げていく」という話にもつながると感じました。
広報としても、きっかけからさらに人のつながりが生まれていけるような施策を考えていきたいところです!
また次回ご紹介する街もお楽しみに!