こんにちは!
大阪オフィス所属、24卒の濱田です。
(大阪オフィスについてはこちらの記事もご参照ください)
この春に哲学研究で博士号を取得した後、サーバーワークスに入社しました。
幸いにも、フラットにコミュニケーションできる、こころやさしい同期に囲まれ、楽しく研修をすすめております。
さて、先日開催されたAWS Summitに参加してきましたので、そのレポート記事になります。
内容としては、「めちゃくちゃ人見知りのIT未経験新卒の人も、最初はびっくりするかもしれないし、いじけた気持ちになるかもしれないけど、AWS Summitに行く意義はあるよ」「こういうふうに参加すると、人見知りでIT初心者でも楽しめるよ」ということをお伝えします。
まず「AWS Summitのファーストインプレッション」、まず「AWS Summitを楽しむためのアドバイス」、最後に「AWS Summitに行く意義」という順番でいきます。
- 人見知りIT初心者によるAWS Summitのファーストインプレッション
- アドバイス①——AWS主催のセッションを聞こう
- アドバイス②——セッションの内容について質問しに行こう
- アドバイス③——オフラインでしかできない経験をしよう
- まとめ。人見知りで文系新卒でも行く意義はある
人見知りIT初心者によるAWS Summitのファーストインプレッション
海浜幕張駅を下車して、幕張メッセへの長い道中、大きな看板を発見しました!
AWS Summitの規模の大きさを感じますね。いったいどんなイベントなんでしょうか?
ようやく会場入りです! 受付を済ませたら、展示場に入ってみましょう!
えっ!!!!!!!!
人が多すぎる!!!!!!!!!!!!
……
………………
………………………………
何処に行けばいい?
何をすればいい?
この無数の人たちのなかで
俺に何ができる?
………………………………
………………
……
…… そうだよね……
この世界にはすでにAWSに詳しいひとたちがたくさんいて……
ここはそういう人たちが集まる場所で……
そういう人たちがお祭りみたいに盛り上がる場所で……
だから、俺の居場所はここにはなくて……
おれは営業の相手でもないし、企業の顔でもないし、AWSの仲間でもない……
もうダメだ……帰ろう……
アドバイス①——AWS主催のセッションを聞こう
しばらく、幕張メッセのトイレにつながる暗い通路みたいなところでじっとしながら、BLEACHのポエムみたいになってしまいました。
いじけていても仕方ありません。同期に助けを求めます。
そうですよね。いきなり企業の営業担当者とペラペラ話すことなんて、どうせできやしません。
この手のサミットではスピーチやセッションといったコンテンツから入ればいいんだ、という学びがあります。
セッションに行きましょう
セッションのいいところは、座って話を聞いているだけで居場所ができる、というところです。セッションにはたくさんの選択肢がありますが、個人的にはおすすめの選び方があります。
AWS主催のセッションを聞いてみよう
セッションと言っても、AWSが主催するセッションと、AWSを利用する企業が主催するセッションの2種類があります。
AWS主催のセッションは、「これからAWSを使いたい企業担当者向け」に語られている印象がありました。例えば、「なんだかAIってすごそう」と思っているくらいの素人も、聴衆として設定されている感じです。
私のようなITの初心者であっても、かなり内容を理解できるよう、段階的に理解を進めていけるような語り口を採用しているなあ、と思います。
「初心者向け」のセッションを聞いてみよう
サミットのセッションでは、初心者向け・中級者向け・上級者向けといった、発表のレベルの設定が公示されています。
私は初心者向けのセッションを聞きましたが、どれも本当に初心者でも理解できるようなレベル感で話してくださっていました。初心者の方でもかなり内容を楽しめると思います。
ただし、クラウドプラクティショナーレベルの内容を前提として理解していると、より一層セッションの内容が楽しめるだろうなという気はしました。基本的なAWSのサービス名がセッション内でしばしば口にされるからです。
余談
ちなみに、資格の取得者は特別な認定者ラウンジで電源付きのテーブルを使うことができます。タイミングが良ければ、かわいい認定者ステッカーや、おいしいバタークッキーなどももらえます!
サミットに行かれる方は、その前までに何らかの資格を取っておくと、より一層サミットを楽しめるかもしれませんよ。
同じテーマのものを連続で聞いてみよう
様々なテーマをつまみ食いするのも楽しいですが、同じテーマのものを連続で聞くことも、学習効果が高いように思います。
私は生成AIの活用に関するのセッションを3つ聞きに行きました。
そうすることで、3つのセッションでともに強調されていること、あるいは3つのセッションで微妙に強調点が違うところを定点観測的に検出することができます。
特に土地勘のない分野とのファーストコンタクトとなるような場合、このような聞き方をすれば、頭の中に分野のイメージが立ち上がり、本質的な課題がどこにあるのか、ということがわかってきます。
今回私が聞いた3つのセッションでは、「生成AIに何もかも解決してもらうことはできない。生成AIに何をさせたいかを、しっかりと人間が企画することが大事」ということを共通して強調しておられました。生成AIの興味深い点は、その知能そのものだけではなく、「人間自身の知能に、あらためて思考を強いる」点にもあるのですね。
アドバイス②——セッションの内容について質問しに行こう
これもAWSが提供しているサミットのセッションを聞きに行くことの一つのメリットだと思います。 セッション終了後30分間、登壇者が「Ask the Speaker」というコーナーに駐在してくださるので、そこに行けば、登壇者と実際にお話することができます。
せっかくですので、話を聞いて分からなかったポイントやさらに気になったポイントを持っていて、深掘りしてみましょう!
人見知りの私が人としゃべることが難しい理由の一つとして、「何を話したらいいかわからない」というものがあります。
しかし、一旦話を聞いた後だと、すでに前提は共有しているし、話すことも明確にあるので、かなり話しやすくなります。
実際に担当者の方とface-to-faceで話してみることで、担当者がそのサービスにかけている熱意や想いが伝わってくるような気がします。せっかく現地参加をするのですから、こういった機会を利用して、実感を伴った学びを持って帰りたいものです。
なお、運が良ければ、そのサービスについて興味を持っている顧客とAWSさんとの商談や、名刺交換を目にすることもあるかもしれません。ビジネスってこうやってはじまるんだなあ、という現場を目にすると、仕事のイメージがかなりつきやすくなりますね。
アドバイス③——オフラインでしかできない経験をしよう
先ほどの話に通じますが、やはりわざわざ現地参加しているわけですから、オフラインでしかできない経験がしたいです。
人と話してみよう
「Ask the Speaker」がそうであるように、話すきっかけは仕組みとして提供されていることもあります。 こういう機会を利用して、なんとか人と話すきっかけを見出しましょう。 「サービス」画面の上で見ているだけでは伝わらないような、「人」の熱意の部分にふれることができます。
Snowball Edgeを持ち上げよう
SnowballやOutpostsいったAWSが提供しているハードウェアを含むサービスが展示されていました。 普段アイコンや試験問題だけで概念的に理解しているサービスを、実際にこの目でみて触れることができるのは非常に大きな喜びでした。 AWSサービスを「物理的」に体験させてくれるブースがあれば、ぜひのぞいてみましょう!
雲の上のクラウドとはいっても、やはり最終的には物理的なコンピューティングリソースに結びついたサービスなのですよね。そういった物理的な感触を少しく味わえるのも、サミットの良さなのかな、と感じました。
まとめ。人見知りで文系新卒でも行く意義はある
まとめておきます。極めて人見知りで、ブースの人たちと活発に話すための度胸も知識もないわたしでも、 AWS Summitに行く意義はあったし、AWS Summitの楽しみ方も存在します。
人混みや公共交通機関が苦手な人はちょっと苦労しますが、それでも行く意義はあると思います!
私の感じた意義は以下の3つです。
学習のコンテンツとして魅力的
特にAWS提供のセッションというコンテンツでは、初心者や門外漢に向けた、優れた学習コンテンツを提供してくれていると感じました。さらに担当者と話す機会も用意されているので、「実感」や「感情」を伴った学びが得られると思います。
規模を実感することができる
なんといっても大規模なイベントです。このAWSというサービスに関わる人たちがこれだけいるのだ、という事実には迫力があります。そのような規模感を実感することができれば、日頃研修で学んでいるAWSについても、「私もいずれは、大きなインパクトをもたらしうるサービスを学んでいるんだ」という希望を持つことができます。
AWSというサービスの背後にいる「人」に出会うことができる
日頃AWSに触れているだけでは、その向こうにいる作り手の顔を見ることはできません。しかしAWS Summitに参加すれば、この巨大なサービスにはそれを実際に構築し、提供し、使用する、たくさんの人々が存在することがわかります。
サービスはただプログラムやアルゴリズムやリソースをかけ合わせたものではなくて、人の血の通ったものなのだ、と気づくことができます。このサービスを学び、活用してゆく際に、何か元気の出るような気付きであるように思います。
来年も開催されるようなことがあれば、ぜひ行きたいと思います。来年にはきっともっと楽しめるようになっているはず……!
おわり