【生成AI】ChatGPTを活用した新規お客様の情報収集術

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こんにちは。カスタマーサクセス本部 部付の岡野です。
営業っぽいこともしつつ、カスタマーサクセス本部の営業チームの支援業務に日々取り組んでいます。 今日は、営業支援の一環として行っている ChatGPTを活用した新規お客様の情報収集 についてお話しします。

目次

なぜ新規顧客の情報収集が重要なのか?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/swx-okano/20250321/20250321145457.png 既存のお客様であれば、すでにある程度の関係性ができているため、比較的スムーズにコミュニケーションを取ることができます。 しかし、新規のお客様となると、ほぼ「初めまして」の状態からスタートします。

営業において「お客様を知ること」は、間違いなく重要なステップです。

商談前には必ずお客様のホームページを訪れ、以下のような情報をチェックしていると思います。
・どういった事業をしている会社なのか
・業種業界
・売上の規模
・本社や支店の所在地
・従業員数 …etc

こうした情報が多ければ多いほど、商談時に使える引き出しが増え、結果として受注率の向上にもつながります。

情報収集は生成AIに任せよう!

こうした情報収集の作業、実は 生成AI(ChatGPT)に任せる ことで、大幅に時短が可能です。 ここでは、私が実際に行っている情報収集の手順をご紹介します。

実際に使っているプロンプト(ChatGPT 4o使用)

株式会社〇〇〇〇 についてWeb検索を行い、以下の項目を教えてください
・概要
・業種
・売上規模
・従業員数
・拠点
・IT人材の募集要項の有無
※いずれも不明の場合は不明と記載してください
また、この会社特有のIT関連の課題について、仮説を立てて教えてください

プロンプトの解説

株式会社〇〇〇〇 についてWeb検索を行い、以下の項目を教えてください
→上記のように聞くことで今このタイミングでWeb検索を行い、情報を整理してくれるようになります。

概要 / 業種 / 売上規模 / 従業員数 / 拠点
→いずれも基本情報として重要ですね。

IT人材の募集要項の有無
→募集がある場合、IT分野で何らかの課題を抱えている可能性があると考えられます。

いずれも不明の場合は不明と記載してください
→生成AIは必ずしも正しい情報を教えてくれるわけではありません。 誤った情報を生成してしまうことを「ハルシネーション」といいますが、上記文言を記載するだけでハルシネーションの発生を減らすことが可能です。 もちろん、完全に無くせるわけではありませんので情報の裏取りをするようにしましょう。

また、この会社特有のIT関連の課題について、仮説を立てて教えてください
→営業で大切なのは「仮説思考」です。 「このお客様はこんな課題を抱えていそうだ」と想定することで、提案の方向性が見えてきます。 仮説が外れても構いません。重要なのは仮説を立て、ご提案のストーリーを作ることです。

この仮説立ての“素案”についても、まずは生成AIに任せてしまい、後から自分でブラッシュアップすることで、効率的に質の高い準備が可能になります。

例:サーバーワークスについて聞いてみたら?

なかなか、的を得ているように思います。

メンバーへの共有

私の場合、ChatGPTで情報収集した後、担当メンバーに共有する必要があります。 ChatGPTには共有リンクを払い出す機能がありますので、それを用いて共有しています。 メリットとして、ChatGPTを利用していないユーザーでもリンクを踏めば生成した内容を見ることができます。 リンク作成を押下するとリンクがコピーされますので、共有したい方にリンクを伝えましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

情報の移り変わりが激しいIT業界では、いち早く最新情報を収集し、それを最大限に活かすことが求められます。 生成AIをうまく活用することで、情報収集の手間を大幅に削減し、より質の高い営業活動が可能になります。
ぜひ、皆さんの業務にも取り入れてみてください!

少しでも参考になれば幸いです。

岡野 雄飛(Yuhi Okano)(執筆記事の一覧)

カスタマーサクセス本部 部付
カスタマーサクセス・ストラテジスト

IT企業歴11年目。好きなAWSサービスはIAM。
AWS認定資格 CLF SAA SOA DVA SAP