高卒エンジニアが目の前のことを全力で取り組んでいたら、AWS Ambassadorになっていた話

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こんにちは。AWS CLIが好きな福島です。

はじめに

本ブログは、Japan AWS Ambassador Advent Calendar 2022の20日目の記事です。

おしゃれ番長であるNRIネットコムの上野さんからバトンを受け取っております。
Jeff Bezosさんの言葉である two-way doors という考え方、私も共感しました!

さて、本ブログについて、ちょっと恥ずかしいタイトルですが、執筆するにあたりAWS Ambassadorを絡めたほうがいいかなと考えたため、 今回はキャリアについて何も考えていなかった私が、目の前のことを全力で取り組んでいたら、AWS Ambassadorになっていたという話を記載いたします。

どなたかの参考になれば幸いですという思いと、自分のキャリアの振り返りも兼ねています。

ちなみに全力で取り組んでいない日も、もちろんありました...

社会人1〜2.5か月(1社目_技術研修)

私は出身である宮崎にある情報系の高校を卒業後、東京にあるSES企業に就職しました。最初は同期100人くらいで2,3週間程度、社会人研修を受けました。

その後本社配属となり、現場で使える知識や技術を学びました。

(当初は勉強をしたくないという思いから社会人になったのですが、むしろ社会人になってからの方が勉強が必要なのでは?と感じたのは社会人になってすぐでした...)

具体的には、物理サーバーにCentOSのインストールやOSの初期設定、 基礎的なLinuxコマンドを学びつつ、LPIC 1という資格の勉強をしました。

2ヶ月弱でLPIC 1を取得すると現場に出ることになり、某ガス会社の情報子会社にインフラエンジニアとして常駐することになりました。 ※タイミングもあったかもしれませんが、資格を取得した順に配属が決まった感じでした。

今振り返ると、常駐先のお客様やチームメンバーには、とても良い方に巡り合えたなと思うのですが、 これも当時目の前にあったLPIC 1の取得を全力で取り組み、早く資格を取得した結果(起きたラッキー)なのかなと感じます。

社会人2.5カ月~3年目(1社目_現場構築チーム)

概要

現場に出ることが決まり、そこでは構築チームに配属され、以下のような業務に携わることができました。

業務内容

  • 基本設計や詳細設計の作成
  • サーバー構築
    • 仮想サーバーにRHELやAIXといったOS導入/設定
  • ミドルウェアの導入/設定
    • Apache,Jboss,MySQL,Oracle,IHS,WAS,DB2など
  • テスト計画書の作成/単体テストの実施
  • 運用手順書の作成および運用移管
    など

ウォーターフォールモデルのある程度の工程を経験でき、とても良い経験になりました。
ミドルウェア周りは表面しか学びきれなかったのですが、幅広いミドルウェアを知れたことは良かったと感じます。

構築エピソード1

色んな案件を経験させていただきましたが、今振り返ると、物理サーバーの構築は経験していて良かったと感じます。

物理サーバーの構築は、以下のような仮想サーバーの構築との違いを知ることができ、こういった苦労の上に仮想サーバーがあるのだと、とても学びになりました。

  • 機器の選定を行い、発注するところから始まるため、リードタイムがかかる
  • 機器の搬送やラッキングといったほんの少し体力的なところが求められる
  • ネットワークに繋がるまでは物理サーバーにディスプレイやキーボード、マウスを挿して操作しなければならないといった大変さ
  • 電源やディスクのオンライン状態の監視が必要といった物理サーバーならではの考慮点
    など

この経験は、クラウドをやっている今も活きているため、 物理サーバーの構築なんてと思い、適当に対応せずに目の前のことを全力で取り組んでいて良かったなと感じています。

構築エピソード2

目の前のこと(仕事)を選り好みせずに全力で取り組んだ結果、チームメンバーや常駐先のお客様とも信頼を築くことができ、仲良くなれたのかなと思っています。

(常駐先のお客様とは前職の先輩方が既に信頼関係を築いていたというのがとても大きいですが...)

信頼関係を築けた結果、チームメンバーだけでなく、常駐先のお客様からも本当にたくさんのことを教えていただきました。 確か、レビューのやり方について、当時の私には雷が落ちるようなアドバイスをいただいた記憶があります笑

また、プライベートでは、ひょんなことからFKカップということでチームメンバーや常駐先のお客様を巻き込んだボウリング大会を開いたりと、仕事だけでなく、 プライベートも楽しく過ごせました。 これがまた仕事へのモチベーションへと繋がり、とてもいいサイクルが出来ていたのかなと感じます。

まさか、ここでのボウリングがAWS Ambassador の活動にも活きてくるとは、ここでは知る由もありませんでした…

興味がある方は以下をご参照ください。

【AWS Ambassador Global Summit 2022】シアトル出張#5 Summit 2日目 ボウリング最高 - サバワク | 「はたらきかたの社会実験」発信メディア

社会人3年目~5年目(1社目_現場運用チーム)

概要

構築チームに3年所属した後、運用チームへ異動し、以下のような業務に携わらせていただき、運用の業務について学ぶことができました。

業務内容

  • アラート対応
  • 監視設定やテスト
  • ロードバランサーの設定
  • 運用の受け入れ
  • サーバーへのユーザー追加やディスク増強
  • 共通基盤となるストレージの運用保守
    など

また、緊急コールということで、システムのアラートを夜中に受けるといった貴重?な経験もしました。 中には即時対応が必要ではないものもあり、監視設計の重要さというのも実感しました。

運用エピソード1

運用チーム専用のメーリングリストがあったのですが、運用チームの中にも様々なサブチームがあるので、 メーリングリストには自分のチームには関係ないメールも含まれていました。

ただ私は興味があったため、ほぼ全てのメールを読み、興味がある内容は担当チームのメンバーに話を聞いたりしていました。

その結果という訳ではないのですが、自分が所属するチームとは別のチームの仕事もやらせてもらえるようになり、 自分の業務の幅が広がり自分にとってはプラスだったと感じます。

これも(興味があったからやっていただけというのはあるのですが)目の前のことを全力で取り組んでいた結果、 別のチームの業務に携われる機会が生まれたのかなと思います。

社会人5年目~現在(2社目_サーバーワークス)

1社目ではクラウドを触る機会がなかったため、思い切ってAWSを専業でやっているサーバーワークスに転職しました。

資格取得の挫折

当初は、技術課に配属され、半年程度様々なお客様のスポットの案件を対応していました。

そういった案件をやりつつ、私はサーバーワークスに入ってからAWSを触り始めたため、 AWSの資格取得も積極的に行っていましたが、アソシエイトを2つ取得後、Solutions Architect - Professionalに挑み、3連敗して悲しみに暮れていました…

(当時を振り返ると本当に資格を取得することに必死になりすぎて間違った勉強をしていたなと感じます。)

AWS Ambassadorに

資格取得をお休みしていたら、SRE課に異動することになり、私と同じAWS Ambassadorである佐竹さんと運命の出会いを果たしました笑

SRE課は、大規模にAWSをご利用いただいているお客様に寄り添って、AWSに関する幅広いサポートを行うといった課になるのですが、 そこで私は佐竹さんと同じお客様の担当になり、自分で言うのもあれですが、ここから急激に成長した気がします。

  • 佐竹さんを筆頭に同じチームの方からAWSのあれこれを学び、自己学習を行い、気付いたらAWSの資格を全部取得
  • 佐竹さんに触発され、気付けば通算100本以上のブログへのアウトプットを行う
  • マルチアカウントに関する設計について、社内でも知見がある方になったので、社内で勉強会を開催
  • 毎日AWSというAWSアップデートの内容を翌日にYouTubeとPodcastで配信(私が担当しない曜日は、別のメンバーが対応)

と、こういった目の前にあったことを全力で取り組んだ結果、2021年にTop Engineerになり、2022年にAWS Ambassadorになりました。

ちなみにブログについて、誰かのために役に立つブログを書ければそれが1番ですが、それが思いつかないこともあったり、そう思って書いたブログでもPVが伸びてないなどの理由で役に立ってないと思ったり、そういったことがブログ執筆が継続しない原因にもなると思っています。

なので、自分のためや好きなブログを書いてもいいと思っています!また、そういうブログでも誰かの役に立つこともあると思います!

とはいえ、AWS Ambassadorという立場になってからは、誰かのためになるブログを書こうという意識を持ち始めましたし、これからはもっと良質で色んな人に役立つブログを書けれればと思っておりますが、最初は自分のためや好きなことを書けばいいと思っています。

感想

振り返ると人にすごく恵まれたなと感じました。本当に周りからの教えへ支えがあったからこそ、結果的にAWS Ambassadorになれたのだと思います。

また、AWS Ambassadorになってからは、他のAWS Ambassadorの方と交流する機会ができ、 そこには、AWS界隈やそれ以上に有名な方や書籍を書いている方、私と年齢が近く凄まじい人生を歩んでいる人など、 私にとって刺激となる人達ばかりで私ももっと精進しなければと強く感じました。

後は、少しずつ私の今後のキャリアについても想像できるようになったので計画を立てていきつつ、 目の前のこともどこで繋がるか分からないので、大事にしたいと思いました。

それから余談ですが、サーバーワークスに入社したころに、弊社の代表に今後のキャリアをどうしていいか分からないと相談したことがあるのですが、目標を立てることも大事だけど、今の環境に適応できる力も大事とおっしゃっており、目の前のことを全力で取り組むと少し通ずる部分があるのかなとブログを執筆している時に勝手に思いました。

P.S.

明日は私と同じくお笑いが好きなアイレット高橋さんになります!お楽しみに!!

福島 和弥 (記事一覧)

2019/10 入社

AWS CLIが好きです。

AWS資格12冠。2022 Japan AWS Partner Ambassador/APN ALL AWS Certifications Engineer。2021-2022 APN AWS Top Engineers