こんにちは、サーバーワークス読書部のくればやしです。📚️
今日はコンピュータに携わるエンジニアにおすすめの1冊を紹介します。
以前、 別の記事で以下の本を紹介しました。Z80を中心にCPUの誕生と発展の軌跡を辿った一冊で、その立役者である嶋正利氏についても触れられています。
今回ご紹介するのは、その嶋正利氏ご本人による著書『マイクロコンピュータの誕生』です。「世界を変えたCPUがどうやって作られたのか」を、開発のド真ん中にいた当事者の目線で語ってくれています。
本書は技術的な議論も豊富ですが、技術以外の部分で嶋氏自身がどのようなメンバーとどのように働いていたのかのエピソードも満載なところがユニークで面白いところです。
例えば、
- 最初のプロセッサのアイデアを出したあいつはメモ魔だった
- 最後はメンバー間の対立でチームが崩壊していった
等、開発の渦中にいた人にしか分からないメンバーの個性や、プロジェクトのドロドロしたところ部分の紹介が豊富にされています。
また、嶋氏自身、ワーカーホリック的に働いていた末に 8080 等のCPUを作り出すことに成功したエピソードも語られます。
プロジェクトを開始して9ヶ月、緊張の連続であった。集中力を持続させるため、なるべく仕事だけを考えるようにし、週末も翌週の仕事のための準備段階のように自分の頭を集中させ、すでに設計された論理を忘れずに、また先週やったことを思い出すようにした。興奮すると、寝ていても論理図が脳裏に浮かび、その論理を知らぬ間にチェックしていたりしたことがよくあった。それが気になると、夜中でもオフィスに出かけ、論理図を正確に追ってみたりした。
現在のコンピュータの源流に触れたい方や、泥臭いエンジニアの現場の雰囲気を感じ取りたい方におすすめの一冊です。
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サービス開発部所属。2015年にサーバーワークスにJOIN。クラウドインテグレーション部を経て、現在はAWS運用自動化サービスCloud Automatorの開発に従事。主にバックエンドやサーバレスを担当。