こんにちは!
HRマーケティング課の倉田です。
ふと思い立って見始めた韓国ドラマの『梨泰院クラス』にしっかりハマりました。もし私に小さな息子がいたら、髪型をパク・セロイカットにさせていたに違いありません。
さて、今日は非エンジニアかつIT初心者の私が
AWS認定資格のCloud Practitionerを取得したことについてお話しします。
結論:がんばれば、ギリギリでも受かる
そりゃそうでしょ!という感じですね。 ですが私の普段の業務は採用やオンボーディングに関する施策などがメインなので、技術的なことにはほぼタッチしません。そんな人間がいきなりAWS認定資格です。
ちなみに前提として、Cloud Practitionerは認定資格のなかでも1番初歩的な試験という位置づけです。ですが私は当日、テストセンターで1問目を見た瞬間に「終わった…」と思いました。
スコアは本当にギリギリのラインでしたが、それでも合格は合格です。 がんばってよかったです。
以下で、どのようにがんばったかを詳しくお伝えしていきます。
なぜ受けようと思ったのか
社内でエンジニアが話している会話の内容を理解したかった
非エンジニアからすると、Techメンバー同士の会話はカタカナとアルファベットの略語だらけで、まるで外国語を聞いているかのようです。
それに、AWSを取り扱っている会社にいるんだし、業務で触れずともせめて最低限の知識はつけておきたかったことが受験しようと思った1番の理由です。
バックオフィスメンバーがたくさん合格しているのを見て、自分もそうなりたいと思った
サーバーワークスには「エンジニアたるもの、認定資格を持っていて当然」みたいな空気があり、特に2019年の年末、社内ではみんなで資格取ろうぜ!とちょっとしたお祭り騒ぎ状態になっていました。
その波に乗って(?)バックオフィス部門のメンバーが社内での勉強会「Cloud Practitioner塾」を経てたくさん合格していったんですね。
私も資格取りたい!と、ワンテンポ遅れて勉強を始めました。
勉強した内容
①社内勉強会の録音を聞き、資料を読む
当社にはAWS認定資格12種類を全て取得した12冠コンプリートエンジニアと呼ばれるエンジニアが4名います。
そのうちの1名である佐竹が、社内向けにCloud Practitioner合格のための勉強会を開いた時の資料(勉強会の録音データと解説のメモ)が残っているので、それを使って勉強を進めました。
当時のバックオフィスメンバー向けに認定試験の例題を解説したり、押さえておくべきAWSのサービスを詳しく説明したりする、文字通り塾のようなイメージです。
これが非エンジニアかつIT歴ゼロ年の私にとってはかなりわかりやすく、しかも身近な物に例えて説明されたりしているので聞いていて楽しめる内容でした。
ちなみに、佐竹が12冠をコンプリートするまでの道のりをこちらのブログでお読みいただけます。
②主要サービス一覧表を作る
上記の勉強会の中で、AWSの主要なサービスをエクセル表にまとめて理解しようというターンがありました。 私もそのフォーマットにならい、AWSのサービスを調べ、勉強会で聞いた内容を追加しながら自分なりの説明文を埋めていきました。
こうしてエクセル表を完成させながら、主要なサービスを覚えていきます。
③AWS Black Beltのスライドを使い、例題を解く
AWS公式のBlack Beltを見ると、動画の中で例題と正解の解説を見ることができます。これを2周・3周と繰り返し行うことで、なんとなくですが問題の傾向が分かるようになっていきました。
④模試を受ける
AWS公式の模試だけでは不安すぎたため、Udemyも個人で申し込みをしました。公式の模試や例題よりも難しいレベルの問題を選ぶこともできたので、経験値にはなったと思います。
⑤テキストを読む
①と③を中心に勉強していたのでテキスト本はあまり読まなかったのですが、後で見返してみると見落としていた内容が結構ありました。テキストはもう少ししっかり読んでおけばよかったと思っています。
受験当日までのスケジュール
◆受験日:8月8日
◆勉強スタート:7月19日
7月19日~:勉強会の録音を聞く
1回およそ2時間ある勉強会の録音を、週3本ペースで消化していきました。
録音を聞き始める前に例題を自分でやってみて、勉強会を聞きながら答え合わせをしていくスタイルとしました。
主要サービスをまとめたエクセル表は事前に埋めていたものの、この時点ではいざ例題を読んでもほぼ「ちょっと何言ってるかわかんない」状態です。
8月3日~:例題の復習をひたすら繰り返す
1度だけでは覚えられないので、例題の問題文と答えを丸暗記する勢いで繰り返し解いていきました。
8月4日~:模試を受ける
Udemyの模試
1回目:不合格(53%)
2回目:合格(70%)
AWS公式の模試
1回目:不合格(60%)
2回目:合格(70%)
(1発で合格基準をクリアできるような気で受けたら、どちらも見事にNGでした。)
1日の勉強時間は平日は平均2時間くらい、土日は4~5時間ほどでした。
今考えればもっと自分を追い込むべきでしたが、残念ながら私はロングスリーパーのため、毎日少しずつコツコツやっていくしかありませんでした。
苦労したこと
言葉の壁
非エンジニアかつIT歴ゼロ年の人間なので、AWSどころか基本的なIT用語も分からない状態です。 最初はとにかくテキストを読むのにも一苦労でした。
分からないIT用語はそのつど検索しながら進めますが、「Aという単語を調べている中で出てきたBという言葉の意味がわからずさらにググる」の繰り返しです。
DWHって?あぁ、データウェアハウスの略ね…。
で、データウェアハウスってなに??とか
マウントするってどういう状況??やたら自慢してくる女子かよ???とか。
とにかく「???」だらけ。
AWSの学習そのものよりも最初はこのループがつらくて、10回くらい心が折れました。
実機の壁
とうとう、マネジメントコンソールやEC2など実機をさわらないままの受験になりました。
実機が分からないことで致命的になった問題はなかったと記憶していますが、例えば車の運転でも、ハンドル・アクセル・ブレーキなどの説明を読むより運転席に座って車を動かせば一発で理解できますよね。
ここはきちんと実際の画面を見て、操作を経験しておけばよかったなと思います。
振り返って
社内勉強会がとても助けになった
以前の録音データなのでライブ感はありませんが、「今の場所、もう一回説明してほしい!」と思った時に巻き戻せるのがとっても便利でした。
そして、講師の佐竹塾長の説明や進め方が絶妙だったので、最後まで飽きずに楽しく聞き進めることができました。
物理に例えて考える、これ大事
非エンジニアにとっては、カタカナ語やアルファベットが多くてイメージがつきづらい→とっつきにくい、という状態になりがちです。
例えば、Amazon CloudFrontとは「エッジロケーションを設置して高速なコンテンツ配信を実現する」というサービスですが、身近なところで例えると以下のようなイメージです。
ある物流会社のトラックドライバーが1人で東京~大阪間の配送業務をしていましたが、往復に時間がかかり、その日のうちには東京の自宅に帰ることができませんでした。
そこで名古屋にもう一つ拠点を作り、東京~名古屋間と名古屋~大阪間で2人のドライバーに分かれて配送することで、ドライバーはその日のうちに家に帰って家族と過ごすことができるようになりました。
この仕組みもCloudFrontと同じ発想ということです。 私はこの説明を聞いて、エッジロケーションについて具体的にイメージすることができました。
このように、特にIT畑ではない人には、自分が知っているモノに置き換えて理解するというやり方は非常に有効だと思います。
そして、どうせなら自分の好きなものに置き換えて考えると、さらに理解しやすいです。
私はAmazon Simple Queue Service (SQS)をディズニーランドへ行った時のアトラクションに並ぶキューライン(待ち列)に置き換えてイメージしたりしました。
さいごに
勉強するのはそれなりに大変だったし、普通に落ちるかもしれないと不安で仕方がなかったですが、なんとか合格できて本当によかったです。
次はSAアソシエイトに挑戦しようかな。
◆当社の佐竹塾長によるCloud Practitioner塾を社外向けにスピンオフした動画がこちら↓
◆記事中に出てきた「AWS認定資格12冠コンプリートエンジニア」をご覧いただける動画です↓